涸沢まで奥上高地を散策 >メニューへ
    奥上高地・涸沢散策日記
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 紅葉の涸沢 
スライドショー 
 
トレッキング日記
2007年記録
初めて行った涸沢
2008年記録
★プロローグ〜 準備  
★乗鞍・畳平  
★2008(1)
★2008(2)
★2008(3)
★2008(4)
 
 
 
 
 
■ いざ!涸沢へ (1)
夜中にトイレのためにテントを出ようとするとすでに霜がおりてバリバリに凍っている。
この分では明日?の朝ははシバレルだろう・・などと思ってテントへ戻るがすっかり目が覚めてしまって
中々眠りにつけない・・・そうこうしていると、周囲のテントで動き出す気配が。
山のテン場では、午後9時を回って起きていてはいけない(笑)、その代わりに早朝は3時を過ぎればOKなのだ。
ウトウトしながら結局5時半過ぎに起床。家人のバックをその日の行動に合わせたパッキングにつめ直す。
クッカー、バーナー、食材に加えて防寒具、一応雨に備えて雨具も。・・・なんだかんだで結構な重さになった(笑)
しかし、一番重要なのはパッキングに余裕を持っていることである。
なぜなら、出発する時と登頂時では気温差があり、更に運動による発熱で衣類はどんどん脱衣モードになっていく。
そこで、脱いだ服を収容できるスペースが必要になってくる。
だから、いっぱいいっぱいのパッキングで出かけると、脱いだ服の収容場所に苦労することになる。
もちろん肩にかけたり、腰に巻いたりでも構わないが、できるならすっきりと収納してしまいたい。

午前6時半過ぎに涸沢を目指して徳沢を出発。

霜が降りてまだまだ気温の上がらない道を横尾まで歩く。
途中にはいくらかアップダウンあるものの、全体の高低差は僅かでほとんどフラットに近い行程だ。
徳沢から横尾まで3.9Km・・・1時間ほどで到着。
ここも冷え込んだようで、テントサイトは霜で白い。休憩スペースのベンチにも霜が降りている。
僕らは適当なベンチに腰掛て持ってきたパンで朝食を。ストーブでお湯を沸かして、スープとコーヒーで体を暖める。
お湯を沸かすのに浸かったSPのガス缶が気温の低さと自己冷却とで凍りついてしまったのにはちょっとビックリ。

ゆっくりと朝食と最後のトイレ休憩を済ませて、横尾を8時半過ぎに出発して涸沢を目指す。。
次の休憩地は2.8Km先の本谷橋。横尾〜本谷橋までは、前半はほぼフラットで約1時間10分の道程だ。
本谷橋の手前500mくらいから登りになってくる。ひとしお登りきるとそこが本谷橋になっている。
多くの人がここで休憩をとっている。我が家もしばし休憩のあと、再び涸沢を目指して登り始める。

涸沢まで2.4Kmの表示・・平地なら30分もかからない距離であるが
ここに高低差がつくと堪らない。
涸沢へ向かって登り始めるとすぐに”地獄の階段”(笑)が始まる。強烈な登りなので、
階段・・と言っても整備された階段ではないので
それぞれが、自分の歩幅に合わせて登っていく・・が右折、左折を繰り返して一気に200mほど高度を増していく。
前半の難所だろう。感覚的には・・あくまで個人的にだが・・涸沢まではこの最初の登りが1/3、
次に少し緩くなった登りが(あくまでも最初に比べて)1/3、最後に涸沢が見えてからの岩道の登りが1/3と言った感じかな。
登りの急度で言うとそれぞれ A、C、B と言ったところだろうか。
だから最初の登りでバテたからと言って、落胆することはない。最初に涸沢へ行く大きなヤマを超えたのだから。

この最初を登りきると・・と言っても”ここまで”という明確な表示は無いので、なんとなく”サッキよりマシになったなぁ”みたいな感じで
延々と登りが続いていく。途中は道幅が狭いので、すれ違う人、後ろから早く歩いてくる人に道を譲ったりするので
結構、待ち時間がいい休憩になったりもするが、休憩できる場所はそんな人に迷惑がかからない広くなった場所に限られるので
大体みんなが同じような場所で休憩している。僕らはそんな待ち時間の小休憩を有効に使って登って行った。
昨年は、初めて登ったので、要領も、どこまで続くかも分からない状態だったので
大袈裟に言えば10歩歩いて休憩の繰り返しだったから、昨年の経験は大いに役立った(笑)

途中のナナカマド などの木々も黄色から赤色へ色づき始めて、いい感じで涸沢カールが見え始めて勇気づけられる
が、距離的には残り半分と考えておいた方がいい・・・いわゆる”見えてからが長い”ってやつ(笑)
ここから延々と岩場の登りが続いていくのだ。
それでも徐々に大きく見えてくる涸沢や北穂高の紅葉に目を奪われながら立ち止まり写真を撮ったりして
知らず知らずに道を登って行けるだろう。
徳沢から約10分の新谷橋 横尾野営場も霜が降りてます 横尾大橋から穂高を望む
涸沢までの登りの途中で撮った写真です・・木々の色づきが鮮やか