●平成16年11月26日(金), 日帰り ★ 総所要時間: 2 時間 20分 ★ ハイキング標高差: 305 m
石段の温泉街として名高い伊香保温泉、その温泉地からの観光コースとして一番に挙げら
れるのが「榛名湖」とその周辺の榛名高原一帯であろう。ここで一際目立っている形のいい山 が、シンボルの「榛名富士」(1391m) だ。その名のとおり、ミニ富士山を連想させる均整のとれ たプロポーションで、榛名湖に姿を映した光景は特に美しい。 榛名湖は、榛名山噴火の際に生まれたカルデラ湖で、盟主の榛名富士は中央火口丘にあた
る。そして、榛名湖の周囲を南側に「氷室山」(1240m), 「天目山」(1303m), 「相馬山」(1411m) らが連なり、北側に「烏帽子ヶ岳」(1363m), 「髪櫛山」(1350m)、 西側には最高峰の「掃部ヶ 岳」(1449m) などが外輪山を形成している。 南側登山口より、榛名富士へ登る
![]() 南側の外輪山を縦走するコース(一般向け)も楽しいが、今回は盟主である榛名富士の単独
登頂を目指した。 榛名富士には観光用のロープウェイが架けられており、麓の榛名高原駅から3分ほどの乗車
で簡単に登る事ができる。山頂駅から1等三角点のある山頂までは、ほぼ平坦な道を5分足ら ずで到達してしまう(!!)。 いつものインチキ山屋ならば、こういった “ 文明の利器 “ は率先して利用するところだが、‥
‥さすがに、それでは余りにもインチキすぎる(笑) !! テ、いうか ‥‥ リュックを背負って登山 靴を履いた、いかにも山登りをするぞ! といったカッコウをした人間が、このロープウェイに一 般の観光客と一緒に乗るには、相当の勇気(?) が必要だと判断した(大笑い)。 と、いう訳で‥‥今回は、ロープウェイを利用せず、マトモに登山する(!?) 事にした。
![]() 関越自動車道の渋川伊香保ICを降りて、伊香保温泉方面に向かう。温泉を抜けるとヘアピ
ンカーブの続く山道となり、榛名山ロープウェイ乗り場を目指す。 榛名富士の全容が見えて、榛名高原駅を過ぎたところが榛名公園で、榛名湖は目と鼻の先
だ。無料駐車場に車を停め、南側の登山口に向かう。 笹と雑木林の中を進む。滑りやすい急坂が続き、やがてジグザグに巻きながら高度を稼ぐ
と、ロープウェイの鉄塔が現れる。さらに、ミズナラ林の道を登ると榛名富士山頂駅前の広場 に出た。 また、登山口のあった榛名公園と榛名湖もクッキリと見下ろせる。そこから、広く平らな山頂部
を北側の最高点に向かう。すでに、そこに建つ榛名神社の小さな社が見えている。 ![]() ![]() 山頂駅の展望台から榛名公園を見下ろす 広い山頂部、最高地点の社へ向かう
![]() しばし休憩した後、登ってきた道とは反対側(北側)の登山路から下山する。こちらも急な坂
で、足元が滑りやすいので注意しながら下る。中間点あたりから樹林越しに、榛名湖や烏帽子 ヶ岳が見みえてくる。 下り切ったところに「榛名湖温泉ゆうすげ元湯」という町営の宿泊施設がある。露天風呂もあ
り日帰り入浴も可能だったが、ここはグッと堪えて榛名湖畔に出る。正面に榛名山の最高峰で ある掃部ヶ岳が、鏡のように湖に映し出されており、とても美しい光景だ。 榛名山・最高峰の掃部ヶ岳
![]() ここから湖畔に沿った遊歩道を歩き、スタート地点の榛名公園へと戻った。 短い山登りのコースであったが、風もなく穏やかな気候だった事もあり、快適なひと時を過ごせ
たと思う。 たっぷりと疲れを(たいして疲れていないが‥) 癒した後、仕上げは「水沢観音」に立ち寄って、
ご当地名物の「水沢うどん」を食べて帰った。 いやー、満足・満足 !! ![]() さて、今季の山登りはこれにて終了である。インチキ山屋は、開業(!?) から三度目の冬眠に
入るのであった‥‥(笑) !! (2004.12.1 記)
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