横浜市立大学、仮進級者 6割が3年次へ進級できず 『横浜市大新聞』(2007.10.1)

 

http://ycu-press.jpn.org/modules/news/article.php?storyid=17 

 

資料

横浜市立大TOEFL500点問題、現2年生 仮進級へ 『全国国公私立大学の事件情報』(2007.2.26)

「TOEFL500点問題」で、破滅に向かってひた走る横浜市立大学 永岑三千輝氏『大学改革日誌』2007年1月12日付(2007.1.14)
横浜市立大、進級基準TOEFL500点問題で臨時教授会を開催すべき 『全国国公私立大学の事件情報』(2007.1.16)

横浜市立大、2年生半数 留年危機 英語力検定が壁 「全国国公私立大学の事件情報」(2006.12.11)

横浜市大 厳しすぎた?進級要件 2年生半数超 留年の危機 国際総合科学部「TOEFL 500点」届かず 『東京新聞』夕刊第一面(2006.11.8)

《ずるずる放置しておいていい問題ではない》 “TOEFLとTOEICの区別もついていない役人がつくった制度”が破綻寸前 永岑三千輝氏大学改革日誌2006年10月30日付 (2006.10.31)

 

 

ニュース : 仮進級者 6割が3年次へ進級できず

投稿者: mya- 投稿日時: 2007-9-28 14:41:38 (169 ヒット)

 

本学広報によると、平成19年度前期期間中3年次へ仮進級していた国際総合科学部1期生のうち、TOEFL500点の進級条件のため58%が2年次に戻る事となった。仮進級が取り消された学生は、引き続き必修の英語授業Practical Englishを履修する他、3年次以上配当科目を履修することが出来ず、仮進級時(平成19年度前期)に習得した3年次以上配当科目の単位を取り消される。

 

 本紙が独自に本学掲示板に貼り出されたPractical English履修者数を数えた結果、国際総合科学部1期生の履修者数は141名。また仮進級者のうち69名が平成19年度前期中に合格している事が掲示板にて公開されている。

 

 

【論評】英語だけの問題ではない

 本学広報から得た数字と本紙調査からの数字の相違から、仮進級者の内何名かの退学者・休学者が出ていることが予測される。

 

「英語が出来ないなら大学を辞めてしまえば良い」そんな声が聞こえてきそうな程の大学側の学生に対する冷淡さと無責任さには、憤りを感じる。

 

 2年次ないし仮進級時、英語の勉強に時間と労力を割かれ他の科目の単位が取れないままの学生も多いのではないか。周りを見渡すと、3年次へ進級した学生の中に4年次までの卒業単位数が危うい者が多くいる様に思える。

 専門教養のゼミ運営にも支障が出る。3年次へ進級できなかった学生はそれまでのゼミでの研究を中断させられる事になるのか。

 

 今後、大学には学生生活全体を通したケアを求めたい。今回進級出来なかった学生は自身の専攻の研究・留年による経済的な理由のため、当然プレッシャーが大きくなるはず。依然として大学が学生に英語の課題のみを押し付けるとしたら、ただ学生を圧迫するだけだ。

【向】