誰も命令するな俺を却下しろマガジン 続・宇宙一気持ちよくなりやがれ
眠れぬ夜の大きなお話

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僕は宇宙人というのはいないと思っていた。
ほかの星にいたとしても、地球には来ていないと思っていた。

それはそれとして

二年ほど前の夏だったか、友人に誘われてゲームセンターに行った。
彼はファミコンショップで働いているごくごく普通の人間である。...と思っていた。

一通り遊び終わって、近くの喫茶店に入った。彼はコーヒーを、僕はソーダかなんかを
頼んだと記憶している。談笑しながら、僕の視線は彼のある位置でぴたりと止まった。

その位置とは...、彼の頬である。なぜ頬か。

汗が流れていたからだ。
人間暑ければ汗もかくだろう。

普通はそうだ。
暑くても汗をかかない人もいるし、冬でも「寒くなんかないじゃないですか」とか言っ
て平気で裸足で過ごしている人もいる。
体質とは、そんなものだ。

...それはいい。問題は、だ、その汗が緑色だった ということだ。





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