な 話 (さ)


04,新規登録?

 今回の話はA氏の埃を被った脳味噌の記憶に依る為、幾つかの思い違いがや誤認が含まれていると思うので、その点はご容赦願いたい。

  それはかれこれ十数年前の話しです。

 今は亡き「レストラン・ファンタジー」でTSOCの月例ミーティングが行われていたある日、TSOCの現(?)副会長をやっているT氏からの口から出た話でした。

 で、そのときの会長はN氏でした。T氏の言葉を要約すると下記の如く。

 とある海外勤務の長いご家族がおって、赴任先の(たぶん)マレーシアからお帰りになったそうです。

 何でもこのご家族、赴任先では「スポーツ800」を乗り回していたとのこと。
 (何とも羨ましく、妬ましい人だと思いした。)

 帰国に当り、この「スポーツ800」を家財道具として一式扱いで貨物コンテナに積み込んで帰って来られたとか。

 「この『スポーツ800』を国内で走らせたいが、方法が判らず困っているので相談に載ってはくれまいか」との依頼があったそうです。
 
 どのような経緯かは伺っていないが、何処でT氏の存在を聞きつけたのかも興味が持たれるが、まあ、彼の生業を考えると致し方無い事かも知れません。

 個人輸入による登録手続きが今ほど「楽」に出き無いバブル期初期の頃だったので、A氏の理解する範囲内では「登録は無理だろう」と思い、この先どうなるのかに強い興味を覚えました。

 しかし、A氏と同じように思ったかどうかは判りませんが、依頼を受けたT氏は相手に対してお役に立てない旨をお伝えしてそのお話をお断りしたそうです。

 登録の出来ないスポーツ800は自動車であって自動車ではないので、行く先は部品取りと果てるか、ニコイチの材料として奉仕する運命となるのでは無いかとA氏はその行く末を案じておりましたが、そんな暗い予想をものの見事に裏切った話しが後日当のT氏から伺うこととは思いも寄りませんでした。

 レストラン「ファンタジー」が無くなり、溜まり場を「某サムシング」に移して暫く経ったある日。
 それからかなりの月日(数年と思う)が過ぎ、TSOCの会長がO氏に移ったある日の「某サムシング」での事。

 副会長のT氏と世間話(もっぱらスポーツ800の事)の冒頭。「この間トヨタの広報から連絡があって、『メーカー別登録月報』(とかどうか定かではないが)に、前月集計分の中の『新規登録』項目に『UP15』が『1台』との記載があった田ので、広報の担当者が『これは何ですか?』と問い合わせがT氏宛にあったそうです。

 話しの相手をしたT氏は「こっちが何ですか?って聞きたいくらいだったよ」と申しておりました。

 T氏もA氏もこの「新規登録のUP15・・・1台」が彼の「From マレーシア」のスポーツ800であると断定しました。(根拠はハッキリしないけれど間違いないハズ)

 先の記述にもあるようにバブル期初期の頃、スポーツ800の全てが車齢12年を越えて毎年受けなければならない1年車検に「ヒーヒー」言って頃だったので、「新規登録」扱いとなれば2年車検を後5回も受けられるとっても羨ましい(妬ましい)特典の恩恵を賜ると言う事です。(その当時は)

 余談ですが、当時の古い車は全てが「1年車検」と言うワケではなく、かなり古い車(ビンテージカー)は「6ヶ月車検」や「4ヶ月車検」を実施されていたそうです。

 もっとも、ビンテージカーをお持ちの御仁達は「貧乏オーナー」が多いスポーツ800と違ってそれなりに社会的地位と報酬を受けておられるので、年に何回も車検を受ける事など意に介さないことでしょう・・・・・・・

 21世紀の今日、新規登録の車検は3年となり、以降は2年を繰り返し、継続車検の内容及び費用が少しリーズナブルになりました。
 (しかしね〜、自動車税は下がらないね。建物だって古くなれば評価が下がって固定資産税が下がるのに、何で自動車は下がらないんだ!1台のスポーツ800だけでも40年近く国に奉仕しているんだぞ〜!)

 さて、その「From マレーシア」のスポーツ800が如何にして「新規登録」を認められたかはA氏の「謎」の一つとして今日に至るまで残っております。

 A氏としては、彼の地から「家財道具一式」として持ち込んで来たと言うところに面白みがあり、更には、彼の地でこのスポーツ800が走ることに至ったワケにも大いに興味を掻き立てられる「謎」があります。

 この他、Lハンダー車なのか、年式はどうなのか等々「謎」が尽きません。

 また、「新規登録」を果たしたこのスポーツ800がその後どのような運命を辿っているのかもA氏は興味を引かれます。

03, シフトブーツ分割事件!
 レプリカ製のシフトブーツが、経年変化により、上下分割しました。

 サードで加速中センタートンネルからの風圧でブーツの上半分がノブの根元まで持ち上がって来ました。

 面白かったので、加減速を暫く繰り返してブーツが上下するのを楽しみながら走っていました。

02, 下がる?

 上がることがあれば、下がる事だってあります。

 スポーツ800の場合はオイル下がりが挙げられます。

 高速道路を、1時間以上走った場合に良く起こりますね。

 これはスポーツ800の宿命でしょうね。何せ、バルブヘッドに廻 っていたオイルがバルブガイドからシリンダー内に伝わ ってしまうからですね。

 A氏の知人で、メカニックさんは、ここにオイルシールを被せてオイルがシリンダー内に侵入しないようにして、 オイルの消費量が、かなり減ったと申しております。

 特に粘性の低いオイルでは顕著では無いのでしょうか?

 もう一つオイル下がりと言えば数ヶ月間放って置くと クランケース内のオイルが下がりきっていきなりエンジ ンを掛けると「カタカタカタ」と音がするでしょう。アレはいやな音ですね。

 それはカムシャフトとバルブリフター部分のオイルが下がってしまった為生じる摩擦音なので気を付けましょ う。

 その場合、セルを数回に分けて、クランキングする事によって解消されるます。しかし、何回か知らずに摩擦音が消えるまでエンジンを廻していたのであれば、新品のバルブリフターとカムシャフトに交換することをお勧めします。(しかし、もう手に入らないか?)

 さて、更に下がると言えば、冬、燃焼ヒーターをガンガン使っていると、フューエルゲージの針が見る見る下っていくのに気が付くことでしょう。

 それから何があったかな?そうそう、ドライバーのモラルが下がっていますね。

01, 撮 影

 スポーツ800に乗っていての楽しいこと言えば、運転する楽しみの他に雑誌の撮影があげられます。これは何回あっても、A氏には嬉しいものです。

 夏、猛暑のある日、某写真週刊雑誌「F」の依頼により、グラビア撮影の背景としてA氏のスポーツ800を出動させました。

 結果的に紙面には掲載されませんでしたが、このときはかなり良い経験をさせて板抱きました。 

 場所は「テレ朝」の裏の六本木スタジオで、午前の11時から夕方5時半まででした。

 しかし、この日の朝は死にました。メチャクチャに暑かったのです〜・・・・・。(夏だからサ)

 主役である被写体は、現在もフォーミュラー・トヨタを 駆って活躍しているパイロットで、レースクィーン出身の 「N美?ナントカ」嬢さん、2?歳の方でした。(名前を忘れちゃった!申し訳ない!)

 彼女、レースクィーン出身だけあってバツグンのスタイルで水着姿がとてもとても眩しすぎて直視出来ませんでした。「カッコイイ〜!」と感じ「ステキ!」と思わず言ってしまいそうでした。

 今までの車雑誌の取材と違い、メインはあくまで彼女なのですが、出来上がった「ポラ写真」を見たA氏は強烈な印象を受けて「怖いな〜」と、小声を漏らしてしまいました。

 撮影方法によっては、スポーツ800が前面に出て浮き上 がってしまい、主役であるべき彼女の印象が薄くなってしまうところ、流石!プロのカメラマンは違いますね。(当たり前ですが)

 車であるスポーツ800の一部分を使って見事に彼女を光らせお りました。

 これまでの取材撮影が車雑誌だったため、「これは、誰それの車で、ナニナニの何処そこだ!」などと言うことを内輪で良く言っておりましたが、今回の撮影はそんな口をはさめる種類のモノでは無いことを実感しました。

 今回、スタジオ内の撮影では、被写体である彼女と所属事務所のマネージャー、講○社の担当者、カメラマン、カメラマン助手2名、スタジオ側のアシストの2名 、ヘアメイクさん、メイクさん及びスタイリストさん、その助手の方、そして、A氏とスポーツ800の13人と1台の大勢によ る撮影でした。

 今まで関わってきた取材とは格段の違いに「おそれ 入谷の鬼子母神、ビックリ下谷の広徳寺・・・・」てな具合でしたが、この中でA氏の車が「トヨタスポーツ800」だと判っていた人は担当さん、カメラマンさん、ヘアメ イクの方及びA氏の4人だけだったのは、悲しむべき事実でした。

 特に、今回主役である彼女が知らなかったのは、非常に残念で悲しい事でした。

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