三 頭 山 MITOUSAN
三頭山 (1531m)

東 峰 (1528m)

西 峰 (1525m)
   新緑の三頭山・山頂, 中央峰 (1531m )
平成25年5月28日(火), 日帰り
   ★ 総所要時間:4時間 00分
   ★ ハイキング標高差: 541 m
   行程行程・ハイキング
   行程ルートマップ


 冬眠明けの再起動(!?)・第一弾は、東京唯一の村である新緑の美しい檜原村へと向かうこと
にした。 目指すは 「奥多摩三山」 の最高峰 「三頭山 (みとうさん)」 (1531m) の登頂だ。
 ちなみに 奥多摩三山とは、"奥さま散々" ?! の事ではなく (寒っ!)、他に 「大岳山」(1267m) と
御前山」(1405m) の三山を指す。このうち我ら "インチキ山屋" 一行は、2年目の春 (2003年)
に大岳山に参上している。 そう、あれからもう 10年が経過しているのだ (汗)。マユはまだ小学
6年だったし、我輩の足腰も 今より少しは元気だった (笑)。

 奥多摩湖にも近い三頭山の一帯は、「檜原都民の森」 として遊歩道も整備されており、登山
だけでなく 広く一般的に森林の自然に触れたり、学んだりできるように様々な配慮がなされて
いるエリアだ。 その拠点となる場所が 「都民の森・駐車場」 で、三頭山への最も近い登山口
にもなっている。
 ただし、この地へのアクセスは やや悪くマイカー以外では、くねくねの細い山道をバスで1時
間以上も 揺られなければならない。 我らは、中央道の上野原ICから 「甲武トンネル」を抜け
て 「檜原街道」 に出るルートを辿った。 綺麗なトイレと売店などが整った 都民の森・駐車場
(無料) は、第1と第2を合わせて90台ほどの収容が可能だが、休日などではすぐに満車となっ
てしまうそうだ。 登山口に近い 第1Pに車を停め、身支度を整えて出発だ。

              都民の森 遊歩道・入口

綺麗に整備された舗装路と階段を登って、まずは前方に見えている ビジターセンターの 「
林館
」 を目指す。 併設されている 「森林工芸センター」 の裏側から、遊歩道 & 登山道が続
いていた。 三頭山へはここからの周回コースとなっているが、我らは 右回りのルートを選択し
鞘口峠」 へと向かうことにした。
よく整備された登山道を10分ほど登ると、鞘口峠の分岐に到着する。 ここまで大した勾配では
なかったのだが、冬眠明けの弛んだ足腰には少々キツかった (笑)。 しばし休憩してから、六差
路の分岐を山頂方面へと向かう。

                 ブナの路  

やがて 一般の登山ルートとは別に、ブナ林を見ながら進む 「ブナの路」 と名付けられた、もう
一つのルートへの分岐が出現する。二つのルートは至る所で交差しており、どちらを辿っても山
頂に向かうのだが、登山道の方が時間的には速いらしいので、迷わず登山道を進むことにした。
ところが、こちらは結構な急勾配で、こりゃまた息があがる (汗)。そして各ルートは、峰の右側と
左側を交互に進むわけだが、峰に遮られた側は 全く風があたらないので蒸し暑い。一方、風の
あたる側にくると 新緑の涼風がとても気持ち良かった。
長い急勾配が続くが、相変わらず良く整備されている登山道だ。 ブナを中心とした美しい林が
広がっており、それぞれの樹木には 丁寧に名札が付けられているし、所々にベンチも置かれて
いるので 小休止を繰り返しながら ゆっくりと進む。 鞘口峠から 1時間強の登りで、ようやく 山頂
部の一角 「東峰」 (1528m) の展望台に到着した。

          三頭山・東峰の展望台

三頭山の山頂部は、その名の通り 三つの頂から成っている。 山頂はいずれも木々に囲まれ
ているが、天候がよければ若干の展望も望む事が出来る。東峰からは東側の景観が広がって
いるが、この日は 時おり陽が射すものの 雲が多めだったので、御前山は見えていたが、大岳
山や 「馬頭刈山」(884m) などの山岳は視認できなかった。
立派な展望台のすぐ先には、東峰の山頂標が建てられていた。そして、そこから更に3分ほど
登り返した先が 三角点のある最高地点 「中央峰」(1531m) である。山頂は広く、大きなテーブ
ルとベンチが 幾つか置かれていたので、ここで昼食休憩をとることにした。

     
        御堂峠・分岐から西峰へ向かう           広々とした 三頭山・西峰( 1525m)

中央峰から再び下った鞍部が、五差路となっている 「御堂峠」だ。 そこから直進方向の階段
路を登ると、一段と広くなった 三つ目の山頂 「西峰」(1525m) に到着した。 ここからは南北の
展望が得られる。 北側には 「鷹ノ巣山」(1737m) が見えていたが、晴天であれば他に 「雲取
」(2017m) や 「妙法ヶ岳」 (1332m)、「奥多摩湖」、秩父方面の山々が望めるそうだ。
また、南側では 「富士山」 (3776m) を始めとした 道志方面の眺望 が素晴らしいとの事だが、
残念ながら この日は望む事が出来なかった。

下山は、西峰から南側の 笹尾根,西原峠・方面 の案内板に従って進む。 相変わらずよく整
備された 階段状の急坂路を一気に下ると、15分ほどで 平坦になった分岐点 「ムシカリ峠」に
到達する。
ここで笹尾根を離れ、三頭大滝・方面に下る。 美しく広がる周囲の樹木は、幹が太くて立派な
ものが林立しており、種類も豊富で 新緑がまぶしい。 傾斜も緩やかなので歩きやすく、とても気
持ちの良い道だ。 やがて 「南秋川」 の源流部分と思われる 涸れ沢沿いを歩くようになり、「
ナの路・テラス
」 (休憩所) まで下ると、いつしか道は遊歩道に変わり、沢の水量も増してきた。
さらに下ると、トイレを備えた大きな東屋 (休憩所) があり、その先に 「滝見橋」 への入口が現
れる。

     
        清々しい沢沿いの遊歩道                   滝 見 橋

滝見橋は、「三頭大滝」 を眺める為に造られた吊橋風の大きくて立派な橋で迫力満点なのだ
が、それ以上に 三頭大滝が凄い!! 落差は 33mにおよび、南秋川流域では最大級という 滑状
の滝は正に絶景で、その全貌が 橋の上から丸見えとなっているのだ。 やや遠目ではあるが、
これだけの落差がある 滝の落ち口から滝壷までを一望できるのだから納得である。 橋自体の
高さも 相当なもので、足下の川を覗きこむと (どこかのママのように) 膀胱がキュッと音を立てる
人が…、きっといるに違いない (笑)。

       落差33mの 三頭大滝  

 滝見橋から下の森林館に至る道は、さらに広く平坦になり 過剰なほどに整備された遊歩道と
なっていた。 ウッドチップが敷き詰められているので足にも優しく、軽装な観光客でも容易に三
頭大滝まで往復できるであろう。 森林館上部の分岐点で周回コースが終わり、後は 往路を引
き返して 都民の森・駐車場に戻った。

           快適な遊歩道 「大滝の路」


 東京都とは思えない 美しくて豊かな自然と深い森林に囲まれた 「都民の森」 に位置する三
頭山は、全体的に歩きやすく危険な箇所もないので ファミリー向けの軽登山などには最適だ。
充実したハイキングコースも、良く整備されているので 安心して大自然を楽しめる。 我輩のポ
ンコツな足腰でも充分に通用するし、筋肉痛も殆んど残っていないので…、今回はそういう意
味でも 快適な山歩きが出来たと思う (笑)。
 お約束の温泉も、駐車場からすぐ近くに日帰り温泉施設 「檜原温泉センター・数馬の湯」
あるので都合がいい。 くせのないアルカリ単純泉の湯でサッパリし、久々にゆとりのある状態
で帰路についた (汗)。
                                                      ( 2013.6.4 記 )

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