“市民派”中田宏横浜市長の“ダーティーな素顔” 《市長の行為は、すべてを伝えた者に対する裏切りと思う》 「脳血管センター医師異動問題」で女性医師が証言 『神奈川新聞2005年12月29日付』(2006.1.8)
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/05-12/051229kanagawa-noukekkan.pdf
メール内容覚えていない 脳血管センター医師異動問題 横浜市長、面会は認める 『神奈川新聞2005年12月29日付』
横浜市立脳血管医療センターの元神経内科医師で現在は市衛生局保健政策課に勤務する松岡慈子さん(45)の人事をめぐる市人事委員会の口頭審理で、松岡さん側証人の女性医師が「中田宏市長に直接会ったりメールで情報を入れていた」と証言したことについて、中田市長は二十八日の定例会見で「会ったことはある」と認めた。しかしメールについては「分量の多さは覚えているが、内容の全部は覚えていない」と答えた。
女性医師の証言は、松岡さんと女性医師が二〇〇二年十一月、松岡さんと中田市長の共通の友人を通じて計三回会ったほか、メールで医療過誤や同病院の問題点を知らせたという内容。松岡さんが〇五年四月に配転されたことから、女性医師側は「市長の行為は、すべてを伝えた者に対する裏切りと思う」とした。
これについて、中田市長は「会ったことはあるが、私の方から会いたいと言ったことは一度もない」と説明。「人事は公正でなくてはならず、一方的な意見だけ聞いて行うことはあり得ない。まして医師の異動は私が口を挟むレベルではない」との考えを示した。メールのやりとりの機会は全職員との間であると説明し、「ラストメールなど僕は送っていない」と否定した。
女性医師は、医療過誤が公にされる前から、メールで「問題ある手術が行われた」と告発していたとしているが、中田市長は「分からないですね、(告発の内容は)認識していないと思う。職業としてやっているなら、病院内できちっと議論しなければならない話」などと述べた。
(春名 義弘)
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参考資料
■「横浜市立脳血管医療センター問題」:再び問われる“改革派”中田市長の“民主度”―「医療事故隠蔽の内部告発」に対する“報復人事”と“脳血管医療センターつぶし”(2005.5.4)
■「脳卒中から助かる会」ホームページに寄せられた中田市長への要望と批判メッセージ(2005.5.6)
■松岡慈子先生が人事委員会に不服の申し立て 「脳卒中から助かる会」(2005.5.11)
■審査請求:事務職への異動は不当 女医が横浜市人事委に 「毎日新聞」(2005.5.12)
■中田市長、「脳血管センター問題」で記者会見 《記者:では、一応、人事異動としては問題ないはずだということですね。市長:そうです。》(2005.5.18)
■係争理由は賠償額 脳血管センター医療過誤訴訟で横浜市長 「市が認めたものと見合う賠償金の十倍ぐらいの、社会的な常識外の金額をふっかけられた」 「東京新聞」神奈川(2005.7.8)
■「医療過誤」の答弁書
‖ 横浜市は説明責任果たせ 神奈川新聞の社説2005/07/17 「脳卒中から助かる会」最新情報(2005.7.27)
■医師不足、専門手術できず 横浜市立脳血管医療センター 「東京新聞」(2005.7.30)
■「市長の嘘」は困る 「脳卒中から助かる会」が中田宏横浜市長に怒りの要求(2005.10.7)
■迷走の末、急性期継続 横浜市立脳血管医療センター 「東京新聞」神奈川(2005.12.21)
■最近の動き 横浜市脳血管医師異動問題 「市長は全部知っていた」ほか 「脳卒中から助かる会」(2006.1.8)