■ 涸沢までの歩行状況 |
涸沢までの高低差と所要時間を考察してみましょう。
大雑把に言うと
上高地1500m → 15km → 涸沢 2400m と約900mを登ることになりますが
もちろん均等に登っているわけではありません。
なんと行程の7割までが、ゆっくりとしたほぼ平坦な道でキツイのは3割だけです。
具体的に各コースを見て行く |
■ 上高地 〜 明神池
約3km コースタイム60分ってとこかな?
上高地を訪れた人は、時間に余裕の無い人を除いては、まず通るコース。
それだけ、万人が行けると言うことで、まったく問題なし。
河童橋から梓川の右岸、左岸のどちらからでも行けるが、
歩行するなら左岸(下流に向かって左側)の方がおすすめ。
(上高地のバスターミナルから河童橋を渡らずにそのまま、梓川を左に見て通る)
右岸は木道部分があり道幅が制限されたり、階段があったりして、遊歩道としてはいいが
トレッキングとしては左岸の方がいい。目前に梓川の対岸に明神岳(穂高)を眺めたり
ブナ林の中を歩いたり・・とあっと言う間に明神館前の休憩所へたどりつくだろう。
初めて、上高地へ来て時間がある人は明神橋を渡って、嘉門じk小屋や、明神池などの観光を
してもいいかもしれない。 |
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■ 明神池 〜 徳沢
約3.4km コースタイム60分ってとこかな。
梓川の右岸を通ってきたひとも明神橋を渡り、左岸の明神館前から出発する。
ここを過ぎえると日帰りのお気楽ハイカーはグッと少なくなる・・・まだまだ居るにはいるが。
明神館を出てすぐに徳本峠との分岐がある。昔、釜トンネルが無かったころは
この峠を越えて上高地へ入ってきたらしい。
徳本峠との分岐を過ぎると、唯一の登り坂が待っている。
上高地から徳沢までの標高差は100mほどしかない。
梓川が流れるくらいなので、多少の標高差はあるのだが、ほぼ平坦と言っていいかな。
ここまで、楽勝で来て、いきなりの登りで結構きつい。が距離はそんなに無いので
ゆっくりと登り切ろう。ほどなく緩やかに下って行くと、梓川の河原越しに穂高の山々が目に飛び込んでくる。
林間の歩道をゆっくりと歩いて、やがて梓川の河原が開けると徳沢ロッジの看板が。
公衆トイレの前を過ぎると、徳沢キャンプ場に到着する。
気持ちのよさそうなハルニレの木陰と草地はキャンプに適している。
徳沢園は小説”氷壁”の舞台となったところ。
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■徳沢 〜 横尾
約3.9km コースタイム 75分 ってとこかな。
こちらも標高差は100mほどしかない。
つまり、上高地を出発してから横尾まで約11kmあるのだが、この間の標高差は僅かに200mほど。
距離的には7割を進んでいるのだが、標高差は1/4しか登っていないことになる。
後半に 請期待!(笑)
徳沢を出発して約10分で新村橋を通過する。
この橋は 新村 という人名から名付けられている。
涸沢からの戻りにパノラマコースを通ると、ココへ出てくる・・・らしい。
と、いうことはこっちからでも、涸沢に登ることができる・・・が
初心者は辞めておいた方がいい・・・らしい。
途中で梓川の河原の開けた風景と穂高が眼前に迫る景色を楽しみながら歩いていくが
高低差はほとんどなく、途中にも少し緩やかな上り下りがある程度。
このコースも歩きやすく、横尾大橋まで楽勝だろう。
横尾は涸沢と槍ヶ岳への分岐にあたり、どちらへも向かう人で賑わっている。
しかし、テント場はそれほど広くなく、テン場からはみ出たテントは橋の両側に散らばって張っていたりもする。
地面も荒地なので、テント泊の場合はマットが必須。・・徳沢が環境が良過ぎるせいもある。
涸沢へ向かうなら、横尾が最後のトイレ休憩できる場所。
ここで、しっかりと休憩と御用をすませておこう。
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■ 横尾 〜 本谷橋
約2.8km コースタイムは75分程度かな。
横尾から涸沢に向かう途中にあるのが本谷橋。
なんで、ココを挙げたかと言うと・・・行った人は判るが、本谷橋から急激な登りが待っている。
つまり、ここまでで”遊び”は終わり。ここが最後の休憩地ってとこ。
横尾大橋を渡って歩いていくと対岸に屏風のコルなどを目前に眺めながら沢沿いを歩いていく。
今までと違って、僅かだが登っていくのが感じられる。
やがて岩場の階段状の登りに差し掛かると、そこからは道幅が狭くなって、すれ違いにも気をつかう。
後ろからの追い越してくる人や、すれ違う人には道を譲りながらちょっと岩場を上がって行く。
まだまだこんなもんじゃない・・・と、言い聞かせて、息を切らせて登りきると本谷橋に到着。
ここの標高は1800mほど。上高地からの距離は約12.5km。
そう、残りの2.5kmで一気に600mを登るのだ。だから、皆、橋のたもとで、最後の大休止をとっている。
ただし、ここには御用足しはできないし、川の水も飲用には適さないので注意。
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■本谷橋〜涸沢
約2.4km コースタイム 90分・・一応。
コースタイムで一応90分としたが、ここからは各人によってかなりバラツキが出る。
すんなりと、休憩も小休止程度で上がって90分。途中の休みが増えれば+60分もあり得るので
あくまで、参考程度に。
本谷橋での大休止が終われば、覚悟を決めて登っていこう。
いきなり階段状の岩場で登りの洗礼を受ける。一気に高低差100mくらいを上がる。
100mと言えば普通のビルなら30階相当。ほとんどの人がこの登りの途中で息を切らせて何度か休憩を。
この先もこんな感じで登るの?・・・安心して欲しい。実はココが一番きついところ。
これから先は、多少は登りは緩くなる。が、今までのような平坦な道では無いことは確か。
おまけに、道幅は狭くなり、路面?もゴツゴツした感じになってくる。
道幅が狭いので自分の思ったところで休憩がとれない。休憩するには、他の人の歩行の邪魔にならないように
広い場所で休憩しよう。
それでも登るに連れて・・・・岳が見えてきたり、涸沢岳や涸沢槍が見えてくると元気をだそう。
やがて涸沢小屋とテント群が見えると・・・約半分進んだことになる(笑)
残り半分はあの小屋と大きく見えてくる涸沢の光景や振り返って見える涸沢筋の光景を励みに。
やがて右側に開ける岩場に出れば・・・あと1/4くらいかな(笑)
ここからの登りは、本谷橋を出発直後の登りに比べればマシだが、グングンと高度を増していく。
やがて涸沢小屋との分岐にたどりつくと、最後の試練の岩場の階段。目指す生ビールはもうすぐだ!
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と、まあこんな感じで登るのですが、帰路は涸沢〜本谷橋は今度は強烈に下って行くのだが
思ったより時間がかかる。下りでも同じ90分見ていた方がいいだろう。
登りで、90分の人も、120分の人も同じ。ほとんど休憩はいらないだろうからね。
本谷橋〜横尾の間は10分程度短くなる。
横尾〜徳沢〜明神までは往路とほとんど同じ時間必要。それだけ、平坦ってこと。
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