今回で2回目となる涸沢への”登山”。無事にやり遂げた経験をここに記しておきましょう。
お世辞にも昨年は満喫したとは言えない。
友人の誘いに直前で涸沢へ歩く参加を決めて何の準備もせずに臨んだのだから当然と言えば当然だろう。
いつしか、この涸沢へ登るリベンジを心に誓い1年が過ぎようとしていた。
今回も、友人の誘いで上高地のキャンプ予定だった。但し、キャンプ地は河童橋のすぐ近くの小梨平。
間違っても涸沢まで歩いて行くベースとするには遠すぎる・・・涸沢で宿泊するだけなら涸沢まで片道15Kmほどなので
行くことは可能だが、小梨平から涸沢まで往復するとなると早朝から日暮れまでほぼ歩き通さなければならない・・・
実際には小梨平から涸沢までを1日で往復しようとすると余程の健脚と根性がなければかなりキツイであろうから、
今回は涸沢まで歩くことはは諦めた方がいいだろう。。
・・・・それほどに離れた地で2泊して上高地を満喫しようという誘いだったが、まあそれはそれで楽しもう。
しかし、いくらノンビリとは言え、まるまる一日を過ごすには時間が有り余る。
そこで、小梨平から”手ごろな”地までのトレッキングを計画した。
候補は、近くでは”岳沢”。ここは一昨年まで岳沢小屋があり、前穂高登山への前線基地となっていたところだが、
一昨年の雪崩で小屋が潰れてしまい、現在では”跡地”だけ。小梨平からは片道2.5時間ほどの距離。
次の候補は”焼岳”・・言わずとしれた”北アルプスの高炉”・・唯一の活火山。
ここの展望台までは片道4時間くらいだろうか。
いずれにしても、そこそこの高低差を登っていくので、昨年のようにいきなり挑戦してはまた二の舞になってしまおう。
そこで、僕らは約3週間前から準備とトレーニングと準備を開始した。
まずは、昨年用意した涸沢までの装備の見直し。
昨年、涸沢まで歩いた時は、トレッキングシューズが窮屈に感じた。この靴は特に綿密に履いて合わせた訳ではなかった。
簡単に言えば、ちょっと履いてみて、まあ、いいかぁ。という感じで購入したが、それでもゴアテックス素材だったんで
結構な値段がしたものだ。それも数回しか履いてなかったが、既に購入してから4年以上が経過していて
足も成長していたので(?)買い換えることにした。
信頼できるメーカーの直営ショップへ出かけ、厚手の靴下を履いてサイズを合わせてもらう。
モデル名とサイズを覚えて帰り、ネットで安く買える店を検索、購入(笑)
シィップとしては販売促進になったの良しとしてもらおう。
今回はトレキングは必要最小限の荷物で歩くため、足回りさえ固めれば大丈夫だろう。
後は、届いた靴に足を慣らして、歩行の訓練さえ積んでおけばなんとかなる・・・と、思う。
シューズが届くと早速足慣らしを開始。
本番と同じ靴下を履いて、近所を歩きまわる。30分ほど歩いて、靴との接触箇所をチェック。
よく当たる箇所にはバンドエイドを靴の方に貼って、接触を和らげる。
そんなトライを数日続けて靴に足を?足に靴を?慣らしていく。
靴との相性が合ったところで徐々に距離を伸ばして、最終的にはこの靴で2時間ほどの散策ができるまでにしておいた。
次は心肺機能の持ち上げ。高地では空気が薄い性もあるが、
なにより普段から運動をしていないと山道ではバテてしまう。ここで、日頃運動しているかどうかの差が出てしまう・・らしい。
運動慣れした体は、バテるまでの限界線が高くなり、同じ休憩時間でも回復が早くなる・・・らしい。
ほぼ毎日1時間以上の速歩行で適度な有酸素運動を続けて、体の限界線を引き上げにかかった。
最後は、実地訓練。3週間前に先ずは手近な低山で登りの感覚をつかむ。高低差は300mほど。
それでも、やっぱり、もっと鍛えなければ・・・と更に毎日の歩行を続ける。
2週間前には、丁度夕方から和歌山の友人宅へ遊びに行く用があったので、午前中に手頃な大和葛城山へ登頂をこころみた。
大阪と奈良の県境の水越峠からは高低差は約600mで、丁度手頃な訓練になった。
その時には僕は、用も無いのにDパックへ水を入れたペットボトルを何本も詰め込み、無理やり10Kg以上の重さにしてチャレンジ。
ここの登り初めの勾配は結構きつい。途中の階段も700段以上あり、目がくらむ。しかしほぼ標準時間で登れたと思う。
後から考えればこの10Kgのパッキングときつい勾配の登りが大きな意味をもつことになった。・・・・・・
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