町田市長パーティー 資金集め 当初から意図 関係者証言 副市長らも了解か『東京新聞』夕刊(2006.7.26)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060726/eve_____sya_____001.shtml
関連資料
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町田市長パーティー 資金集め 当初から意図 関係者証言 副市長らも了解か『東京新聞』夕刊(2006.7.26)
東京都町田市の石阪丈一市長(59)=前横浜市港北区長=の政治資金パーティー事件で、政治資金規正法違反(公務員の地位利用)の疑いで神奈川県警から書類送検された石阪市長と横浜市の北薗義広・前市長室長(54)が、当初から政治資金集めを意図して市職員に参加を呼びかける「送別会」を開こうと計画、横浜市の公務員組織を積極的に利用することを考えていた疑いがあることが二十六日、関係者の証言で分かった。横浜市の内部から「組織を利用した資金集め」との指摘があったが、北薗前室長はそうした批判を無視していた。
関係者によると、石阪市長は今年二月の町田市長選に出馬するため、昨年九月三十日で横浜市を退職。この前後から十月初旬までの間、北薗前室長が石阪市長に送別会開催を誘った際、「うまくすれば政治資金を集めることができる」として話を持ちかけたという。
さらに、発起人の一人になった横浜市の副市長の一人は「公務員の組織を利用した資金集めとの批判が出た場合の説明を準備しておくように」と指示。別の幹部職員も、副市長三人と収入役、局長三人、北薗前室長の計八人が当初の発起人となっていたことに「幹部ばかりで、組織利用のパーティーとみられる」とし、他の一般職員も発起人に加えることを要求。副市長らは、パーティーが組織を利用した政治資金集めを意図したものであることを理解、了解した上で指示を出していた疑いがある。
現に、開催前には他の市職員からパーティーが組織を利用した資金集めだなどと疑問が投げかけられたが、北薗前室長はそうした批判に構わず強行したという。石阪市長も北薗前室長と二十回以上にわたって詳細に連絡を取り合い、組織利用の意図や副市長らの指示を認識しつつ、準備を進めていたという。
北薗前室長は発覚当日の三月十日の会見で、「送別会を開き、記念品のようなものを贈ろうと思ったが、不明朗なお金ではいけないと思い、政治資金パーティーにした」と釈明していた。
しかし、実際には公務員の組織を利用して政治資金を集めようと当初から計画し、道義上は批判されても「政治資金パーティー」の形式にすれば法違反には問われないと考えてパーティーを行った可能性があり、確信的で悪質な意図を持っていた疑いが出ている。