政治資金パーティー問題 二転三転の町田市長 『東京新聞』神奈川版(2006.7.15)

 

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060715/lcl_____kgw_____000.shtml

 

 

資料

“市民派”中田市長のダーティーな素顔 

パーティ問題 《(中田)市長は違うといっておられるようですけれど、(北薗)室長はうなずいて、自分が全部しょっかぶって行くつもりですとはっきりといったんです》 大貫のり夫ジャーナル(2006.7.8)

パーティ問題 横浜市長側近 立件へ 政治資金規正法違反容疑 町田市長、近く聴取 『東京新聞』(2006.7.8)

バーティー問題 町田市長を任意聴取 メール作成関与の可能性 『東京新聞』夕刊(2006.7.8)

パーティー問題 町田市長、進退に波及も 市政への信頼揺らぐ 『東京新聞』東京版(2006.7.11)

パーティー問題 『メールと原文は別物」任意聴取の町田市長 献金とりまとめ否定 『東京新聞』社会面(2006.7.11)

パーティー問題で町田市長 案内状「3月末まで読んでない」 やり取りは後援会職員 『東京新聞』東京版(2006.7.13)

町田市長パーティー 「市長と長女2人で準備」 後援会幹部、把握せず メール、長女が送信か 『東京新聞』夕刊(2006.7.15)

 

 

二転三転の町田市長

政治資金パーティー問題

 前横浜市港北区長の石阪丈一・町田市長(59)の政治資金パーティー問題で、石阪市長の説明が二転三転している。横浜市の局区長らにパーティーへの参加者と献金の取りまとめを依頼した案内文について、問題発覚当初は「横浜市職員と相談して決めた」「横浜市の北薗義広前市長室長が作成し、私が了解した」と語っていた。しかし、今月に入って政治資金規正法違反の疑いで県警に事情聴取された後は、「後援会職員がやった。報告はなく三月まで読んでいない」と、これまでになかった釈明に変わった。果たして真実は−。 (近藤晶、金杉貴雄)

 十二日に町田市庁舎で行われた石阪市長の定例記者会見での説明によると、港北区長在職中の昨年九月、北薗前室長から送別会を持ちかけられ、退職後の翌十月初め、政治資金パーティー開催を提案された。

 石阪市長はこの提案について北薗前室長と話し合い、十一月二日に前室長から「案内状の原文」がメールで送られてきた。同市長は寄付金を入金する口座番号などを記入してメールで返信。この後、パーティー開催に向けた準備を前室長と後援会職員に任せていた−としている。

 問題の案内文について石阪市長は「目を通したメールの原文には、(取りまとめを依頼する)記述がなかった。メールと現物は別物」「(その記述は)前室長から十一月三日に送られたメールにあったが、後援会職員から事前の相談も報告もなく、私は今年三月末まで読んでいなかった」と自身の関与を否定した。

 横浜市の副市長ら十四人がパーティー発起人に名を連ねたことには「前室長が副市長ら八人を挙げ、その後、前室長から『偉い人が多すぎる』とされ、自分が六人加えた。副市長らが発起人に入っているだけでは(公務員の)地位利用にはならない」と弁明した。

 しかし、こうした石阪市長の説明は、当初の発言と大きな食い違いを見せている。

 問題発覚前の今年三月九日、石阪市長は東京新聞の取材に「案内文は横浜市職員に頼み、相談し決めた」と話したが、この問題が翌日に報道されると「もともとは後援会の方でつくった」と変化。政治資金規正法(公務員の地位利用の禁止)に抵触する疑いについては「そう受け取られても仕方ない」と述べていた。

 六月の町田市議会では「(北薗)前市長室長が作成し、私が了解した」と関与を認めていた。

 今月十二日の説明は、これまでの前言を翻すものだが、石阪市長は八、九の両日、県警から案内文作成の経緯などを聴取されており、こうした事情が発言に影響したとみられる。石阪市長は責任は横浜市職員と後援会職員にあると主張するが、県警は同市長の関与について、さらに調べを進めている。