"欺瞞の象徴"「横浜市大公式ホームページ」と事務局によるネットワークシステムの"無法乗っ取り"を糾弾する ―「学術情報センター情報処理教育部会」からの"告発"と総合理学研究科"決議"を受けて―


2003年7月3日
総合理学研究科 佐藤真彦

 


 

なお,その後,商学部看護短期大学部理学部国際文化学部の各教授会において
も,決議・提案・要請が続々と出され,事務局によるネットワークシステムの"無法乗っ取
"問題に対する告発・糾弾の動きが全学的な広がりを見せている.(7月14日加筆)

 

(以下,加筆2005.7.8)

(1)学長宛『要望書』(2003年6月17日付,"告発状1") 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030617yobo.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-06/030617yobo.htm

(2)『教育・研究用コンピュータ・ネットワークについて(提案)』(2003年6月26日付,"告発状2")

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030626teian.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-06/030626teian.htm

(3)総合理学研究科"決議"(表題名:『提案』 (2003年7月3日付)

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030703ketsugi.htm  

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-07/030703ketsugi.htm

(4)商学部教授会"決議"(2003年7月3日付)

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030703shogakubu.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-07/030703shogakubu.htm 

(5)看護短期大学部教授会"提案"(2003年7月3日付)

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030703kango.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-07/030703kango.htm 

(6)理学部教授会"要請"(2003年7月10日付)

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030710rigakubu.doc 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-07/030710rigakubu.pdf

(7)国際文化学部教授会"決議"(2003年7月10日付)

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030710kokusaibunka.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-07/030710kokusaibunka.htm 

 

この問題は,上記『理学部教授会"要請"(2003年7月10日付)』にあるように,馬来国弼理学部長の指示により「学術情報センター協議委員会」において"検討"することになったが,尾崎正孝学術センター長(理学部教授)は実質的に何もせずにこの問題を放置し,結局,ウヤムヤに終らせることで逃げ切った.なお,尾崎教授は,当時,小川恵一学長と共に"忠誠競争"にしのぎを削っていた"積極すり寄り派"「サイレント・マジョリティー3教授」

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-05/030508kanagawa-silentmajority.htm のうちの理学部2教授(馬来教授・小島謙一教授)の側近の一人として横浜市大"改革"(改悪)に大きく貢献した.

 このように,横浜市大"改革"(改悪)は,市長・事務局の意向に迎合して反対運動の押さえ込みに活躍した,小川学長や「サイレント・マジョリティー3教授」等の"積極すり寄り派"教員の連携プレイによるところが大きい.


 

 

 

【要旨】 今回たて続けに,情報教育を扱う全学委員会である「学術情報センター情報教育部
会」(以下,「情報教育部会」)から,2つの"告発状"が出された.学長宛『要望書』(6月17日
付,"告発状1") http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030617yobo.htm ,および,『教
育・研究用コンピュータ・ネットワークについて(提案)』(6月26日付,"告発状2") http://
satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030626teian.htm
である.これに呼応して,総合理学研究科
においても"決議"(表題名:『提案』 (7月3日付)) http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/
030703ketsugi.htm
 が行われた.
この背景には,"独裁官僚"池田輝政氏(前総務部長,現泉区長)により強行された事務機構

改革の一環として,本年4月1日から,ホームページおよびネットワークシステムの企画・管理・
運用などの重要事項を扱う部署を,それまでの全学委員会「学術情報センターネットワーク部
会」(以下,「ネットワーク部会」)から,学内規則を完全無視して一方的に,大学事務局「総務
部・企画課」に剥奪・移行させるという"暴挙"が行われた事実,すなわち,言わば,事務局によ
るネットワークシステムの"無法乗っ取り"が行われたという事実がある.
その結果,全国に悪名の高い「あり方懇答申」に沿って"ゴリ押し"に進められている「横浜市

大改革」の"真相"が,一般市民から隠蔽されたまま,"真実"からは程遠い大量の"御用情報"
として,「公式ホームページ」を通してつぎつぎにタレ流されるという憂うべき事態に到ったので
ある.
このような大学事務局によるネットワークシステムの"無法乗っ取り"状態は,大学「公式ホー

ムページ」を市役所「公式ホームページ」と同一視して,"御用情報"タレ流しを当然と考える大
学事務局首脳の根本的に誤った認識を如実に物語るものであり,また,より根元的には,「学
問の自由と大学の自治」に対する無知と無理解に起因するものである.
このような"無法"状態を改め,一刻も早く以前のような"正常"状態,すなわち,学内規則(『学

術情報センター規程』(注1)および『ネットワーク部会運営要綱』(注2))に依拠する「ネットワ
ーク部会」を通じた教員と職員の協力により,「公式ホームページ」および「ネットワークシステ
ム」を"合法的に"企画・管理・運用する状態に復帰させるべきである.


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"欺瞞の象徴"「横浜市大公式ホームページ」

横浜市大の「公式ホームページ」 http://www.yokohama-cu.ac.jp/ を開くと,『「市立大学改
革推進・プラン策定委員会」の愛称が「プロジェクトR」〜生まれ変われ横浜市大!〜に決まり
ました!』というテロップの動きが真っ先に目に入る.

さらに,What's Newにある「プロジェクトRのロゴマーク発表!(6/10)」 http://www.yokohama
-cu.ac.jp/daigakukaikaku/daigaku/daigaku_kaikaku/pro_r.html をクリックすると,大学改革へ
の取り組みの姿勢をアピールする狙いで,(おそらく事務局から言われるままに)ロゴマークの
ポスターを背景にして,ロゴマーク入りの名札を胸にぶら下げて立っている小川恵一学長の姿
が画面に現れる.

小川学長と言えばつい最近でも, NHK首都圏ネットワーク『特集 どう進む公立大学改革』(6
月12日放映)の中で,全国に悪名高い『あり方懇答申』に沿った大学改革を,"改革案の先頭
に立って私がやりますので,まあ,何かまた,ぶっ倒れそうになりましたら,市長のお力をお借
りしたいと思いますので,どうぞよろしくお願い致します・・・"と,市長に向かって誓約している姿
が暴露されて,卒業生・教員のヒンシュクを買ったばかりである.(『「市長をつぎの選挙で落と
せばよい」に割れんばかりの拍手―6月7日「市民の会」集会 井上ひさし氏 特別講演 「都
市の中の大学」―』 http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030615inoue.htm 参照)

全国に悪名高い『あり方懇答申』に沿った大学改革を"先頭にたって推進致します"と"忠誠宣
言"して,事務局のお先棒を自ら担ぐ学長の姿を何のためらいもなく掲載していることを筆頭
に,市長・事務局にとって好都合の"御用情報"を大量にタレ流し続けている点で,全国の大学
公式ホームページの中でも「横浜市大公式ホームページ」ほど,"欺瞞的で"かつ"異色の"存
在はおそらく他にないだろう.

何故,"欺瞞的"と断定できるのかについては,『ようやく公開された「部外秘資料」と市長メッセ
ージ「改学宣言」の欺瞞性』03-5-14 http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/giman030514.
htm の中で徹底的に告発・暴露したので,そちらを是非参照して頂きたいが,"真理"の探究
を第一目的とする"大学の顔"であるべき「公式ホームページ」が"欺瞞の象徴"として全国に"
異彩"を放っている現状を見過ごすことはどうしてもできない.

何故,こうなったのか

昨年の秋に"独裁官僚"池田輝政氏(前総務部長,本年4月1日より泉区長に栄転)により強
行された事務機構改革の一環として,それまで「学術情報センター規程」(第8条)(注1)およ
び「ネットワーク部会運営要綱」(注2)に基づいて教員と職員の両者で構成される全学委員会
(「学術情報センターネットワーク部会」)の所管事項であった,「大学公式ホームページおよび
ネットワークシステムの管理・運用」/「学内情報化の推進・企画」/「年度計画の立案および
予算執行」などの重要事項を扱う部署を,上記の「学術情報センター規程」および「ネットワー
ク部会運営要綱」を完全無視して一方的に,本年4月1日から,「ネットワーク部会」から「総務
部・企画課」に剥奪・移行させるという"暴挙"が行われた事実,すなわち,言わば,事務局によ
るネットワークシステムの"無法乗っ取り"が行われたという事実が背景にある.

実は,4月1日以前の半年以上前から,「公式ホームページ」の管理運用を,実質的に("水面
下で")総務部("独裁官僚"池田氏)が牛耳っていたという状況にあったものを,4月1日から"
あからさまに"(しかし,学内の規則に基づく手続きを一切経ることなく一方的に)「ネットワーク
部会」から「総務部・企画課」に剥奪・移行させたのである.

実際,事務局作成の『(平成15年4月1日からの)新組織の主な機能及び業務内容』」という表
題のA4用紙1枚の"事務分担表" http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030703gyomu.
pdf には,わずか2行の文言で,「総務部・企画課(情報ネットワーク係)」の"主な機能"として,
「情報化の推進に関する企画及び総合調整」とあり,また,"主な業務内容"として,「学内
LAN,ホームページ運営管理,情報化推進等」とある.

これらの総務部・企画課(情報ネットワーク係)の"新しい機能と業務"は,従来はすべて上記
の「学術情報センター規程」および「ネットワーク部会運営要綱」に基づいて「ネットワーク部会」
が所管していたものであるが,それを,わずか2行の文言で事務局が一挙に手中に収めると
いう"暴挙"に出たのであるから,これを,"学則無視"・"オレが法律だ"式の事務局の勝手な
論理に基づいた"無法乗っ取り"と呼ばずに何と呼べばよいのか.

その結果,「横浜市大改革」の"真相"が,一般市民から隠蔽されたまま,"真実"からは程遠い
大量の"御用情報"として,「公式ホームページ」を通してつぎつぎにタレ流されるという憂うべき
事態に到ったのである.

ちなみに,現在,ネットワークシステムを実質的に牛耳っている中心人物は,"独裁官僚"池田
輝政氏直系の "腹心の部下"と目される現総務部次長・企画課長の伊藤公一氏である.

なお,"独裁官僚"池田氏の"行状"については,『部外秘資料が語る横浜市立大学独裁官僚と
似非民主制』 http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/page036.html ,および,平 智之氏
による『第3回あり方懇傍聴記』 http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/taira021209.htm 
を参照されたい.

事務局による"無法乗っ取り"を解消し,一刻も早く"正常"
に復帰させるべき

今回の「情報教育部会」による"告発状2" http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/
030626teian.htm には,『従来ネットワーク部会では,大学の「顔」であるホームページをどのよ
うに作り上げるか,も含めて,教員と職員の協力のもとに議論を重ねてきました.しかし今では
ホームページは総務部企画課の独占的な管理下におかれ,教員や学生が意見を述べる余地
がのこされていません.これは戦前の「大本営発表」を想起させるシステムです.』とある.

また,さらに憂慮すべきことには,上記の"告発状2"には,『一部の一般企業では「私的なメー
ルの排除」などの名目で,メールの検閲なども行われているというような話もあり,総務部企画
課がネットワークを独占的に管理するとなると,大学においてもそのような事態が発生するの
ではないかというような懸念・危惧を抱く教員もでてきています.』とあるように,大学サーバー
を経由したメールの"盗聴"等が懸念・危惧されるという由々しき事態に陥っている.

実際,大学のメールサーバーから通信の秘密が漏洩していることを窺わせる具体的な"証拠"
も存在し,すでに一部の教員の間では,用心のために重要メールは自宅パソコンから民間サ
ーバーを経由してのみ交換するという"異常"事態に到っている.

今回,このような事態に危惧を覚えた「情報教育部会」が,学長宛『要望書』("告発状1")およ
び『教育・研究用コンピュータ・ネットワークについて(提案)』("告発状2")の2つの告発文書中
で,その実態を告発・暴露し,それに呼応する形で,総合理学研究科が以前の"正常"状態に
復帰するように"決議"(『提案』)した訳であるが,それにもかかわらず,小川恵一学長は例に
よって相変わらず,このような事態の意味するところを全く理解しておらず,「情報教育部会」
のある教員も,『・・・先回の情報教育部会で学長に「要望書」を出すことになり,出したのです
が,学長は「問題があったら,現場どうしで話し合って解決しろ」の一点張りで,問題の本質が
わかっていません.』と怒りをぶちまけている.

このような事務局によるネットワークシステムの"無法乗っ取り"状態は,大学の「公式ホーム
ページ」を市役所の「公式ホームページ」と同一視して,"御用情報"タレ流しを当然と考える事
務局首脳の根本的に誤った認識を如実に物語るものであり,また,より根元的には,「学問の
自由と大学の自治」に対する無知と無理解に起因するものである.

いずれにしろこのような"無法"状態は,大学における「公式ホームページ」および「ネットワーク
システム」のあり方として著しく"異常"・"不健全"であり,一刻も早く以前のような"正常"状態,
すなわち,学内規則(『学術情報センター規程』および『ネットワーク部会運営要綱』)に依拠す
る「ネットワーク部会」を通じた教員と職員の協力により,「公式ホームページ」および「ネットワ
ークシステム」を"合法的に"企画・管理・運用する状態に復帰させるべきである.

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(注1) 横浜市立大学学術情報センター規程
         制定 平成11年3月17日横浜市立大学規程第11号
         最近改正 平成12年1月19日横浜市立大学規程第22号

第8条 専門的な事項を処理するため,協議委員会に次の部会を置く。
 (1)図書等の収集及び利用に関する事項を処理する情報サ一ビス部会
 (2)情報ネットワークの管理,利用等に関する事項を処理する情報ネットワーク
  部会
 (3)情報教育に関する事項を処理する情報教育部会
2 特定の事項を処理させる必要があるときは,協議委員会に専門委員会を置くこ
  とができる。
3 第1項の部会の運営及び第2項の専門委員会の設置に関する事項は,センター
  長が別に定める。

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(注2) 横浜市立大学学術情報センター情報ネットワーク部会運営要綱
         制定平成11年4月1日学術情報センター長決定
(趣旨)
第1条 この要綱は,横浜市立大学学術情報センター規程(平成11年3月17日横浜市立大学
     規程第11号)第8条第3項の規定に基づき,情報ネットワーク部会(以下「部会」と
     いう。)の運営に関する事項を定める。
(所管事項)
第2条 部会は次の事項を所管する。
 (1)学内情報化の推進及び企画
 (2)学内情報化に係る年度計画及び予算執行
 (3)学内で共同利用する情報システムの導入及び管理運用
 (4)情報通信網の管理運用
 (5)情報システム運営室及び情報教育実習室の管理
 (6)学術情報のデータベース化及び対外的情報発信の推進
 (7)大学公式ホームページの運用
 (8)教育研究支援の推進
 (9)学外関係機関との渉外及び交流
 (10)その他学内情報化に関する事項
(組織)
第3条 部会は次に掲げる委員で組織する。
 (1)学術情報センター長
 (2)各学部(看護短期大学部を含む),各研究科,各研究所及び各附属病院から選出された
  教員 各1名
 (3)情報教育部会から選出された委員 2名
 (4)総務課施設係長
 (5)医学部事務室教務係長,木原生物学研究所事務室担当係長,看護短期大学部事務室

  担当係長及び各附属病院庶務係長
 (6)学術情報センター事務室事務長,医学情報センター担当係長及びネットワーク担当係
  長
 (7)その他部会長が必要と認める教職員
(委員の任期)
第4条 委員の任期は1年とする。ただし,再任を妨げない
(部会長及び副部会長)
第5条 部会に部会長を置き,学術情報センター長がこれにあたる。
2 部会に副部会長を置き,委員の互選により選出する。
(会議)
第6条 部会の会議は部会長が招集し,その議長となる。
(ワーキング委員会)
第7条 専門的な事項を処理する必要があるときは,部会にワーキング委員会を置くことがで
  きる。
(庶務)
第8条 部会の庶務は学術情報センター事務室が処理する。
(委任)
第9条 この要綱に定めるもののほか,部会運営に必要な事項は,部会長が部会に諮って定

  める。
附則
この要綱は,平成11年4月1日から施行する。