“米長流”経営で紛糾する将棋「名人戦」移行問題(続々)(2006.5.30)

 

資料

米長邦雄氏が、東京都教育委員/日本将棋連盟会長としてふさわしくない理由

“米長流”経営で紛糾する将棋「名人戦」移行問題(続)(2006.5.16)

“米長流”経営で紛糾する将棋「名人戦」移行問題(2006.5.9)

 

 

目次

(1)名人戦問題:毎日新聞と単独交渉 棋士総会で承認 「毎日新聞」(2006.5.27)

(2)将棋:名人戦問題 連盟は誠意ある話し合いを=東京本社編集局長・観堂義憲 「毎日新聞」(2006.5.26)

(3)棋士総会 渡辺明ブログ(2006.5.26)

(4)第57回通常総会の報告 日本将棋連盟(2006.5.26)

(5)総会速報 「さわやか日記」(2006.5.26)

 

 

(1)   名人戦問題:毎日新聞と単独交渉 棋士総会で承認 「毎日新聞」(2006.5.27)

 

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060527k0000m040120000c.html 

名人戦問題:毎日新聞と単独交渉 棋士総会で承認

 日本将棋連盟(米長邦雄会長)の棋士総会が26日、東京・千駄ケ谷のけんぽプラザで開かれ、名人戦主催問題については「毎日新聞社が単独主催を希望し、その条件を示した段階で、棋士が票決を行う」との理事会案が賛成多数で承認された。

 理事会が25日に発表した案は、(1)毎日新聞社と単独案の交渉をする。折り合いのつかなかった場合は(2)共催案(毎日新聞社、朝日新聞社、連盟の三者協議)。不調の場合は(3)朝日新聞社と交渉する−−という手順で交渉を進める、との内容だった。

 だが、理事会はこの日、当初の案を事実上、修正。毎日新聞社が単独主催を希望すれば、同社が提示した条件で契約するかどうかは、棋士の投票で決める。毎日新聞社が朝日新聞社との共催を希望すれば、その後の交渉は理事会に一任される−−との案を示し、採決をとった。

 現役、引退棋士計196人のうち、総会には168人が出席し、23人が委任状を提出。投票は無記名で行われ、事実上の修正案への賛成は149票、反対34票、無効1票、棄権7票だった。

 総会終了後、記者会見した米長会長は「毎日新聞社の単独主催案が否決されれば、朝日新聞の単独主催案が残る。したがって、事実上、二者択一の票決になる」と語った。

 連盟の理事会は名人戦の主催を毎日新聞社から朝日新聞社に移す方針を決め、3月末、第66期以降の契約解消を求める通知書を毎日新聞社に郵送。5月9日には両社の共催とする案を提示した。

 連盟はその後、当初の通知書の補充説明書で「一方的に契約を破棄する意図はなく、誤解を招く文書を出したことはおわびします」と謝罪。毎日新聞社と連盟は22日、第66期以降の協議を始めることで合意していた。

 ◇単独交渉議決を尊重

 ▽毎日新聞社社長室広報担当の話 棋士総会で弊社との単独交渉が議決されたことを尊重します。弊社は、現在進行中の名人戦七番勝負終了後、日本将棋連盟がいう「双方が納得する話し合い」に入りたいと思います。

毎日新聞 2006年5月26日 22時01分 (最終更新時間 5月27日 1時01分)

 

 

(2)将棋:名人戦問題 連盟は誠意ある話し合いを=東京本社編集局長・観堂義憲 「毎日新聞」(2006.5.26)

 

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/shougi/news/20060526ddm041040018000c.html 

将棋:名人戦問題 連盟は誠意ある話し合いを=東京本社編集局長・観堂義憲

 毎日新聞社は、日本将棋連盟が名人戦問題について、誠実な話し合いを始めることを期待している。

 連盟は3月末、毎日新聞に送りつけてきた「名人戦の契約を来年度以降解消する」との一方的な通知書について、数日前、「一方的に契約を破棄するという意図は全くなく、深く反省しおわびする」と陳謝した上で「毎日新聞と誠意ある協議に臨み、双方が納得のいく話し合いをしたい」と文書で申し入れてきた。

 これに対し毎日新聞は早速「これまでの信頼関係に基づいて、誠実かつ前向きな話し合いを望んでいる」と回答した。これでようやく落ち着いた話し合いができると思った。

 ところが連盟が棋士総会の前日の25日に明らかにした総会議案や、同日付で連盟会長から毎日新聞社長あてに送られた文書をみると、連盟が言う「誠意ある協議」を通じて「双方納得のいく話し合い」をするという姿勢に揺らぎが生じたのかと疑問を感じる。

 議案は毎日新聞と単独主催の交渉をするとしながら、「折り合いのつかなかった場合は共催」「それも不調の場合は朝日と交渉」としている。まだ協議が始まってもいない段階でこれはないだろう。協議が不調に終わるのを初めから望んでいるわけではないだろうし、協議の結果、双方納得のいく解決策がみつかれば、それでハッピーエンドではないのだろうか。

 また連盟は「速やかに協議に入り、2カ月以内で結論を得たい」としているが、毎日新聞はかねて「進行中の名人戦七番勝負の対局者が落ち着いた環境で対局ができるよう配慮したいので、協議は七番勝負が終了してから始めたい」と提案している。

 連盟は運営上の理由などから短期間の決着を主張しているが、なぜそう急ぐのか不思議だ。毎日新聞は協議をだらだら引き延ばす意図はなく、だいたい引き延ばしに意味がない。

 連盟が世間に公言したように、毎日新聞と堂々と、誠意ある話し合いに臨んでほしい。

毎日新聞 2006年5月26日 東京朝刊

 

 

(3)棋士総会 渡辺明ブログ(2006.5.26)

 

http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/aa84af650daf57a6f9e0309e79660d47 

棋士総会。 [ 将棋 ] / 2006-05-26

名人戦問題ですが、昨日提示された理事会案とは違う案が提示され、それが可決されました。将棋連盟HPを見たら昨日の理事会案が通ったというような書かれ方をしていますが、それは違います。

昨日までの案ですと我々会員の意見が反映されないまま決まる可能性がありましたが、今日提示された案は共催案の場合は理事会一任、単独案の場合は臨時総会にて決を取るという案です。

毎日新聞社から提示される額を判断するのは理事会ではなく会員というのが昨日の案との大きな相違点です。

昨日までの案でしたらこんなに賛成多数で可決されることは有り得ませんが、もう一度会員の意見が反映されるということで可決となりました。

取り急ぎ報告まで。

 

 

(4)第57回通常総会の報告 日本将棋連盟(2006.5.26)

 

http://www.shogi.or.jp/osirase/060526meijin.html 

57回通常総会の報告 日本将棋連盟(2006.5.26)

 この度、2006年5月26日(金)午後1時より、将棋会館隣りのけんぽプラザ3階にて、第57回通常総会を開催しました。出席者は191名(含委任状23通)。(2006年5月26日現在 会員数196名)。・・・

また、総会懸案事項の票決の主な結果は下記の通りです。

  1.名人戦契約理事会案について

   賛成 149票、 反対34票、 無効1票、 棄権7票

・・・

 

 

(5)総会速報 「さわやか日記」(2006.5.26)

 

http://8154.teacup.com/yonenaga/bbs?OF=0&BD=6&CH=5 

総会速報  投稿者:米長邦雄  投稿日: 5月26日(金)21時14分9秒  

   総会終了後に記者会見しました。

○名人戦問題・理事会案について

  賛成  149票

  反対   34票

  白紙    1票

○決算報告

 昨年度は、前年の1億3078万円の赤字をなくし、僅かですが65万円の黒字。ただ、元来赤字体質なので今年度も頑張りたい。

詳しくは将棋連盟のホームページをご覧下さい。