パーティー問題 町田市長、進退に波及も 市政への信頼揺らぐ 『東京新聞』東京版(2006.7.11)

 

 

資料

“市民派”中田市長のダーティーな素顔 

パーティ問題 《(中田)市長は違うといっておられるようですけれど、(北薗)室長はうなずいて、自分が全部しょっかぶって行くつもりですとはっきりといったんです》 大貫のり夫ジャーナル(2006.7.8)

パーティ問題 横浜市長側近 立件へ 政治資金規正法違反容疑 町田市長、近く聴取 『東京新聞』(2006.7.8)

バーティー問題 町田市長を任意聴取 メール作成関与の可能性 『東京新聞』夕刊(2006.7.8)

パーティー問題 『メールと原文は別物」任意聴取の町田市長 献金とりまとめ否定 『東京新聞』社会面(2006.7.11)

 

 

町田市長、進退に波及も

パーティー問題 市政への信頼揺らぐ

 

 町田市の石阪丈一市長(五九)の政治資金パーティーをめぐる問題で十日、会見で自身の法的責任を否定した石阪市長。しかし市長本人への事情聴取に、市職員や市議の間には波紋が広がっている。野党会派からは市長の責任を問う声もあり、進退問題に波及する可能性も出てきた。市長就任からわずか四カ月。市政への信頼は大きく揺らいでいる。

 市長選を通じて「市政への信頼回復」を訴えてきた石阪市長。三月九日の就任時、職員へのあいさつでは、「信頼は、公の仕事に携わる市役所にとって最も大切な存在意義。市民の疑問に率直に答えない職員は市政への不信を招く」と述べた。

 だが、その市長本人が政治資金規正法違反(公務員の地位利用)で、神奈川県警の事情聴取を受ける事態に。ある市幹部は「危機感がないと言えばうそになる」と動揺を隠さない。別の幹部は「職員や公務への影響が心配だ」と不安そうに話した。

 石阪市長は十日午前、市議会代表者会議で自身の事情聴取について説明。会見した黒木一文議長は「市長は、市民にしっかりと説明してほしい。市議会としては推移を見守りたい」と、今後の対応を説明。市長の出処進退については「市長本人がどう判断するかだと思う」と述べた。

 野党会派の一部は、不信任決議案の提出も視野に「今後も市長の政治的、道義的責任を追及していく」としている。石阪市長は会見で、辞任の意思がないことを強調したが、今後、難しい市政運営を迫られるのは避けられない状況になった。(近藤晶)

 

「法律的な責任ない」 県警聴取は「捜査協力」

 

■会見やりとり

――自身の責任については。

 市民のみなさんに、ご心配をおかけして申し訳ない。法律的な責任があるとは考えていない。今後も「信頼される市政」を目指して一層努力していきたい。

――市民への説明は。

 (聴取は)捜査協力の一環ということで市民の方々にはご理解いただきたい。聴取があったことや、政治資金規正法に触れるのではないかという疑念があることについて、市民に謝罪するということは考えていない。

――聴取での説明は。

 六月十三日の本会議で答弁した内容や、これまでの記者会見での説明とほぼ同様。後援会事務所から送信したメールに関しては、(昨年)十一月五日の案内文の「原案」には目を通し、口座番号などを記入した。五日のメールには、それ以外関与していない。十一月十四日(の声掛けを念押しする二度目のメールに)は、まったく関与していない。

――出処進退については。

 まったく念頭にない。今後も町田市政の発展のために、市政を担当していくつもりだ。

――案内状にある、取りまとめを依頼する文章は、公務員の地位利用に当たると思わなかったのか。

 送られたメールと私が目を通した「原文」は別物。(取りまとめを依頼する)記述はなかった。そういう認識はなかった。

(写真説明)臨時の記者会見で事情聴取について説明する石阪丈一市長=町田市で