フルトヴェングラー資料室読者室
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資料室・読者コーナー

現在はteacup上にWF会議室が開設されています。今後は、この読者コーナーの更新は見合わせます。ご了承ください。(97/05/06)以降のディスコグラフィーに関するコメントはAIX会議録にあります。

フルトヴェングラー資料室には開設以来さまざまなご意見・ご感想・励ましの言葉などをいだいています。ありがとうございます。このコーナーでは、それらの中からディスコグラフィーに関連するご意見をまとめました。お便りは原文の内容を変えない程度に編集する場合もあります。ご了承ください。
1997/04/29 S.K.氏2ndメールより
>ルネ・トレマンのディスコグラフィーについて、少し期待はずれだった
>と云わねばなりません。
>全文でジョン・ハントのディスコグラフィをくそみそに貶して
>おきながら、自分もあちこちでケアレス・ミスを犯していますし、
>レコード番号の表記の仕方が不統一だったり、録音年月日の特定に
>首をかしげるものもあり。
> ただ、最大に評価したいのは、いわゆる実況録音について、
>その録音テープの所在を明確にしたことです。
>新発見録音で最大のものは、54年9月最期のベルリン
>演奏会の
自作の第2交響曲の存在と、43年7月バイロイトの
>マイスタージンガーの別テイクの発見の2つでしょう。
>殊にマイスタージンガーは従来版より20分以上長い録音時間で、
>第1幕冒頭と第3幕5重唱の従来版で失われた部分が含まれて
>いる可能性大です。これについてはレコ芸5月号の読者質問の回答に、
>この部分の存在を示唆する記述もあって、
>おそらく遺っていたのでしょう。

>モーツァルト40番について−M&ACD258とFURT1015の二つは音質は
>雲泥の差がありますが、1楽章冒頭のワルターかと思うポルタメントや
>テンポ、それと各所で聴かれるノイズは完全に一致します。
>CD258を聴く限りこれは戦後の録音と考えたくなりますが、
>その場合日を接して行われたEMI録音とのあまりの違いにハントらの
>偽物説を支持したくなります。
>一方上記ディスコグラフィではFURT1015の音源の所在は明確で、
>疑問の余地はありません。
[shin-pのK550M&A・TAHRA試聴比較]


1997/04/28 S.T.氏2ndメールより
> 私の所有する
47年5月25日収録ということになっている5番のCDで、
> FONIT CETRA CDE1014(イタリア盤)
> bellaphon 68922003(ドイツ盤−音源提供はCETRAから)
> は確実に「27日」のものです。但し、25日のものとして最初に出た
> 伊盤LP(FONIT CETRA FE32)は確かに25日(というか「27日」とは
> 別物)です。伊でのCD化の際に「テープを間違えた」のか、25日の
> 演奏のテープにトラブルがあって27日の演奏で「誤魔化した」のか、
> 事情はわかりませんが(何しろ「イタリア」ですから)、
> LPとCDで演奏が異なっているのは確実です。
> 日本盤がちゃんと「27日とは別演奏」なのは、日本でのCD化の際に、
> LP時代に入手したテープを流用したからではないでしょうか
>(私は日本盤CDは未聴です)。
> これらの二つの演奏に関しての私の感想としては、一般発売の際に、
> ドキュメント性の強い25日ではなく、あえて27日を選んだ理由が
> 納得できる、といったところでしょうか。
<shin−pコメント>外国盤と国内盤が混乱してしまってスミマセン

> 次に、最近出たトレマンのディスコグラフィーですが、まだ誤りというか
> 事実誤認が残っています。
>例えば、例の Beethoven 3番のBPとの3つの演奏ですが、
>せっかくハントの5版の記述であっている(と私には思われる) >のにまた話を混乱させています。
> 昔、フルトウェングラーの指揮では?との説もあったシュライバー指揮
> と表記されている Beethoven の3番にしても、
> 正体はカラヤンなどと、両方の演奏をちゃんと聴いているとは
> 思えないようなウソが書かれています。他にも1948年のBrahmsの4番
> とか、49年のBruckner の8番とか....。
<shin−pコメント>キングインターナショナルの広告には、トレマンのディスコグラフィーについて−いままでミスの多かったディスコグラフィーを改善−とありますが・・
[ST氏3rdコメント]


1997/04/26 S.K.氏のメールより
TAHRA1014-5に含まれるモーツァルト交響曲40番について
>この演奏はおそらくM&A258に含まれる、
49/02/08のハントらによって偽物と判定された演奏
>と同じではないかと思います。
<shin−pコメント>録音状態は既出のレオノーレと同じようですが・・

>スカラの「神々の黄昏」について
ルネ・トレマンによるディスコグラフィによれば、ARKADIA
>WFE364.4による「黄昏」はチェトラ、M&A、伊ハント等の「黄昏」
>とは別録音であるということです。
>早速聴き比べたところ確かに違う録音の様な気もします。
>もう少し良く聴いてから結論を出したいと思います。


1997/04/22 広島のST氏のメールより
この
ギーゼキングとのグリーグPコンのオーケストラをBPOとしたうえで(メロディア盤も75年初出の際はBPOとしていた)
>BPOはバーデンバーデンに滞在しており、同伴していた指揮者は
>ローベルト・ヘーガーとハンス・クナッパーツブッシュでした。
>そしてクナはブルックナーの「ロマンティック」の録音(米M&A)を
>残しています。一方ヘーガーはシューマンのピアノコンツェルト
>(ピアノはギーゼキング)と上記のグリーグを残したものと
>考えられています(クナがグリーグの伴奏をするというのはどうにも
>考えがたい)。なおシューマン・グリーグともに放送用の録音です。

◎また98/02にST氏より再びメールをいただきました
>グリークについては、やはりヘーガーで正しいと考えられます。
>44年7月29日から9月25日までのベルリン・フィルのバーデン・バーデン
>滞在中、録音に参加したのは、クナとヘーガーのみです。
>ヘーガーはギーゼキングと、シューマン、ブラームスの2番も録音しており、
>グリークもヘーガーの録音と考えるのが自然ではないでしょうか。
>また、クナの「ロマンティック」はPreiser盤では9月8日という日付を与えてい
>ます。
>もちろん、M&A盤と同一です。
[syuzo氏のクナッパーツブッシュ・ページ]


1997/03/02 O.K.氏のメールより
1947年の運命ですが、チェトラ盤がDG盤と同じ演奏ではないかと
>いう意見が書いてありましたが、さっそく出して比べてみましたが、
>1楽章の出だしのノイズやホルンの微妙な飛び出しなど、明らかに
>別物だと思います。DG盤では、冒頭の運命の動機の後に足音のような
>ノイズや開始して33秒後に観客の咳が入っています。2楽章以降、
>細かい点まで調べてはいませんが、別の演奏と思われます。
>5月25日は復帰最初の演奏会というせいか、固い感じがしますが、
>27日の方はその固さも取れ、雄大な感じがします。聞いた盤は、
>チェトラ盤がキングK33Y193DG盤がPOCG2131です。

1997/01/12 G.K.氏のメールより
フィッシャーと一緒に演奏したブラームスのピアノ協奏曲第二番
>も凄い演奏だと思っています(あの演奏に言及したものが少ない
>のは残念でなりません。あの演奏に比べたら、これも世評名高い
>ギレリス=ヨッフム盤など屁でもないと思ってしまうのですが・・。

1996/11/12 S.T.氏からのメールより
ブラームス4番でDISQUE REFRAINから出ている48年10月22日録音とされる
>CDが、HUNTのディスコグラフィでは24日録音と同じとされていますが、
>私には別物と思われます。演奏自体はそっくりなのですが、DR盤には
>聴衆ノイズが殆どありません。アンサンブルの微妙なずれや、テンポの
>変動も少し違います。

ベートーヴェン5番の47年5月25日録音とされるもので、伊CETRAのCD
>(LPではない)には(少なくとも私の持っている盤では)27日のDG盤と
>同じ演奏が収録されてます。Music and Arts盤はあっています。
<shin−pのコメント>確かにキングから出た国内盤LPの方は別の演奏のように思われますが・・・


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