物語

 「らくらく山歩会」のふるさと
2004.9.1 東伯町と赤碕町が一緒になり新しい 琴浦町 が誕生しました。
美しい海に接し、大自然に囲まれた山をいただき、清涼な川が流れる琴浦町、「らくらく山歩会」のふるさとは、ここ琴浦町です。

一向平(いっこんがなる)
 昭和21年までは、野井倉の採草牧草地でしたが、昭和22年に旧満州からの引揚者13名が入植しました。
その後、土質・気象条件などの不適合などで昭和47年に離農、昭和59年に一部を農協が買収して畜産団地とし、一部を採草地として現在に至っています。
 一方上の一角が昭和50年にキャンプ地に指定され、昭和52年にトイレ・炊事場を建設、昭和57年に管理棟が建築されました。
 平成7年から近代的な水洗トイレ・炊事棟・管理棟が建築され、現在では森林体験交流センターやバーべーキューハウス等も建ち、自然との調和のとれた素晴らしい一向平野営場として利用されています。

大山滝
 加勢蛇川上流にあり、地獄谷に合流した豊かな水量が一気に降る43mの二段滝となっています。
昭和9年の室戸台風の大洪水でそれまでは3段滝でした。
山陰随一の、この滝は平成2年「日本の滝100選」に選定されました。

タタラ屋敷(旦那小屋)
 木炭で砂鉄を精錬して刃金を作っていたその跡地です。旦那小屋は砂鉄を買い集めて刃金にしていた有力者の屋敷跡です。
 砂鉄の精錬には鉄の何倍もの木炭が必要で、木材の豊富な地へ砂鉄を持って来た方が合理的だったのでしょう。
鉄を精錬した残りカスをカナクソと言い、鉄精錬に大量に木材の消費をして木の無くなった山を毛無山と言い、砂鉄の行われた中国地方や日本海側の山間地に同様の地名が名残として残っています。

大休避難小屋
 一向平と川床の大休峠にブナに囲まれた立派な避難小屋があります。
大休峠は一向平〜川床コース、、矢筈ヶ山・小矢筈・甲ヶ山から船上山コース、野田ヶ山・親指ピーク・ユートピアコースの十字路にあり、平成5年に避難小屋が建設されました。

不思議な碑

 大山滝からちょっと先の曲がり道の奥に、不思議な碑があるのをご存じでしょうか?。
この石碑は大山道の道しるべとして置かれたものですが、「黄金の石碑」ともよばれ、大変謎が多い。
 右側には 「寛延三年天大山道難所作 石地蔵十六躰立」 とあるが、しかしこの道筋で十六体または六地蔵は見あたらないという。
その下部分には 「八橋郡野井倉住 戒名 全岩宗信士 俗名 日下平六」 とある。
現在野井倉には日下姓はいないという。
 また銘文に 「銘云 湘之南潭北中 有黄金*弌国」 とあるが、解読不明。              (*部分の文字がワープロ変換で検索できない)
立ち寄ったとき、いろいろ想像して下さい。

             物語その2  物語その3