■ 涸沢までのプラン |
穂高連山に登るなら涸沢まで登ることは必須条件の一つになるので、言われなくてもプランの中に入っているでしょう。
しかし、”涸沢に行ってみたい”とか”紅葉の涸沢を見たい”とか言う人には、涸沢は最終目的地で
”行くことに意義がある”でしょうね。かく言う私もその一人です(笑)
気軽に行ける場所には違いありませんが、それでもそれなりのプランは必要です。
そこで、まず日程のプランを考えます。
上高地までは、バス、タクシーを利用すれば難なく行くことができますから
そこをベースに考えて涸沢までの道程を考えると
A:上高地周辺 B:小梨平周辺 C:明神館 D:徳沢 E:横尾 そして目的地のF:涸沢 ということになります。
それでは、これらを組み合わせてプランをシミュレーションしてみましょう。 |
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■ 日帰り弾丸プラン
1日目 自宅 → 上高地 → 15km 約7時間 → 涸沢(休憩)
涸沢 →15km 約6時間 上高地 → 自宅へ
一日に30kmを歩く、しかも山道の登り道もある。
超人的健脚向け。行けないことはないけどなぁぁ。
上高地へ早朝着必須。午前6時前から歩行開始でも涸沢には昼に到着するのがやっとでしょう。
昼食、休憩後下山しても上高地バスターミナルへは夕方ぎりぎりといったところ。
途中の風景には目もくれずにひたすら歩くプラン。
日帰りと書いても、早朝には沢渡または平湯に入ってる必要があり、
沢渡、平湯へ戻るのも夜になってからなので、ここから自宅への帰路も夜半着。
実質は前日(仮眠)付きの1.5泊プランでしょうね。 |
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■1泊2日ベーシックプラン
上の弾丸プランを2日に分けたプランなので、ちょっと余裕があります(笑)
1日目 自宅 →上高地 → 15km 約7時間 → 涸沢(泊)
2日目 涸沢 →15km 約6時間 上高地 → 自宅へ
最も基本のプラン。但し、2日ともほぼ歩き通しになるので涸沢では山小屋泊がいい。
テント、自炊道具を持っての歩行はキツイかな?
涸沢へ日没前に上がるには、途中での昼食、休憩を考えると上高地へ朝8時には入りたいので、自宅が遠い人は
やはり、前夜出発して、仮眠が必要。
横尾で昼食後、涸沢へ一気に上り夕方に入る感じでしょう。
翌日も涸沢で朝食後には下山開始。帰りもひたすら歩くことになるでしょう。
とりあえず行って帰ってきた・・充実感たっぷりという感じかな。
■ 1泊2日 変形プラン
宿泊地を涸沢からズラして混雑を避けるプラン。
具体的には、横尾での宿泊がおすすめ。
1日目 自宅 → 上高地 → 11km 約3.5時間 → 横尾(泊)
2日目 横尾 → 5km 約3.5時間 → 涸沢(休憩) →5kme 約2.5時間 横尾 →
11km 約3.5時間 → 上高地 → 自宅
1日目は横尾までなので、上高地へは昼頃到着すれば十分。これだと前夜の仮眠はいらない。
2日目は早朝から登り、涸沢へは午前中着が必須。
昼に下山を開始しても、上高地へは夕方になる。
横尾で小屋泊の場合は、荷物を預けて身軽な格好で登ることに。
テント泊の場合は、撤収を仮で済ませておいて、テントだけ残して荷物を置いておき、身軽な格好で登る。
下山後すぐにテントを撤収し、上高地へ向かって歩き出す。
1日目と2日目の行動を入れ替えて、先に涸沢まで上がってから、横尾宿泊でもいいが
この場合は、早朝に上高地入りが必要なので、前夜の仮眠が必要。
その代わりに、帰りは横尾から戻るだけなので、早ければ午前中に上高地から下山できる。
いずれにしても、どちらか1日に負担がかかるプラン
1泊2日プランも 日帰りプランと同じで、自宅から上高地までの時間と自宅まで戻る時間を考慮すると
ギリギリのところでしょうね。
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■2泊プラン
宿泊を2泊にするとかなりバリエーションができますし、往路の自宅から上高地、帰路の上高地から自宅までの
時間を考慮するとリーズナブルじゃないかな。
涸沢泊を1)入れる or 2)入れない の2パターンで考えると
涸沢泊プラン(1)
1日目 自宅 → 上高地 → 宿泊地
2日目 宿泊地 →涸沢(泊)
3日目 涸沢 →15km 約6時間 上高地 → 自宅
3日目は1泊2日プランと同じになるが、1日目は途中の宿泊地までなので
自宅を遅くでても余裕ができる。1,2日目にゆっくりと観光してもOKの前半ゆとり型
宿泊地としては、2日目の負担を考えると徳沢、横尾が適している。
1日目にあまり時間のない人は2日目に負担がかかるが上高地周辺、小梨平、明神館でも。
涸沢泊プラン(2)
1日目 自宅 → 上高地 → 15km 約7時間 → 涸沢(泊)
2日目 涸沢 →宿泊地(泊)
3日目 宿泊地 → 上高地 → 自宅へ
上の 涸沢泊プラン(1)の逆パターン
1日目は朝早く入る必要がありきついが、最初に目的を達成して、後半ゆとりのプラン。
帰路に疲れた体を癒しながらゆっくりと観光しながら帰ることができる
状況によっては、もう1泊涸沢に宿泊してもよい。
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各地宿泊プラン
基本は
1日目 自宅 → 上高地 → 宿泊地1(泊)
2日目 宿泊地 → 涸沢 → 宿泊地2(泊)
3日目 宿泊地2 → 上高地 → 自宅
自宅から上高地まで時間が掛かる人におすすめのプラン。
宿泊地1に横尾を選んだとしても、上高地からは4時間ほどなので
朝から自宅を出て昼ごろに上高地へ入っても十分。
帰路も、午前中に上高地から出られるので混雑にも合わずに帰宅できる。
宿泊地1と宿泊地2は同じでもいいし、変更してもいいが
テント泊の場合は、設営、撤収の手間が省けるので同じ宿泊地で連泊する方が効率がよい。
そんな中で僕が使ったのは 各地宿泊プランの中での徳沢2泊テント泊プラン。
具体的には
1日目 自宅(朝発) → 上高地(昼着) →6.5Km 約2時間 徳沢:テント設営(泊)
2日目 徳沢 → 9km 約5時間 涸沢(休憩) → 9km 約4時間 徳沢(泊)
3日目 徳沢:テント撤収 → 6.5km 約2時間 上高地(午前中下山) → 自宅(夕方着)
となり、2日目が少しハードだが、身軽な格好で行けるので、そんなに苦にはならない。
各日のバランスが取れている。
宿泊地を横尾にした場合は
1日目 自宅(朝発) → 上高地(昼着) →10.5Km 約3.5時間 横尾:テント設営(泊)
2日目 横尾 → 5.5km 約3.5時間 涸沢(休憩) → 5.5km 約3時間 横尾(泊)
3日目 横尾:テント撤収 → 10.5Km 約3.5時間 上高地(午前中下山) → 自宅(夕方着)
となる。こちらの方が2日目の負荷が少なくバランスが取れているが
横尾のテン場は地面が荒れている上に狭い、横尾山荘のお風呂も入れないのに対し、
徳沢は昔の牧場跡で草地で広いため、テント泊に適している上に徳沢ロッジで外来の入浴が可能なので
徳沢を勧めたい。 |
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