バッテリ研究室


2.放電電流による違い

 同じバッテリで、放電電流を14A、20A、30Aと変えたとき、データがどの程度違うか比較してみます。データ計測時期が多少前後するため、バッテリのコンディションが完全に等しかったかとは言い切れない面もありますが、大雑把な傾向を見るだけならば気にならない違いと思います。
 ただし、30A放電時にはカットオフ電圧を4.80V、それ以外は5.40Vとしてますので、計測データに多少ズレがあるかもしれませんが、かえってデータ補正と言う意味もあると思ってます。
 NiCD代表として、カゴ売り(安売り)で買った 2000 コスモエナジー製のノンザップ。NiMH代表としては、3000 POWERS(赤パナセル)ノンザップです。

#17 コスモ2000
#29 POWERS3000
放電電流
14A
20A
30A
14A
20A
30A
内部抵抗(Ω)34.036.237.239.637.439.0
容量(mA/H)1,8511,9942,0752,6872,5222,616
容量(mW/H)1,279013,39912,09318,35217,04816,454
平均電圧(V)6.916.726.316.836.766.29
@平均電圧(V)7.697.727.477.737.727.24

《注》最下段「@平均電圧」とは、放電開始から1セル当たりの電圧が1.0V(6セルだから計6V)になるまでの平均電圧です。
   特に走行前半でのパンチ力の傾向がつかめます。


  

  


 ここでは細かい比較はしないで下さい。(それについては後々考察を深めていきます)
 大まかに見ただけでも、放電電流値の違いでグラフがまったく変わってくることが良く分ります。

 また、放電器が表示したデータは表の中の通りですが、グラフにした方がずっと比較しやすいことも分ってもらえると思います。


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