中田さん あなたは市民を猿だと思っているのですか 大貫ジャーナル(2006.9.11)
大貫のり夫氏ホームページ http://ohnuki.jp/
http://www.ohnuki.jp/news//news.cgi?cmd=j&DataNum=269&UserNum=&Pass=&AdminPass=
関連資料
■密室のメール(上) 町田市長パーティー事件 横浜市長側近2人暗転 石阪市長「起訴なら争う」 『東京新聞』社会面(2006.7.26)
■密室のメール(下) 町田市長パーティー事件 「トップの意向くんだ?」「横浜改革」に影 幹部軒並み名連ねる 『東京新聞』社会面(2006.7.27)
■パーティ問題 《(中田)市長は違うといっておられるようですけれど、(北薗)室長はうなずいて、自分が全部しょっかぶって行くつもりですとはっきりといったんです》 大貫のり夫ジャーナル(2006.7.8)
中田さん あなたは市民を猿だと思っているのですか 大貫ジャーナル(2006.9.11)
「朝三暮四」
《中国、宋の狙公(そこう)が、飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つやると言うと、たいそう喜んだという「荘子」斉物論などに見える故事から》
目先の違いに気をとられて、実際は同じであるのに気がつかないこと。
また、うまい言葉や方法で人をだますこと。
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朝三暮四
横浜市は8月31日、前横浜市港北区長の石阪丈一市長の政治資金パーティ事件に関わる政治資金規正法違反事件で、中田市長をはじめとした市幹部ら88人を処分しました。
中田市長は、要約すると「外部評価委員から厳正なる処分として意見を聞いたら減給10分の2を3ヶ月が相当ということだったのだが、自分自身で『思い巡らした』結果、給料月額の減給50%、3ヶ月という処分を課した」と説明しました。
チョット待ってください。外部評価委員はだれが任命したのですか。中田市長、あなたではありませんか? いつもの得意の手ですね。
お手盛りの「○○調査会」をつくり、自分の都合の良い結論引き出すやり方ですよ。自分の都合の良い人を評価委員に選んではいませんか。なにをもって「厳正なる処分」といえるのですか。「うまい言葉や方法」で市民を騙してはいませんか。
さらに市長は、記者会見で「組織風土が一人ひとりの職員の感度を鈍らせている」ことが今回の事件の原因で、「その組織風土を変えられなかったことに強い責任を感じる」として、自分自身に厳しい処分を課したと述べています。それは、まさに「悪いのは自分ではない。悪いのは組織であり鈍い職員たちだ」ということではありませんか。
9月2日付け毎日新聞は「 <手柄は私へ、責任はみなさん>
ある市職員が、そんな皮肉まじりの言葉で中田市長の姿勢を表現していた」と、正鵠をついた言葉を載せています。
その上、市長あなたは「職員」という言葉で、市民をごまかしてはいませんか。今回の事件は、市長の側近幹部が中心になって引き起こしたことは明らかです。とすると、「鈍かった」のは誰か、副市長ら幹部ではありませんか。市長の取り巻きの「イエスマン」達が、あまりにも市長、あなたが町田市長選に「御執心」だったので、ご機嫌を取るために起こした事件ではありませんか。それなら「私の側近たちが鈍かった」となぜ言わないのですか。それを5月に約2万7000人の全職員に対し「組織風土に関する職員全員アンケート」を実施して、「側近」の責任を薄めることまでするとは、いやはや、「一般職員」にすれば「いい面の皮」であり、これほどバカにした話はありません。同アンケートでアリバイ的工作をしてまで、市民をごまかそうとしたのではありませんか。
市長は、あなたの側近中の側近たちが進めていた違法行為を「知らなかった」と白を切っています。確かに証拠は出てきていませんが、市民の多くは「市長は知らないはずがない」と確信しています。私も同じです。
今後、更なる真相の究明と「市政史上最多」の処分を出し、市行政を混乱させ、市民の信用を失墜させた責任を議会が追及しなければなりません。いよいよ議会の真価が問われるときです。
最後に、なぜ、この文を「朝三暮四」という故事をタイトルしたのかと思われるかも知れません。「朝三暮四」とは「うまい言葉や方法で人を騙すこと」という意味だそうです。
以下はあくまでも、勝手な推測です。
「中田市長は、はじめ、自らの処分を給料月額の減給30%5ヶ月としました。ところが考えました。もし市民が『何だ、石阪の30%6ヶ月より少ないジャないか』『市長が町田市長選に首を突っ込まなければ、こんなことにならなかった。一番、悪いのは市長だ。それなのに石阪より少ない処分とは何だ』と騒ぎ始めたらどうしようと。
そうだ、朝三暮四でいこう。どうせ気がつきはしないだろう。そして市長は言いました。『本当は、私は悪くないのだけれど。長の責任として、思い切って50%3ヶ月としますので、分かってほしい』」と。