町田市長パーティー問題 横浜市長の責任問う声 『東京新聞』神奈川(2006.7.29)

 

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060729/lcl_____kgw_____000.shtml

 

関連資料

“市民派”中田市長のダーティーな素顔 

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町田市長パーティー 資金集め 当初から意図 関係者証言 副市長らも了解か『東京新聞』夕刊(2006.7.26)

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町田市長パーティー問題 横浜市長の責任問う声

 

 東京都町田市の石阪丈一市長(59)=前横浜市港北区長=の政治資金パーティー事件で、石阪市長と横浜市の北薗義広前市長室長(54)らが政治資金規正法違反(公務員の地位利用)容疑で書類送検されたことを受け、横浜市議会の調査特別委員会の第五回会合が二十八日開かれた。各委員からは、中田市長がパーティーに出席したほか石阪市長を選挙戦で全面支援したことについて、責任を問う声が上がった。

 

 ネットワーク横浜の石上恵子氏は「北薗前室長と石阪市長はそれほど深い間柄ではないと理解している。それなのになぜここまでしたか、動機の解明がなければ全体が明らかになったといえない」として、市の内部調査でそうした点を明らかにするべきだとした。

 

 また「(前室長らが)トップ(中田市長)の意向をくんだとのことがあれば、市長の大きな権限を自覚しなければならない。今回の事件は幹部たちが起こした。そこを明らかにしなければ職員の共感を得られず、対策もできない」と述べた。

 

 民主党ヨコハマ会の星野国和氏は、中田市長について「あれだけの人が、前室長が調整しただけでパーティーに行ったというのはおかしい」と疑問を投げかけた。さらに「パーティーを止めることができなかった本人の甘さについて陳謝すべきだが、ほとんどない。市に意見を交わす風土がなかったと言うが、市長がそういう風土をつくり上げた。市長自身の責任を明らかにしなければいけない」とした。

 

 自民党の酒井喜則氏は、石阪市長について「一生懸命やった横浜市職員を少しもかばおうとしていないことに憤りを感じる」と批判。「自分の娘や北薗前室長が勝手にやった、自分は知らないと言うこと自体が許せない。町田市民はこういう市長を抱えたことは非常に不幸」とし、「迷惑をかけたことを自らが責任を負わなければならないと、私がその立場なら絶対に言わなければならない」と怒りをぶつけた。 (金杉貴雄)