治療方針
症状を訴えられない動物にとって、飼い主さまの問診はかなり重要ですので
病気に至るまえからの状況や現状を極力把握するようにしてください。
吐物、便、尿などあれば、診断の材料になります。できるだけ持参してください。飼い主さんの納得のいかない過剰診療は行いません。飼い主さんとペットの両方により良いか御相談します。
治療の流れについて
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初診
検診を行います。
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問診
現在の症状、治療に対してのご希望などをお伺いします。
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カウンセリング
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治療計画の立案
治療に対する要望や意見を言わないで、後から意見を言うのはあまりいいことではありません。何も言わないことは、すべて任せるか、すべて納得していると取られます。
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治療
考えられる最善の治療を行いますが、治療しながら病状によっては治療方針を換える場合もあります。忌憚なく質問をしてください。
FAQ よくあるお問い合わせ
サプリメントは効果がありますか?
現在は犬猫用として効能を謳ったものが、たくさん販売されています。選ぶのに困るくらいです。なかにはどうかと思うようなものもありますが、しっかりしたメーカーのものなら、上手く使い分ければ、それなりの効果が期待できると思います。サプリメントはあくまでサプリメント、健康食品と思ってください。
人間は擬似薬(プラセボ)でも効く場合がありますが、動物は心理的なものは働かず、なにも効果はありません。プラセボは乳糖やでんぷんを実薬にそっくりにつくり、新薬の試験や治療に使われ、人間には効果がある場合があります。
与えていけない食べ物はなんですか?
1.タマネギ、ネギ、ニンニク
赤血球をこわす物質がふくまれていて、貧血を起こし、尿の色が赤くなったりします。
加熱しても毒性は残りますので、ハンバーグなどは与えないでください。
2.チョコレート、ココア
犬は甘いものが好きですので、目を離したすきにたくさん食べてしまうことがあります。
中毒を起こすと、下痢、嘔吐、突然死を起こすことがあります。
3.ブドウ、レーズン
好んで食べますが、近年致死的急性腎不全が問題になっています。
4.キシリトール
糖質ゼロ、低カロリーの甘味料として、かなりつかわれています。
重篤な低血糖を起こし、死亡することもあります。
5.鳥の骨、硬い骨など
犬と猫の寿命が過去最高
東京農工大の調査で2014年の犬猫の寿命が過去最高、犬13歳、猫12歳で過去最高になりました。
全国192の病院で死んだ犬5977匹猫3288匹のデータから平均寿命を計算しました。ペットもますます
高齢化し、飼い主の高齢化とともに何か対策が必要かもしれません。犬は純血種(12.8歳)よりも雑種
(14.2歳)が長生き、猫は雄(11歳)よりも雌(12.9歳)が長生きです。