天使の片翼 〜月夜に躍るW G

          *このお話は『月夜に躍る』の続編にあたります。

       〜夏休み企画・2003〜
 

 
          



 監視役であるところの警備員たちは残らず平らげたものの、記録として映像が残るのはやはり剣呑なことだから。一応は監視用カメラも片っ端からそのレンズを壊しつつ、たかたかと進んで辿り着いた廊下の奥の主寝室。両開きの大きな扉を開くと、まずは広々とした居間のような部屋になっていて。一方の壁には作りつけのレンガづくりの暖炉。その傍ら、庭に向いた壁にはやはり大きな窓が居並んでいるが、床までという形のものではない。腰高窓、いや飾り窓とでも呼ぶのだろうか。下方の桟が出窓のようになっていて、そこへと写真立てや小間物がちょろちょろと置かれている。部屋の中央から暖炉に向かって、所謂"応接セット"という雰囲気の、ベーシックな型のソファーとローテーブルとがゆったりと置かれてあり。天井に吊るされたロマンティックなデザインの照明といい、一見しただけだと…身内だけが団欒に集う居間、にしか見えないところだが。
「あ、勉強机だ。」
 ルフィが気がついた部屋の一隅。隣りの間へと続くドアの手前の壁に向いて、単なる"書き物机"以上にしっかりした書架つきのデスクが でんと据えられてあるところが、一般のリビングルームではないのだという景色を齎
もたらしてもいる。なんか面白いなと、肩越しに振り返った先、
「…う〜ん。」
 ペンライトを片手に室内を検分しているゾロの姿が目に入った。サイドボードの天板に積まれてあった、ハードカバーの…恐らくは古文書らしき本を手に取った立ち姿が、
"あやや…。/////"
 何故だろうか、たかだかそんなだけの仕草や姿態が妙に決まって見えて。およそ書物などというものに縁の深い、お堅いインテリジェンシーなものとは対局の、思い切り体を使い、勘を働かせ、熟練の技を振るうような生業
なりわいをしている彼だのに。金色の箔押し表紙の分厚い本をその大きな手に開いた横顔の、何とも静謐で凛然と引き締まっていることかと、ついつい見惚れてしまうルフィであり。
「? どうした?」
 視線に気づいてか、顔を上げたご本人からの声にハッとして、
「な、なんでもないよ〜。」
 どぎまぎとしつつ、誤魔化し半分に手元の引き出しを開けてみる。………と、
「………あれ? 空っぽだ。」
 何かしらを研究していた人だからという条件づけを外しても。机の引き出しなんていう収納場所があるのなら、書くという作業に使いそうな…ペンだのメモだの、ペーパーナイフに吸い取り紙。付箋に画鋲にクリップ、電池やその他の雑貨などなど、ついつい放り込むものではなかろうか。
「下の引き出しは…サインペンか。」
 ごそっと乱雑に、いろいろなメーカーのペンの類が詰まっている。全部が空という訳ではないらしいが、となると尚のこと。なんでまた、一つだけガランと空いている段があったのか。机以外にも不審はあって、単なるずぼらな人だったらしいという評に反して、問題の書斎は実にすっきりと片付いている。もっと部屋中のあちこちに、本だの書類だの、古い地図だのと、様々な資料が所狭しと積み上げられの、遺跡から出土したとかいう怪しげな像だの小物だのが散らかりの、雑然としているものと思っていたのに。最初の印象通り、これでは単なるリビングルーム。ちなみに隣りは寝室で、ベッドと衣類用だろう作り付けのタンス、古めかしい丸い卓と椅子が1脚、何とも素っ気なく"ぽぽい"と置いてあるだけだ。
「親戚の人が片付けたのかな?」
「それはどうかね。」
 簡単にあちこち見回して。大理石の床の上に敷かれた絨毯も、端っこを爪先に引っ掛けてめくってみたが、へそくりの封筒さえ出ては来ない。部屋の奥の壁に設
しつらえられたマントルピース…暖炉の飾り棚の上、大小の写真立てが幾つか並んでいるのへ視線を投げたゾロは、
「見なよ。全部が見事に埃まみれだ。整理整頓と同時に普通は掃除だってするもんじゃないか?」
 中には収められた写真が見えないくらい、埃で曇っているものもあるほどで。本人ではない誰かが、それも"善意"から片付けたのなら、成程、雑巾がけくらいはしただろうに、そんな形跡まではない。一方で、
「あ、これって…。」
 ルフィは別の壁際で、ガラス扉のついた飾り棚を覗き込んでいたのだが、そこにとある像を見つけて、ゾロを手招きして見せる。
「シャンディアの天使じゃない?」
「どら。」
 写真では細部まではっきりしなかったが、実物を見ると…ちょいと風変わりな像だというのがよく分かる。だからこそ、ただの天使像ではなく、問題の伝承の"鍵"となる像だという証明にもなったのだろうが、

  「…モヒカン頭に腰ミノの天使かよ。」

 そ、それは、なかなか…インパクトのある天使さんだこと。
う〜ん だが、確かに…その彫り跡が風化によってか薄くなりつつあるものの、そういう像であるには違いなく。翼と足元まで垂らされた長衣こそ"天使"っぽいものの、丸っこい頭頂には尖ったモヒカン、腰には長衣の上に重ねて…細かい線で表現された"腰ミノ"らしきもの。そして、足元の台座はトーテムポールであるらしく、
「アメリカ大陸系統の信仰を、西欧の伝説風に無理からこじつけた代物みたいだな。」
「…神様にそんなことして良いの?」
「何か事情があったんだろうさ。」
 信仰の対象にそういう力技が為されるケースは、だが、歴史的にもそうそう奇異な話ではない。影響力があまりに強い土着の神や精霊を、それでもそのままでは受け入れにくくて、とか。逆に、外来の民族たちが土地に馴染むためとはいえ、自分たちの信仰をどうしても捨て切れなくて、とか。日本にだって"マリア観音"というのがあって。江戸時代になって禁止されたキリスト教をそれでも密かに信仰し続けていた人たちが、詮議の目を誤魔化すためにと…マリア像を観音様だと言い張れるような形に作って隠し持っていたのは結構有名な話だ。
「でもさ。」
 何とも珍妙な像であるのはとりあえず置いといて、
(こらこら/笑)

  「これって…レプリカなのかな?」

 ルフィが小首を傾げて見せる。何しろ、これこそが…此処の主にして失踪したその身を案じられているN卿のライフワーク、彼の属する大財閥一族の祖先が残したとされる財宝の、そのありかを解く鍵でもある、それはそれは大切な像である筈で。だというのに、
「本物をこんなあっけらかんと置いといて良いもんなのかな。」
 単なる置物ではないという事情を知っているがため、何だか不思議な心持ちがしたルフィであるらしい。ゾロはくすんと小さく笑って、
「薄暗いから判断も難しいよな。」
 口の片端だけをキュッと引き上げた、どこか悪戯っぽい笑い方なのが…気になって。
「ゾロ?」
「この部屋のカーテンは全て遮光カーテンみたいだからな。照明使っていいと思うぜ。」
 にんまりと笑い、さっそく手近な窓へと近づいて、共布の帯にて束ねられていたカーテンをシャッと小気味よく閉じてゆく。
「良いのか? そんなことして。」
 誰もいない筈の屋敷。なのに人の気配が、それも二階の居室からこぼれては、一気に怪しまれやしないだろうか。此処に至るまでの廊下だって、監視していた奴らを伸した後なのに、それでも念のためにと、照明は落として行動したのに。彼にしては考えなしなことをするなと、そう思ったものの、
"…でも。"
 先程の、警備陣たちとの乱闘の場面。ゾロはやはり、ルフィからの忠告をすっぱり無視して無防備な振る舞いをした。そうすることで此処に詰めていた"SSS"の面子を全員呼びつけ、先に伸してしまったのだ。そう。彼なりの何か考えがあってのことではなかろうかと、ルフィがこの所業についてもそんな風に感じ始めたその時だ。

  「おや。こんなところにお客様だぞ。」

 次の大窓へと歩みを運んでいたゾロが、そんな頓狂な事を言い出して。
「…何だって?」
 訳の分からないことを…と眉を寄せてルフィが見やったその先。窓辺のカーテンの陰からごそごそと姿を現した人影が確かにあって。しかもその人物は、

  「うてなちゃん?」

 一体何処から入り込んでいたのやら、いやいや、最初から此処で待ち受けていたのだろうか。濃紺の地に浅い青のストライプが入ったカットソーと、やはり紺色のスリムなパンツルックという、妙に軽快ないで立ちをした…自分たちに依頼を持って来たところの うてな嬢本人が現れたものだから、これへのルフィの驚きようはさすがに大きくて。
「え? でも…。確か、此処には近寄れないって言ってなかった?」
 大人たちのキツイ禁令と、此処に配置された乱暴な警備会社という二つの理由から、非力な自分では入り込むどころか近寄れもしないと。だからこそ、ゾロに侵入と探索を依頼したのではなかったか? 傍らまで駆け寄って来て、そうと訊くルフィへ、
「ごめんなさいね。」
 うてな嬢は心から済まなさそうなという顔になって見せ、
「あなたたちが本物なのか、実力を確かめたくって。」
 そんなとんでもないことを言う。
「本物?」
 先日の"バラティエ"でのご対面では、言を左右にして否定し、何とか誤魔化そうとしていたこちらへさんざん食い下がった彼女であったのに、それを"確かめる"とは。物事の順番が大きく違う、異なことを言い出したもんだ…と、ルフィの眸が今度は点になりかかったが、
「だから。噂の"大剣豪"には違いなくとも、凄腕の方も果たして本物なのかしらって思って。」
 ははあ。つまり、彼こそが噂の"大剣豪"には違いないにして、その…世間の噂になっている腕前が、だが、彼女が求めるレベルと合致するほどのものなのかを、改めて確かめてみたと、そういうことですね?
「なんだよ、それ。」
 試されたと知って、だが、喜ぶ者はあんまり居まい。ルフィもまた、すこぶる不満だったらしく、ぷんぷくぷんと頬を膨らませて見せる。その、この場には少々場違いなほどの無邪気さに苦笑しながら、
「本当はね、私は此処に"連絡係"としてお留守番していたの。」
 そうと説明した うてな嬢だったが、


   「それはどうかな。」


 彼女がその身をすべり出させた窓辺に立ったまま、窓越しに見ゆる煌々と輝く月を背に。ぽつりと、よく通るお声でそんな一言を呟いたのは、

  「…ゾロ?」

 どうも何だか。先程から何だか様子が訝
おかしい彼ではあって。何かをお見通しであるがために、こうまで昂然と構えている彼であるらしい…というのは朧げながら察しがついたルフィだが、

  「さっきの"SSS"も、手配したのはあんただろう?」

   ――― え?

 これまたとんでもないことを言うのへ、ルフィの眸が今度こそ点になった。
「そんな。何言い出すんだよ、ゾロ。」
 あんな乱暴な手合いを配置されたと、彼女は困っていたんだのに。それをまたどうして、彼女自身が手配しただなんて突飛なことを言い出すかなと、訳が分からず困惑気味な顔をするルフィへ、

  「N卿の失踪は、主家の人たちにはまだ気づかれちゃあいないんだよ。」

 ゾロは…何とも妙なことを言い立て出した。
「考えてもみな。いくら他の一族とはどこか掛け離れた、世捨て人みたいに風変わりな人間だったとしても、だ。その主家の令嬢がメールをやり取りするほど懐いてるってことは、消息を確認し合うほどには交流があるんだ。だとしたら、そんな親類が失踪したの行方不明だのということになって、彼女が先日言ったように体面を考えて世間には伏せたとしてもだ。果たして警備会社に任せっきりにするか? 状況を細々と本家へ知らせるためにも、せめて末席の人間、それも都合がつかないなら、執事の甥だの乳母の息子だの、主家に関係のある人間を此処に一人くらいは置くもんだ。そうして置かないと、失踪だったら本人から、誘拐だったら犯人から、まずは此処へ連絡が来るのだからな。そんなことへの繊細微妙な対処を、あんな乱暴な連中に任せるもんかよ。」
 資産家ならこういうことにも悲しいかな縁があるだろうし、幸いにしてこれまでには経験がなくとも、弁護士あたりにまずはアドバイスを仰ぐものだ。
「だ、だから、彼女がそのお留守番を…。」
「あのな、ルフィ。さっきのおっさんたちを見たろうが。あんな輩たちと大切な御令嬢と、一つ屋根の下に一緒に置いとくもんかよ。たとえ、キチンと礼儀をわきまえてる都会の警備会社であっても、本家の…息子ならまだしも令嬢一人を置いて任せるようなことじゃない。それに、だ。こうやって此処に入り込めるのなら、尚のこと…伯父様を探すのなら、もっと高名な探偵を幾らでも雇えように、何でまた俺なんぞを躍起になって探す必要がある。腕前にほれ込んで、なんて言いようをしていたが、これはやはり泥棒よりは探偵に頼むべき代物だ。裏世界のことに通じていそうだからか? だったら尚のこと、彼女が"探させた"のに使った、耳目や手足の代わりになった連中の中に、そっち方向に明るいものがいたはずだ。資産家、殊に企業家は、多かれ少なかれそういうコネも隠し持ってるもんだからな。」
 出窓のようになった桟の張り出しの部分に後ろ手に手をついて、そこへと凭れ掛かるような格好になって、ゾロはこちらを…うてな嬢の方を見やった。
「だが。探偵や何でも屋では、さっきの"SSS"に打ち勝てない。頑張ったとして、よほどの武装や仕掛けを講じて大騒ぎになっちまう。」
 つまりは…潜入術と謎解きの知恵や機転と、それからそれからもう一つ。そういう荒ごとに腕が立つところを見込まれたんだろうなと、そう読んだゾロであり、
"…そっか。"
 彼が…これまでの様々な侵入劇の中で、どれほどの警備陣を薙ぎ払って来たかを良く良く知っているルフィとしては、そんな条件づけをされたというゾロの読みには重々納得がいくらしい。一粒で2度も3度も美味しいのね、怪盗"大剣豪"さんたら。
「でも…じゃあさ。そもそもなんで、あんな乱暴な手合いのを依頼したんだ?」
 選りにも選って自分で依頼したのに手を焼いてるなんて、
「もっと普通の、そこいらの警備会社のにすりゃあ良かったのに。」
 そうしておけば、これも普通一般の"探偵"へと依頼することが出来たろうに。実際はというと…面倒の二乗になっている始末。理屈が何か変だという、ルフィからのごもっともなご意見へ、
「きちんとした警備会社だと、素性の確認をきっちり取られるからな。それと、他の同業者に財宝の噂を嗅ぎつけられて、此処へと忍び込まれちゃかなわんだろうが。」
 これまた"けろり"と、本人に代わって答えてやったゾロであり、
「だから、乱暴で有名なその腕っ節だけを頼みに、奴らをここの番犬として据えたは良かったが、思わぬ番狂わせに…あんたらも相当焦ったんだろうな。」
 うてな嬢を見やって皮肉っぽく笑う。
「当初は、N卿本人さえ手の内に引っ張れば、全ての方
カタがつくと踏んだんだろうよ。ところが、案外と強情な伯父様で脅そうが賺すかそうがなかなか口を割らない。本家の方々が気づいたら世間にまで知れ渡る大騒ぎになろうから、あまり時間を割くことは出来ない。」
 お見通しなんだよと、楽しげに笑ったゾロであり、逆に…うてな嬢は唇を噛みしめて苦しそうな表情になっている
「自分たちで謎解きをしようにも、この通り、卿の手により資料らしきものは一切残さず整理されてて八方塞がりだ。」
 ゾロの言いようへ、
「それって?」
 質問の声を挟んで来たのは…やはりルフィであり、
「言ったろ? 親戚であれ、ハウスクリーニングの業者であれ、本人以外の人物が"片付けた"のなら、ついでに掃除もして行くもんだ。簡単にでもな。」
 この点を徹底出来なかった…不審に感じなかったのか、それとも手掛かりを消しかねないからと手をつけられなかったのか、どっちにしても放置していたという辺りは、やはり彼女が偽者である証しだろう。…そう。この少女は本物の“ご令嬢”ではないと、ゾロは踏んでいるらしくて、
「そこで、あんたらは…裏の世界の人間で、乱闘などの荒ごとに長けてて、しかも、機転が利いて謎解きにも期待の持てそうな手合いってのを探した。出来ればここの一族に詳しい人間の方が都合は良いよな。」
「それって…。」
「ああ。うてな嬢の名前が掠めた事件ってのが、最後の条件までもを満たしていたから、俺もまた候補の中に上がったんだろうさ。」
 そんな事件に関わったことで彼女の、果てはこの一族の身辺を調べただろうという条件を満たしてしまった"大剣豪"さんだった訳やね。
「でもさ。腕っ節云々って点は、SSSに引き上げてもらえば要らない条件だったんじゃないのか?」
 やっぱり…そこんところの不細工さが気になるルフィであるらしい。だが、
「忘れたか? 奴らは当たり前の警備員じゃあない。上流階級のお屋敷なんていう畑違いだろう依頼だったにもかかわらず、奴らのお得意なやり方で警備してくれて良いよなんて、結構おいしい契約だったもんが突然短縮されて解約されてみな? 何事が起こったんだろう、もしかして食いつき甲斐のありそうな秘密でもあるのかなっていうよな関心を引き寄せかねねぇし、それより何より、本家へ連絡を取られたらどうするね? お目当てのお宝を手に入れるどころか見てもいない内だから、要らない騒ぎは極力避けたかった。そうなんだろう?」
 ゾロの言いようが、いちいち全部大当たりなのか、
「………。」
 うてな嬢はやはり黙りこくったままだ。そこへ、
「…なあ、ゾロ。」
「んん?」
 ふと。ルフィがこそこそっとした声をかけて来た。
「なんか、頭っからこの人を"偽者"って言ってるけどさ。それって…。」
 あんまり悲壮な顔をするものだから、却って。もしかしたら本物なのかも、と、そんな風に心配になって来たルフィであったらしい。場末のスナックである『バラティエ』へと単身乗り込んで来た勇ましさといい、こんな怪しい状況下に居合わせている度胸といい、怖いもの知らずで勝ち気なご令嬢ならば何とかこなせそうな冒険かも。だがだが、自分を卑しく見下げるような、言われなき罵詈雑言には…とうとう怒り心頭に達しすぎ、口も開けないほど怒っている彼女なのではなかろうかと、そんな解釈を仕掛かった彼であったらしいが、
「偽者だよ。間違いなくな。」
 ゾロはにべもなく言い切って、
「もしも"本物の"うてな嬢ならあっさり気づくだろうことに、まるきり気づかない。」



     ――― はい?
こらこら







 

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  *ゾロさんが賢いという妙なシリーズですみません。おいおい
   そこはやはり"大怪盗"ですんで、
   頭も多少は切れてくれんとカッコがつきませんので、はい。