まずは姫路城から。秀吉が築いた三層の城を、今の大きさに築き直したのは家康の娘婿池田輝政(てるまさ)だそうです。日本の城郭建築技術が頂点に達した頃に築かれただけあって、実に精巧にできていますし、縄張りを見ただけでもその大きさに驚かされます。   火縄銃の射撃にも耐え得る白漆喰総塗籠(しろしっくいそうぬりごめ)という技法によるものだそうですが、美しいですね。まさに白鷺です。 
     
 さすが世界遺産です! 見取り図も壮大で、初見ではよくわかりません。  菱の門を潜ってすぐの渡櫓(わたりやぐら)?  姫路城にはたくさんの門があります。その一つ一つに名前がつけられていますが、ここは「は」の門。敵の侵入を阻むため、いろいろな仕掛けがあるのだそうですが…。
     
 優しく 曲線を描く唐破風と、シャープな三角形を描く千鳥破風が入り交じる屋根。  軒裏の造形美にも溜息が… 備前丸から大天守を望む 
     
 天守閣最上部の刑部(おさかべ)明神。巨大な姫路城の不気味さが、さまざまな妖怪伝説を生みました。この城を守るために祀られています。  天守からの眺望 。天守閣は31.5mの高さだそうですが、姫山の高さが45.6mあるので、天守台の高さと合わせると地上92mの高さになるそうです。高層ビルのなかった当時、不思議な幻想にとらわれても仕方ありませんね。
     
 三ノ宮駅  生田の森として親しまれている 生田神社。生田の森は古来より軍事的要衝として度々合戦の舞台となりました。源平の合戦、南北朝の争乱、また戦国時代においても攻防の拠点となり、さまざまな逸話が残されています。 
     
 北野坂にある 北野物語館。歴史的建造物ですが、現在はスターバックスコーヒージャパンが「神戸北野異人館店」として営業しています。  北野には神戸に居住していた外国人の洋館が建ち並び、北野異人館街として観光客を集めています。 ここはフランス館。  こちらはオランダ館ですね。それぞれ入館料をとられますが、共通割引券でお得にまわる方法もあるそうですよ。 
   
 うろこの家 。外壁の天然石がうろこのように見えるので、その愛称がついたとか。人気の異人館です。  館内に置かれている馬車  うろこの家、ダイニングルーム。館内のインテリアは昔のままだそうです。
     
 旧トーマス邸、 風見鶏の館。北野に残る異人館の中で唯一レンガ造りの建物です。1978年に国の重要文化財に指定されましたが、阪神淡路大震災でほぼ全壊の被害を受けました。しかし元の建材を70%以上使用して再建されたため、今も重要文化財に指定されています。館の尖塔と風見鶏は、ポートタワーとともに神戸のシンボル的存在になっています。  
     
  神戸市庁タワー。東京都庁が新宿にできるまでは日本一の高さを誇る行政庁舎でした。  24階無料展望フロアからの眺望。ここからは六甲山系やメリケンパーク、ポートアイランドなどが見渡せます。  市役所の南側にある公園。園内にある花時計は、よく待ち合わせ場所として使われます。
     
 旧居留地38番館。もともとはナショナル・シティ・オブ・ニューヨークとして建てられましたが、現在は大丸別館として人気のビルです。  横浜、長崎と並ぶ三大中華街のひとつ南京町。その東の入り口にある長安門です。   南京町広場。南京町の中心にある中国風あづまやは、歩き疲れた人たちの休憩スポット。東西300mにも及ぶ中華街の憩いの場です。 
     
 ポートタワー  ポートタワーからの眺望  神戸港巡り遊覧船「すずかけ」。神戸といえば海、そして波止場ですね。ここにはクルージング船やフェリーの旅客ターミナルが集まっています。 
     
 ハーバーランドの中にある複合商業施設モザイクガーデン。ミニ遊園地の大観覧車は、神戸の景色を360度楽しむことができます。  メリケン波止場と中突堤(なかとってい)の間の海を埋め立てて造られたシーサイドパーク。メリケンパークです。神戸開港120年を記念して造られました。メリケン波止場というと、淡谷のり子さんの「別れのブルース」を思い出しますね。古! 

2013年10月記

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