『コース・カリキュラム案等報告書』の記者発表にいたる関連文書の一覧(2004.3.29)

 

 

【まえがき】

 

昨年の12月17日に,横浜市の大学改革推進本部に設置された「コース案等検討プロジェクト部会」は,行政が教育内容に直接介入し,かつ,最終的に決定するという,憲法23条(学問の自由)・教育基本法10条(教育行政)をはじめとする現行の法体系に明らかに抵触するものである.この「プロジェクト部会」は,例によって,“密室で決定・いきなり公表・トップダウン”方式(いわゆる,石原知事&中田市長方式;『東京新聞』2004年2月16日付こちら特報部:『改革』に揺れる横浜市立大 http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040216tokyo.htm 参照)の記者発表による一方的通告と同時に,「プロジェクト部会」に参加・協力する意思があるかどうかを全教員に問う“踏み絵”とともに,突如開始された.しかも,その後の「プロジェクト部会」における議論も,徹底した緘口令のもとに秘密裏に進められるという,極めて非民主的なやり方が貫徹された.この間,多くの批判的な意見が公表されたが,横浜市および大学事務当局はこれらをすべて無視して,『大学像03-10-29』に描かれた,矮小化され大学とは到底呼べないもののための具体案作りに邁進した.その結果,『国際総合科学部(仮称)―コース・カリキュラム案等報告書』なる文書(以下,『報告書04-3-25』)が,横浜市の大学改革推進本部から,またもや,トップダウンで記者発表された(2004.3.25).

しかも驚いたことに,その内容は,全国的な非難と批判の集中砲火を浴びる一方,中田市長と前田副市長(大学改革推進本部長)が高く評価したはずの『大学像03-10-29』からさえも,さらに“大幅に絞った”ものになっていた.すなわち,コース数が12から7へとほぼ半減した.その結果,理系では「数理情報コース」が廃止され,数学の体系的な教育・研究が“完全消滅”することになった.この間の経緯に関しては,数理科学教室からの3通の手紙,@『学長への問い04/02/25』,A『岡村大学改革推進担当部長への問い04/03/18』,および,B『布施コース等検討プロジェクト部会座長への問い04/03/18』を参照されたい(『大学改革に対する数理科学教室の主張』 http://suuri.sci.yokohama-cu.ac.jp/math/index.html 参照).

なかでも,『学長への問い04/02/25』の中で指摘されているように,コース数の大幅削減のプロセスは透明性を欠いた極めて不明朗なものである.すなわち,“現在検討されているコース案とそのカリキュラム案は設置者側の主導で行われています.学長は勿論ご承知のことですが,コース部会は市の大学改革担当者,設置者が推進する大学改革に賛成している教員の中から大学改革推進本部が選んだ教員そして学長推薦の教員から構成されています.構成員の中には大学のプロジェクトR委員だった教員も含まれています.この委員達は自分達が長期間かけて作った「大学像」の各コース案(国際教養学府4コース,理工学府3コース,総合経営学府5コース)を僅か2,3回の審議で半分に減らすことに疑問を持たなかったのでしょうか.市の大学改革担当者と一部のコース部会委員で予めコース案を決めていたとしか考えられません.”とある.なお,「コース案等検討プロジェクト部会」座長の布施教授(国際文化学部)の証言によれば,“各学府2コースという枠組みは設置者が決めたもので、誰と相談して決めたというわけではありません。”と,コース数の大幅な絞込みの方針を,予め設置者(横浜市)が決定しており、これを「コース案等検討プロジェクト部会」に対して押しつけたことを明らかにしているという.

このように,今回の横浜市の大学改革推進本部による「コース・カリキュラム案等の検討と決定」は,行政による教育内容への直接介入を禁じている現行の法体系にあからさまに抵触する違法・不当なものであるだけでなく,その上,コース数等の主要な点に関して,あたかも「コース案等検討プロジェクト部会」での議論を経たかのように偽装した極めて欺瞞性の強いものである.

また,岡村大学改革推進担当部長宛ての手紙の中で,“数理科学科は,文理学部理科数学課程設置以来今日まで半世紀以上に亘り,学術誌Yokohama Mathematical Journal(以下,YMJ)を発行しています.我々はYMJを国内は勿論のこと海外の多くの大学や研究所に寄贈することにより学術の交流を行っています.大学像では横浜市を「国際都市」と表現しています.YMJは,横浜市が「国際都市」に相応しい文化都市であることを,広く内外に知らせる役目をこれまで半世紀以上果たしてきました.YMJを通し学術交流をしている内外の大学や研究所の人々が横浜市立大学から数理科学科が無くなることを知ったら,彼らはどう思うでしょうか.その判断は(横浜市の)大学改革推進本部と専門委員会の委員の方々に委ねます.”と訴えているが,結局彼らは,行政による大学教育への直接介入という“違法・不当な既定方針”を,またもや,“自作自演”で承認したわけである.

数学のような諸学の根幹となる基礎的学問の重要性を,まったく理解できていないように見える中田市長をはじめとする横浜市当局は,ある工学研究者によるつぎの指摘を真摯に受け止めるべきであろう.すなわち,“独立行政法人の研究機関に身を置き、いわゆる「IT分野」で、情報技術を製造業に活用する試みに携わっている者です。数学のお世話になることも多く、常日頃より感謝しております。数学以外の理工系分野の人間は、数学の多大な恩恵に預かっているのに、一般に感謝の気持ちが足りなさ過ぎると思います。いうまでもなく、数学は常に、最も本質的な貢献を科学技術に対してもたらし続けています。最先端技術と呼ばれているような物も、数学無しでは一つも成り立ちません。・・・悪しき時流に流されて、元々僅かな予算しか使っていない数学者から金を巻き上げようなどとは言語道断です。・・・見た目が派手なプロジェクトに巨額な研究予算をつぎ込むのは、呆れるほどの無駄遣いです。なぜならば、それらは研究ではなく、やれば必ず出来ると分かっている開発を企業に金をばら撒きながらやっているだけだからです。・・・基礎研究を疎かにし続けると、日本の科学技術は完全に空洞化して行きます。・・・数学などの基礎研究を粗末に扱うことは、間違いなく将来の日本の科学技術界を全く魅力の無い模倣技術集団へと貶めていくでしょう。”とある(  http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040306ichiraku.htm 参照).

今回の『報告書04-3-25』の内容を一言でいえば,横浜市立大学が長年にわたって築き上げてきた学問の伝統と大学に対する評価を一挙に無にする,「行政当局による違法・不当な“大学の破壊と完全統制”へのマニュアル」であり,より具体的には,「“プラクティカルなリベラルアーツ”なる理念に基づく教養大学化・専門学校化と地域貢献という名の産業界の下請け大学化へのマニュアル」であると言える.実際,事務局の考えの一端が,『04/3/17市会傍聴録04-3-23  http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040317bouchou.pdf 』中にある,大学院教育についての高井事務局長による答弁によく現れている.すなわち,高井事務局長は,“(学部で)リベラルアーツをやるので,これまでの大学教育が必要となるので前期課程において教育課程を完了させるということにし,博士後期課程では,学識経験豊かな研究者を育成することにしている。特に文系の博士(後期)課程については,横浜市の施策とか,市民・産業界への寄与とか,国立大学や私立大学が数多く存在する中でどのような分野の教育研究を担うかといったことを勘案して,精選していく。”と答弁している.また,前田副市長も,“「プラクティカルなリベラルアーツ」は大学の言い出したことであるのでそれを応援していく立場である。”と事実を歪曲(注1)[i][1]した後,“アメリカでは,専門教育は大学院から始まり,学部ではその基礎・基盤となる教養教育が行われている。”と答弁している.

つまり,学部では教養教育を主とするから,これまでは4年間で終了した学部教育(専門教育)は大学院の修士課程にまで延長して6年間かけて行い,従来,修士課程から始めていたより高度な教育(研究者の育成)は,産業界等への貢献が期待される分野に絞って,博士課程から始めるというのである.これでは,新たな横浜市立大学を4年間で卒業する多くの学生はそのままでは役にたたないと大学自身が宣言しているに等しく,そのような大学がどれほどの魅力を学生・市民・一般社会に対してアピールできるというのであろうか.

しかも,『報告書04-3-25』には,“なお、専門教養が縦割りで研究分野別の排他的世界となることを避けなければなりません。本学では、コースは教員の所属する組織ではなく全教員が「研究院」に所属します。コースは、現状において、一定の理念の下に学生の履修上設けた教育プログラムの集合であり、社会情勢の変化、学生のニーズ等により変わり得るものです。従って、・・・学生のニーズ等により定員の見直し、さらには,コースの改廃を一定期間ごとに検討することとします。”とある(注:太字強調は原文のママ).また,横浜市の「第2回大学改革推進専門委員会」の『議事概要04-2-12』 http://www.yokohama-cu.ac.jp/daigakukaikaku/daigaku/daigaku_kaikaku/senmoniinkai/senmon2.html にも,“コースが7つ、・・・少し多い感じがする。常時存在するコースとしては、(さらに)半分位で良いと思う。教養教育の型として、最初からたくさんのおかずが用意されている幕の内弁当型でなく、アラカルト型、すなわち選択可能な型にした方が良い。ちゃんこなべ型は好ましくない。”とある.さらに,“各コースに掲げている科目数を上限に、教室などの物理的、財政的な制約の中で、今後、文部科学省への申請・届出や、実際に開講する科目を決定していきます。”とある(『報告書04-3-25』,太字強調は原文のママ).

つまり,中田市長らの横浜市当局は,ごく近い将来を含めて,今後一定期間ごとに,コース・科目の絞り込みや改廃を行う意向であることが分かる.このことはまた,“不要”と判定された科目は,その時点でその科目を担当している教員も“不要”と宣告される恐れが強いことを意味すると思われる.ましてや,『大学像03-10-29』に明記された評価制度,すなわち,“「大学から求められた役割をきちんと果たしているか」の視点が重要であり、学生、市民、患者などへのサービス(満足度)が評価に反映される仕組が必要”という評価制度と“期間を一律としない全教員を対象とした任期制”の下では,教員にとってつねに,身分に関する不安がつきまとうことになる.実際,『報告書04-3-25』記者発表の時点ですでに,自分の専門とする分野の科目が消されている教員が複数存在する( 永岑三千輝氏「大学改革日誌」2004年3月26日付  http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040326nagamine.htm 参照).

これに関連して,『国立大法人化 北海道大学教官の「憂鬱」第3回04-3-26』 http://www.shutoken-net.jp/web040326_4bnn.html の中で,“端的な事例が現在の都立大だ。石原都知事は、短期間で社会的需要がないとみなすと学部を変更する仕組みに変えると言っている。・・・要するに店に1週間、商品を並べて売れなければ、売れ筋商品だけを残し、売れないものは消していくといったコンビニ大になってしまうのではないか。・・・しかし、コンビニ化すれば、単位がメニュー化し、おいしそうなものは人気商品として継続され、必要であっても地味でウケないものは、メニューから外そうというということになる。”とあるが,上述した,横浜市の「大学改革推進専門委員会」委員による“幕の内弁当型でなく、アラカルト型、すなわち選択可能な型にした方が良い。ちゃんこなべ型は好ましくない。”という発言や“数学の完全消滅”という事態と相まって,まさに横浜市大において,はやくも,全教員任期制と連動した一層深刻な形で,北海道大学教官の指摘する“憂鬱”が現実になろうとしている.

 

以上,今回の『報告書04-3-25』の違法性・欺瞞性・危険性を指摘したが,下記に,「コース案等検討プロジェクト部会」の設置(2003.12.17)から『報告書04-3-25』記者発表(2004.3.25)までの間に公表された,多くの批判および抗議等の関連文書を整理しておく.

 

なお,「コース案等検討プロジェクト部会」の設置(2003.12.17)までの経緯に関しては,藤山嘉夫教授(商学部)による『公立大学と自治体―横浜市の場合―(月刊「東京」2004年3月号)04-3-19』 http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040319fujiyama.pdf ,および,『自作自演の茶番劇03-12-4』 http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031204chaban.htm を参照されたい.

また,『「定款」の議決にいたる関連文書の一覧04-3-25』 http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040325ichiran.htm も,あわせて参照されたい.

 

 

【『コース・カリキュラム案等報告書』の記者発表にいたる関連文書の一覧】

 

(1)横浜市大公式ホームページ:横浜市 大学改革推進本部 コース案等検討プロジェクトの設置について03-12-17

http://www.yokohama-cu.ac.jp/daigakukaikaku/daigaku/daigaku_kaikaku/course.html

 

(2)教員組合:「コース案等検討プロジェクト部会」委員の「公募」について03-12-19

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031219fumie.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-12/031219fumie.htm 

 

(3)伊豆利彦(横浜市立大学名誉教授):日々通信いまを生きる 第84号 『横浜市の暴走を阻め』03-12-20

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031220tizu.htm

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-12/031220tizu.htm 

 

(4)03/12/04 『学長との“対話”集会』の記録03-12-22

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031204taiwa.htm

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-12/031204taiwa.htm 

 

(5)一楽重雄(理学部):小川恵一学長への手紙03-12-22(矢吹晋氏ホームページhttp://www2.big.or.jp/~yabuki/index-ycu.htm カメリア通信第11号より)

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031223came-11.pdf

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-12/031223came-11.pdf 

 

(6)教員有志から前田正子氏(横浜市 大学改革推進本部長)宛の『緊急抗議声明』03-12-23

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031223kinkyu-kougi.htm

 

(7)藤山嘉夫(教員組合委員長):小川学長は,大学の自主性・自立性を守るべく,態度を今こそ鮮明にすべきである03-12-24

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031224kumiai-taidosenmei.htm

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-12/031224kumiai-taidosenmei.htm 

 

(8)横浜市立大学でも役所が踏み絵を用意03-12-25(辻下徹氏ホームページhttp://ac-net.org/dgh/blog/ 03-12-25)より

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031225tsujishita-fumie.htm

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/03-12/031225tsujishita-fumie.htm 

 

(9)伊豆利彦(横浜市大名誉教授):学長へのメール03-12-26

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031226izu-mail.htm

 

(10)横浜市立大学長に辞職を勧める手紙03-12-27(辻下徹氏ホームページhttp://ac-net.org/dgh/blog/ 03-12-27)より

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031227tsujishita-jishoku.htm

 

(11)[1] 横浜市が一方的に設置を表明した「コース案等検討プロジェクト部会」とそれへの「参加申込書」に対する抗議声明(新首都圏ネットワークhttp://www.shutoken-net.jp/ 2003.12.28更新記事より)

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/031228shutoken-net.htm

 

(12)「意見広告の会」ニュース80:【1】「横浜市立大学の新たな大学像」に反対し小川学長の責任を問う声明 平成15年12月18日【2】市大の改革案総意ではない 現役教授ら反対声明 神奈川新聞2003年12月19日付【3】横浜市立大学学長 小川恵一殿 2003年12月24日 横浜市立大学教員組合 執行委員長 藤山嘉夫【4】緊急抗議声明 横浜市大学改革推進本部本部長 前田正子殿 2003年12月23日 横浜市立大学教員有志

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040104ikenkoukoku80.htm

 

(13)『学長との往復書簡』―伊豆利彦氏のメールより―04-1-11

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040111ofukushokan.htm

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-01/040111ofukushokan.htm 

 

(14)横浜市立大学:伊豆名誉教授・小川学長間の電子往復書簡04-1-14(辻下徹氏ホームページhttp://ac-net.org/dgh/blog/ 04-1-14)より

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040114tsujishita-ofukushokan.htm

 

(15)「意見広告の会」ニュース84:[2]横浜市大からの投稿

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040115ikenkoukoku84.htm

 

(16)「議事概要を掲載しました」となっているが04-1-29

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040129gijigaiyou.htm

 

(17)佐藤真彦:『自作自演の茶番劇・2』神奈川新聞2004年1月30日付報道―コース設定を論議へ 横浜市大改革で専門委を設置―04-2-3

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040203chaban2.htm

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-02/040203chaban2.htm 

 

(18)馬来国弼(理学部長):平成16年度横浜市立大学一般選抜入学試験実施にあたっての理学部長見解04-2-23

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040223rigakubuchou.htm 

 

(19)大学改革に対する数理科学教室の主張04-2-25〜04-3-18

http://suuri.sci.yokohama-cu.ac.jp/math/index.html 

 

(20)04/2/25数理科学科主任から学長への手紙04-3-4

http://suuri.sci.yokohama-cu.ac.jp/math/ogawa040225.html 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040225suri.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-02/040225suri.htm 

 

(21)「看護学府プロジェクト部会」設置に対する組合の『見解』および『学長あて質問及び要求書』04-2-25(横浜市大教員組合ホームページhttp://homepage3.nifty.com/ycukumiai/index.htm より)

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040225kango.pdf 

 

(22)商学部長よりコース案等検討プロジェクト部会に対する要望04-3-4

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040304shougakubu-youbou.pdf

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-03/040304shougakubu-youbou.pdf

 

(23)一楽重雄(理学部):お便り紹介04-3-6

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040306ichiraku.htm 

 

(24)平成17年度大学院入試に関する「総合理学研究科から小川学長への要望書」04-3-8

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040308youbou.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-03/040308youbou.htm

 

(25)横浜市立大学の改革案に反対する数学者の声明04-2-14

http://edmath.sci.yokohama-cu.ac.jp/opposition.pdf 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040214sugakusha-seimei.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-02/040214sugakusha-seimei.htm

 

(26)教員組合:3月11日横浜市会「予算特別委員会」傍聴記04-3-15

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040315bochoki.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-03/040315bochoki.htm

 

(27)数理科学科主任から岡村 一氏(大学改革推進担当部長・コース等検討プロジェクト部会座長)への手紙04-3-18

http://suuri.sci.yokohama-cu.ac.jp/math/okamura.html

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040318-1suri.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-03/040318-1suri.htm

 

(28)数理科学科主任から布施 勉氏(コース等検討プロジェクト部会座長・国際文化学部教授)への手紙04-3-18

http://suuri.sci.yokohama-cu.ac.jp/math/fuse.html 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040318-2suri.htm 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-03/040318-2suri.htm

 

(29)永岑三千輝氏「大学改革日誌」2004年3月22日付

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040322nagamine.htm

 

(30)教員組合:2004/3/17横浜市議会・大学教育委員会傍聴録04-3-23

http://homepage3.nifty.com/ycukumiai/shiryo/k040317-1.pdf 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040317bouchou.pdf 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-03/040317bouchou.pdf

 

(31)横浜市大公式ホームページ:第4回横浜市大学改革推進本部の開催について04-3-23

http://www.yokohama-cu.ac.jp/daigaku/kisha/no4honbu.pdf

 

(32)横浜市大、学議配下のカリキュラム作業部会の学長宛て中間報告04-3-24

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040324chuukanhoukoku.htm 

 

(33)永岑三千輝氏「大学改革日誌」2004年3月25日付

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040325nagamine.htm 

 

(34)横浜市立大学公式ホームページ:『国際総合科学部(仮称)「コース・カリキュラム案等報告書」04-3-25』

http://www.yokohama-cu.ac.jp/daigakukaikaku/daigaku/daigaku_kaikaku/suishinhonbu/houkoku040324.pdf 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040325houkoku.pdf

 

以下は,『国際総合科学部(仮称)「コース・カリキュラム案等報告書」04-3-25』以後に公表された文書である(以後,適宜加筆することとする).

 

(35)永岑三千輝氏「大学改革日誌」2004年3月26日付

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040326nagamine.htm

 

(36)全国国公私立大学の事件情報2004年3月31日付:横浜市大、『コース・カリキュラム案等報告書』の記者発表にいたる関連文書の一覧(2004.3.29)

http://university.main.jp/blog/archives/000696.html 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040331katayama.htm

 

(37)永岑三千輝氏「大学改革日誌」2004年3月31日付

http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/SaishinNisshi.htm 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040331nagamine.htm

 

(38)教員組合:『横浜市 大学改革推進本部「国際総合科学部(仮称)コース・カリキュラム案等報告書」に関する見解04-4-6』

http://homepage3.nifty.com/ycukumiai/shiryo/k040406-1.pdf 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040406kumiai.pdf 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/04-04/040406kumiai.pdf 

 

(39)『国際総合科学部(仮称)コース・カリキュラム案等の報告書に対する数理科学教室の意見04-4-3』(2004.4.9 up)

http://suuri.sci.yokohama-cu.ac.jp/math/seimei1.html

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040403suri-iken.htm 

 

(40)『大学改革に対する数理科学教室の主張04-4-9』

http://suuri.sci.yokohama-cu.ac.jp/math/index.html

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040409suri-shuchou.htm  

 

(41)「意見広告の会」ニュース132:『破壊されるカリキュラム 横浜市大「数理科学教室」の場合04-4-15』

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040415ikenkoukoku132.htm

 

 



[i][]

(注1):よく知られているように,“プラクティカルなリベラルアーツ”を言い出したのは,(前田副市長の答弁にある“大学の言い出したこと”などでは決してなく,)中田市長のブレインの一人である「あり方懇」座長の橋爪大三郎東工大教授であり( http://www.yokohama-cu.ac.jp/arikata/toushin.pdf 参照),以後,その解釈を巡って紛糾が続いた.

たとえば小川学長は,“「(プロジェクトR幹事会の委員数である)14人いれば14とおりの解釈があるので,私としては今,こうだとは言えない」という主旨の発言をした”という( http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/030830goyohearing.htm 参照).また,横浜市の「第1回大学改革推進専門委員会」が開催された2004129日の時点になっても,まだ,“プラクティカルなリベラルアーツがどういう意味なのか、わからない。もう少し優しい(ママ)言葉にしてはどうか。”と指摘される始末である( http://www.yokohama-cu.ac.jp/daigakukaikaku/daigaku/daigaku_kaikaku/senmoniinkai/senmon1.html 参照).

このように,“プラクティカルなリベラルアーツ”は“新たな横浜市立大学が目指す教育の理念”としてはあいまいであり,受験生や市民に理解してもらうのは容易ではなさそうである.しかも,先月開催された『2.28日比谷集会:東京都の教育「改革」で、いま起こっていること−これでいいのか?都立の大学「改革」−』(2004.2.28)では,「横浜市立大学を考える市民の会」の代表が,今日ではすっかり有名になったらしい“プラクティカルなリベラルアーツ”の言葉を口にしただけで,日比谷公会堂を埋めつくした1800人(以上?)の聴衆の中から,期せずして失笑がおこるというたぐいのものでもある.