フルトヴェングラー資料室(WF Archives)1954
フルトヴェングラーその生涯の秘密(DVD DLVC1092)
(c) 2001 DREAMLIFE ENTERPRISE Nihon Monitor Co.
写真提供:ニホンモニター株式会社ドリームライフ事業部

フルトヴェングラー資料室(WF Archives)1954


[1953] [1947] [about WFarc][shin-pコラム]

1954年

***<注意>***リンクされた音源はshin-pの管理下にはありません。取り扱いには十分お気をつけください。
[1954 in English]
28 Feb.-1 March 1954 VPO Musikverein(EMIstudio)
Beethoven:Sym.No.5
●2月28日-3月1日 ベートーヴェン/運命 VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音
LP/PR: ALP1195(55/02)
CD: EMI747120-2('89)

▼デジタルリマスタリングされた89年英EMIのCDは、音質が良好で、特に3楽章の低域がリアルに響いている。他の52年以前のVPOとのベートーヴェン録音とは一味違ったものである。演奏の方は、43年の戦時下の放送録音47年のベルリン復帰当日の録音などに比べると、もちろん物足りないのはあたりまえで、この演奏の神髄は、細部にわたって「運命」を分析的に演奏したものであることだ。
[LPに刻まれた響き〜フルトヴェングラー HMV録音篇 on 夜半のピアニシモ(音源へのリンクあり)]
柴田長生氏フルトウェングラープラザの演奏評

2-8 March 1954 VPO Musikverein(EMIstudio)
Wagner:Got - Funeral March(2 March)
R.Strauss:Don Juan(2/3 March) Till(3 March)
Liszt:Pre.(3 March)
Wagner:Lohengrin Pre.Act1(4 March)
Weber:der Freischutz Ove.(4 March) Euryanthe Ove.(6 March)
Gluck:Alceste Ove. & Iphigenie Ove. (8 March)
Wagner:Got - Siegfried's Rhine Journey(8 March)
●3月2-8日 ワーグナー/神々のたそがれ〜ジークフリートの葬送行進曲(3/2) R・シュトラウス/ドン・ファン(3/2・3)&ティル リスト/前奏曲(3/3) ワーグナー/ローエングリン第一幕前奏曲(3/4) ウエーバー/魔弾(3/5・6)&オイリアンテ序曲(3/6) グルック/アルチュステ&アウリスのイフィゲニア序曲 ワーグナー/神々〜ラインの旅(3/8) VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音
LP/PR(Got): ALP1016(54/10)
CD: TOCE8443(94/08)
LP/PR(Strauss): ALP1208(55/01)
CD: TOCE8446(94/08)
LP/PR(Liszt):ALP1220(55/03)
CD: TOCE6070('89)
LP/PR(Lohengrin):ALP1220(55/03)
CD: TOCE6070('89)
LP/PR(Weber): RCA LHMV19(55/05)
CD: TOCE6069('89)
LP/PR(Alceste): XLP30090(68/02)
CD: TOCE6069('89)
LP/PR(Iphigenia): XLP30097(68/04)
CD: TOCE6069('89)

▼2月28日からほぼ連日で3月8日までで10曲の小品+運命というハードなセッションをこなした。
これら小品の中ではやはり「前奏曲」だろう。巨匠は戦後実演で全く取り上げていない曲だけに乗り気でなく、レッグの強い希望で録音されたといわれる録音。しかし、人生を前奏曲にたとえて表現したリストの芸術は、このスタジオ盤に鮮やかに蘇っている。
神々のSWF8001('80)は49年という表記ながらこの54年盤。東芝TOCE6521-22も同様。
[(FLV Audio)アウリスのイフィゲニア on ニコニコ動画]
(↑試聴にはログインが必要です)
Euryanthe Furtwangler 1954 on YouTube Search

◎3月12日にロンドン・フェスティバルホールでフィルハーモニア管とロンドンでの最後の演奏会。(フィルハーモニア管とはこの後ルツェルンの合唱がある)

20 March 1954 Venezuela Sym.Orc. Caracas Amfiteatro Jos Angel Lamas
Haendel:Con. grosso Op.6No.10
Brahms:Sym.No.1
R.Strauss:Don Juan
Wagner:Tannhauser
●3月20日 ヘンデル/合奏協奏曲6-10 R・シュトラウス/ドンファン ワーグナー/タンホイザー序曲 ブラームス/交響曲第1 ヴェネズエラso カラカスAmfiteatro Jos Angel Lamas Private Archive
LP/PR: WFS-UK FURT101('85?=LP)
CD: FURT102('90CD=not include Hendel)ClassicalSocietyCSCD116(only Hendel)

▼夫人所有のテープからのディスク化。ヴェネズエラでの一連の録音を発売している英フ協会は、ユニコーン盤でお馴染みのP・ミンチン氏が会長だった「協会」とは別の団体。この現在活動中の英フ協会は他に26年運命などをLP(FURT 100)で出していた。
[「Liber Liber」 Audioteca Ha"ndel (伊のオープンアクセスライブラリ、Ha"ndel のAudioPAGE)]
(↑Gnutemberg/Wikimediaとコラボプロジェクトを展開 Caracas合奏協奏曲あり)

30 March. 1954 SGRO Stuttgart(SGR)
Furtwängler:Syn.No.2
Beethoven:Syn.No.1
●3月30日 フルトヴェングラー/交響曲第2 ベートーヴェン/交響曲第1 南ドイツ放送響 シュトゥッツガルト シュトゥッツガルト放送所蔵
LP/PR(No2): SWF8301-2('83)
CD: Mediaphon JA-75.100A('96)
LP/PR(No1): DiscocropRR511('75?)SWF8301-2('83)
CD: Mediaphon JA-75.100A('96)

▼'96年正規市販盤「シュトゥッツガルト放送創設記念盤」(Mediaphon JA-75.100A)が2CDで発売された。録音は解像度は優れているが、音質は今一つ。エラボレーションからは51年のV字と組み合わせてベートーヴェン第1が発売されている。
当日の「作曲家としてのスピーチ」も残されている。(SWF8501)
Furtwangler his own Symphony 1954 on YouTube Search

4/5 April 1954 BPO Berlin Musik school(EMIstudio)
Beethoven:Leonore No.2
●4月4-5日 ベートーヴェン/レオノーレ第2 BPO ベルリン高等音楽院 EMIスタジオ録音
LP/PR: ALP1324(56/04)
CD: CHS5655132('95)

▼両日共にBPOの演奏会がティタニアパラストで行われていた。通常、EMIのスタジオ録音ではプロデューサーとエンジニアが記載されているが、この録音は「unknown」とされていることから、この高等音楽院での録音はリハーサルを放送録音として放送局(SFB?)が収録したものをEMIが版権取得したと考えられる。演奏会ではベト2とブラPcon1番が演奏されているが、交響曲2番も収録されているのではとshin-pは思っている。
なお、ステ芸80年2月号桧山氏の特集記事には協会関係のニュースとして、−この日のエリック・テーンベルクとのブラPcon1番とベト2の録音が「優秀(!)な録音」で発掘され、西独協会盤でレコード化されるであろう−というレポートがある。しかし、現在どのディスコグラフィーにも記載は無い。未確認情報では、同じプログラムで行われた4月2日のハンブルクでの演奏会をRot-weiss-Rotが収録したがVPO/ORF返還後の存在は不明という。

10 April 1954 VPO Musikverein(RotweiserRadio=ORF)
Bruckner:Sym.No.8
●4月10日 ブルックナー/交響曲第8 VPO ムジークフェライン ロトヴァイザーラジオ収録 ORF&VPO所蔵
LP/PR: Cetra FE17('82)King(JP)K20C191-2('81?)
CD: HUNT/ArkadiaCDWFE355.1('91?)EMBLEM F4005-6(94/03)andante4070(03/04)OpusKuraOPK7027(06/10)GrandSlamGS2015(06/11)

▼79年没後25周年特番としてRWRアーカイヴからの返還テープを使い、ORFで放送されたニコライ・コンサートの実況。そのエアチェックテープをLP化したのが初出のチェトラ盤とされる。使用楽譜の違いから偽物説があったが、ST氏から−

使用した楽譜が残されていたことがわかり、この時改訂版で演奏されたことが確実と
なり、よってこの演奏も本物であると判定されました。
というお便りをいただきました。
また、85年レコ芸誌上に連載されていた「悪魔の楽匠」には−VPO資料室に使用楽譜が保管されていた旨を、この録音の真偽の論争に火をつけたフォーゲル氏から英協会のハント氏に宛てた書簡に記載している−という桧山氏の記述がある。使用楽譜の版については、この連載の著者シラカワ氏は「校正前のゲラ刷りを使用した"ノヴァーク版"」としているのに対して、訳協力者の桧山氏はシュレジンガー版(改訂版)というウィーン国立歌劇場のポルトン氏の意見を紹介し、氏もノヴァーク版という見解は受け入れがたいとしている。日本では真正WFに間違いないという意見が大半。
Cetra盤(=日King盤)は優秀な録音で、
EMBLEM盤はさらに良好な音質だが、ハムノイズ持続音が両盤共に確認できることから出所は同じエアチェックテープと思われる。[HS氏EMBLEM盤の見解]
2003年4月andanteから正規盤(ANDANTE4070)が発売。当初4月24日録音とされたが日本発売盤では4/10と訂正されている。演奏はこれまでのものと同じもので、音質は、FJHS氏は「大差ありません」という。スワ吉氏によれば「まずハムノイズがないこと。そしてダイナミックレンジが広いこと。私の場合は明らかにandanteの方が上」という。VPO所蔵のアーカイヴを使用。06年秋、キングインターナショナルから輸入盤扱いで蔵&GSという2つのレーベルから同じ「ヨーロッパでかなり出回った」とされる音源を使ったCDが発売された。蔵盤は色調が暗く、いままで接してきた音からすれば違和感がある。GS盤は未聴。shin-pは03年頃、米国の某コレクターのご好意でこれらと同じ音源と思われるものを聞いたが、現時点では、価格差があり入手が容易とはいえないものの正規音源を使ったANDANTE盤に軍配が上がる。
[kawasaki氏Bruckner使用譜見解]

14(-17) April 1954 VPO Konzerthaus Vienna(VPO Archives)
Bach:Matthaus
CetraLO508('75)EMI5655092('95)

15 April 1954 VPO Konzerthaus Vienna(Private Archive)
Bach:Matthaus
●4月14(-17)日 J・Sバッハ/マタイ受難曲 VPO コンツェルトハウス大ホール RAVAG(ORF)収録 独Electrola所蔵
LP/PR: CetraLO508(75?)
CD: EMI5655092('95)

●4月15日(?) J・Sバッハ/マタイ受難曲 VPO コンツェルトハウス大ホール RWR収録 VPO所蔵
LP/PR: FV12013-5(70?)W31-32(85?)ORFEO834118(13/02)

>>>I think EMI CD derived from VPO Archives(Recorded on 14 April)
It dosen't have No.65 & No.66. Japanese Private LP(FV12013-5/W31-32) have No.65 & No.66. These private LPs' performance are different from EMI CD's. Cetra LP dosen't have No.64. Olsen said 3 version tapes exist at Electolora.
▼14日演奏とされる東芝の正規盤(TOCE8664-5)は英EMIとほぼ同時に95/07発売された。この4日間の公演のEMI系とは別の日(15日)の演奏テープが存在し日本製プライベート盤(FV12013-5/W31-32)で出ていた。65番と66番はEMIは「機械的なトラブルのためマスターテープ作成の段階でカットした」とし、HS氏などのメールによるとCetra盤はEMIとほぼ同じ日の音源を使用しているが、この欠落部分はプライヴェート盤の方の収録の演奏で補っている−という。桧山氏は、日によって欠落している曲が演奏された日とそうでない日があるとしている。桧山氏以外のディスコグラフィーには1種の録音しか記載がない。またオルセン本では3つの別録音テープがありすべてケルンのエレクトローラの資料室に所蔵されているといい、EMI/Cetra盤は14-17日の3種のテープを編集している可能性もある。2013年2月ORFEOからRWRが収録した正規音源を使ったCDが発売された。プライベートLPのFV盤はこのORFEO盤と同じ演奏。1954年のマタイについて(HS氏のメールより)
I think...(16 April 2017) Orfeo = FV12013-5(Japanese private LP) = W31-32(Japanese Private LP) = recorded 15 April(No.64,65&66 exist)
EMI(No.65&66 not exist) = Cetra LO508(No.64 not exist / No.65&66 recorded 15, April) = Movimento Musica 03.008(No.64 not exist / No.65&66 recorded 15 April) = recorded 14 April

27 April 1954 BPO Titania (RIAS)
Haendel:Con. grosso op.6-5
Brahms:Sym.No.3
Blacher:Concertante Musik
R.Strauss:Don Juan
●4月27日 ヘンデル/合奏協奏曲op.6-5 ブラームス/交響曲第3 ブラッヒャー/協奏音楽 R・シュトラウス/ドン・ファン ワーグナー/トリスタン第1幕前奏曲&愛の死 BPO ティタニア RIAS収録
LP/PR(Hendel): P1001('72)
CD: DG(JP)POCG2352
LP/PR(No3): DG2535163('77)
CD: POCG3794(97/08)
LP/PR(Blacher): CetraFE26(82?)
CD: AsDisk370(89?)
LP/PR(DonJuan): WFSG F668164-5(75?)
CD: EvangelFRL1003('96)
LP/PR(Wagner): CetraFE25(82?)
CD: POCG3792(97/08)

▼やはりブラ3は巨匠にとってあまり得意なものではなかったのかも。晩年の枯れた様式の多い演奏の中で、このブラ3だけは別で「素晴らしい演奏」とする批評も多いが、shin-pはこの演奏を好きではない。当時のティタニアでの録音は他の地域の録音に比較して、くすんだ音質だと感じる。やはり映画館を改造したティタニアパラストでは、これが音質の限界なのだろうか。トリスタンも演奏は42年盤を大きく下回る。ベルリンフィルハーモニーホールの豊かな音響が聴ける戦中録音のあの神秘性と迫力を聞いてしまうと、晩年のこの演奏を聞く必然性はなくなる。

4 May 1954 BPO Paris Opera(INA Paris)
Weber:Euryanthe
Brahms:Haydn Var.
Schubert:Sym.No.8
Beethoven:Sym.No.5
●5月4日 ウェーバー/オイリアンテ序曲 ブラームス/ハイドン変奏曲 シューベルト/未完成 ベートーベン/運命 BPO パリオペラ座 ORTF収録 INAパリ所蔵
LP/PR(Weber): DG2535805('77)
CD: POCG2351('91)SWF941-2('94)
LP/PR(Brahms): CetraLO519('80?)
CD: SWF941-2('94)ElaborationELA902('94)
LP/PR(No8): ColumbiaJapanOZ7512(75?)
CD: SWF941-2('94) ELA901('96)
LP/PR(No5): CetraLO519(80?)
CD: SWF941-2('94) ELA901('96)

▼仏協会(SWF)盤でやっとこのパリでの演奏会が良質の音で聴け、楽器一つ一つの音が手に取るようにわかるようになった。運命の演奏はEMI54年盤に「実況」の味を加えたもの。スタジオ盤でも4楽章終盤でわずかにテンポが速くなるのが感じられるが、このパリ盤ではそれが顕著だ。未完成は48年盤の評判がよいが、録音状態がいいこのパリ盤がshin-pの愛聴盤。
[Institut national de l'audiovisuel(INA) by fr.Wikipedia](INA=フランス国立視聴覚研究所)
[Ope'ra national de Paris by fr.Wikipedia]
[(FLV Audio)運命 パリ盤 on ニコニコ動画]
(↑試聴にはログインが必要です)
[「Liber Liber」 Audioteca Brahms (伊のオープンアクセスライブラリ、BrahmsのAudioPAGE)]
(↑Gnutemberg/Wikimediaとコラボプロジェクトを展開 540504Haydn変奏曲あり)

14 May 1954 BPO Turin(RAI)
Weber:Euryanthe
Brahms:Sym.No.3
R.Strauss:Till
Wagner:Tristan Pre.&Liebestod
●5月14日 ウェーバー/オイリアンテ序曲 ブラームス/交響曲第3 R・シュトラウス/ティル ワーグナー/トリスタン第1幕前奏曲&愛の死 BPO RAIトリノ所蔵「パデローニ」ディスク トリノ(Auditorium RAI di Torino)
LP/PR(Weber): DiscocropRR511(75?)
CD: AsDisk374('91?)FURT1041-2(99/02)
LP/PR(Brahms): DiscocorpRR418(75?)
CD: M&ACD804('94)FURT1041-2(99/02)
LP/PR(Til):AT13-14(85?)
CD: DR920031('92)FURT1041-2(99/02)
LP/PR(TristanOve):AT09-10(85?)
CD: DR920031('92)FURT1041-2(99/02)

▼トリスタンは多くの資料では「愛の死」も含まれているとあるが、DR盤には前奏曲しか収録されていない。HS氏の指摘ではこのDR盤がコピーしたといわれるAT09/10にも愛の死は入っていない−shin-pはAT盤については未確認。いずれにしてもDR盤の音質は劣悪。同年のバイロイト第9よりはマシだが−RAIトリノ放送局オリジナルの出現が待たれていたが、99/02に遂にパデローニと呼ばれる放送用ディスクからの復刻ながら比較的音質良好の正規盤がTAHRAから登場。トリスタンは愛の死も収録の初の完全盤。ブラ3は直前の本拠地での演奏会とは比較にならないほどの熱気溢れる名演。
[Auditorium RAI di Torino by it.wikipedia]

15 May 1954 BPO Lugano Theatre Apollo(RTSI)
Beethoven:Sym.No.6
Mozart:PianoCon.No.20
R.Strauss:Till
●5月15日 ベートーベン/田園 モーツアルト/ピアノ協奏曲第20 R・シュトラウス/ティル BPO ルフェビュール(P) ルガノ・テアトロ・アポロ スイス・イタリア語放送(RTSI)
LP/PR(No6): CetraLO529('80?)KingSLF5017-8(80/06)
CD: ErmitageERM120('92)
LP/PR(Til): CetraLO529('80?)KingSLF5017-8(80/06)
CD: TAHRA FRUT1011(94/10=Til)
LP/PR(Pcon): SWF XPMX2273('69) WFSJ NA95-6('70)ToshibaAB8125(70/10)
CD: ErmitageERM120('92)EMI CZS569473-2(95?)
▼フランス・イタリア・スイスを回る演奏旅行の最終日。スイス=イタリア語放送(ルガノ放送)のオリジナルテープによるErmitage盤が発売され、これら録音の優秀さが再確認された。ただ田園は冒頭がテープが傷んでいるらしく聞きづらくERM盤CDよりCetraLPの方が自然な印象。PconにはルフェビュールがEMIに残した録音を集めた正規CD(CZS 569473 2)もある。ほぼ同時期に出たPconのSWF,WFSJ,東芝はすべて良好な正規音源だが、特にSWFを評価する声が大きい。
[(MP3)LP「モーツアルト:ピアノ協奏曲第20番」AB8125 on matsumo's blog]
巨匠最高のモーツアルト!ピアノ協奏曲第20番演奏評(WFこの1枚=やはり収録されているうめき声はルフェビュールのものという意見が圧倒的!)
柴田長生氏フルトウェングラープラザの演奏評

23 May 1954 BPO Titania(RIAS)
Beethoven:Sym.No.6&5
●5月23日 ベートーヴェン/田園・運命 BPO ティタニア RIAS収録
LP/PR(No6): GHE86125('72)WFSJ TRP1159(72?) WFSG F669310-1M('85?)
CD: HuntCD503('91?)Virtoso2697162('89)EMBLEM F4003(94/03)M&ACD869('95?)
LP/PR(No5): WFSG F669310-1M('85?)
CD: WFJ12('90?)EMBLEM F4004(94/03)TAHRA FURT1009(94/10)

▼日本の世評が高いこの5/23盤「運命」だが、やはりティタニアの音であることにかわりはなく、同じ分析的なスタイルならば乾いた音ながら細部がよく聞き取れるパリ盤をとりたい。
田園は初出GHE盤や独協会盤、日本協会CDは3楽章冒頭部が欠落。日本協会LP他市販盤は完全盤。音質は若干のヒスノイズを除けば、EMBLEMが格段に優れている。[shin-pのコラム]
Furtwangler Beethoven 1954 May 23 on YouTube Search
[「Liber Liber」 Audioteca Beethoven (伊のオープンアクセスライブラリ、BeethovenのAudioPAGE)]
(↑Gnutemberg/Wikimediaとコラボプロジェクトを展開 540523田園あり)

<SK氏のメール>巨匠のウィーンでの最期の演奏会は5月30日、シューベルト・プロで、ロザムンデ、交響曲第8番、第9番でした。ハント第5版にはこの日の「未完成」が遺っている旨の記述がありますが、トレマンは載せていません。<終>
東芝新全集でH氏もこの未完成をディスコグラフィーに加えている。この「未完成」の確認情報は、79年1月の仏フ協会報にある。

26 July 1954 VPO Salzburg( Rot Weiss Rot=ORF&RIAS)
Weber:der Freischutz
●7月26日 ウェーバー/魔弾の射手全曲 VPO ザルツブルク音楽祭 RWR収録 ORFザルツブルク&RIAS所蔵
LP/PR: IGS008-10(72/07)
CD: RodolpheRPC32519-20(90?)WFSG TMK10670('98=only Ove&Interview)EMI5674192(00/08)ToshibaTOCE3746-7(00/10)TahraFURT1095-7(05/03)

▼Rodolphe盤(RPC32519-20)はハルモニアムンディを発売元とするフランスINA放送の正規実況盤などを発売しているメーカーで、「オリジナルのステレオテープから」とCDに記載がある。このステレオ録音という表記には異議を唱えるものが多いが、私の試聴後の感想は「本物」。
また清水氏の「全録音表」によると米レミントン199-100(3LP)はDoehrer指揮オーストリア国立oという表記ながら、この録音を使っているという。
[50年代米マイナーレーベル考]
1950年のザルツブルクでも述べたようにロトヴァイザー放送の収録委託を受けた放送録音かあるいは別録りの録音をレミントンレコードが、保管していた可能性はあり、そのアーカイヴの行方が注目される。当時ドイツ、オーストリアでは多くの米国人が放送に関わっていたと見られ、Urania、Voxに代表されるノンオーソライズ盤などの出所に影響したと思われる。またこの魔弾の演奏にあたっての巨匠のスピーチがDG KL32('64)で出ていた。98年独フ協会盤も序曲を含んで頒布。そしてついに00/08にEMIから正規盤が登場したがモノーラル。位相の関係で2chをミックスしての発売のようだ。TAHRA盤は、序曲展開部付近の右チャンネルに5秒ほどゴーストと音切れが存在する。ステレオ表記のRodolphe盤やCetraLPにこの音切れはない。以前からステレオとされたCD/LPと同様、左右のバランスが悪くステレオとして聴くには定位が定まらず難がある。録音担当した巨匠の娘婿アルフレッド・クンツ氏により76cm/秒2chで収録された私的保管テープをTAHRAは使用しているという。

3 Aug. 1954 VPO Salzburg( Rot Weiss Rot=ORF&RIAS)
Mozart:Don Giovanni
●8月3日(6日) モーツアルト/ドン・ジョヴァンニ全曲 VPO ザルツブルク音楽祭 RWR収録 ORFザルツブルク&RIAS所蔵
LP/PR: Morgan(US)MOR003(72/02)Columbia(JP)OP7509-12-BS('75)Cetra LO7(80?)ToshibaWF60075-7(86/05)
LP/PR(authentic final scean): W28-29(H1028-9)('90?)
CD: EMI CMS7638602('92)ToshibaTOCE8515-7(94/10)WF30-32(04/03=with authentic final scene)

>>>Olsen said this final scene wasn't recorded. ALL LPs & CDs use 1953 final scene.
▼53年の同曲録音と混乱していたが、86年正規盤LP(WF60075-7)が出現。結果的には、53年録音のアリバイ工作が濃厚なMorgan盤が54年初出盤となった。但しオルセンはラストシーンが録音されていない−としており53年の終結部で補っている可能性が濃厚。EMI系正規盤にはフィナーレ六重唱欠落ついての記載はない。しかし地獄落ちのあとテープのつなぎ目が感じられ、ラストシーンはそのつなぎめ前後の音質が整えられてわかりにくくなっているが、序曲の音質などと比べると別ヴァージョンであるのは一目瞭然。全体的には高音質であり、53年以前の録音のようにRWRの電送コピーではなく、オリジナルからのCD化と思われる。54年のラストシーンは私的なエアチェック録音として音質は悪いながらも存在し、LPのW28-29(H1028-9)で出ている。この盤にはファンファーレと54年ザルツブルクというアナウンスと各国語での曲の紹介の後、序曲の冒頭部分、さらに終幕6重唱と拍手、終演後の独語アナウンスが収録されている。ただし終演の拍手の最中にテープのつなぎ目が感じられ本物かどうかは微妙。日本協会盤WFJ30-32はファンファーレ&アナウンス、六重唱を含めての完全初出54年盤という。
この公演の後、映画のセッションもあった。(舞台演出:ヘルベルト・グラーフ/製作:Connaisseur Film/監督:Paul Czinner=POVG2003-4=VHS97/12)
山岸氏のクラシック音楽のページによると、映画の収録は音楽祭終了後の8月23-27日のいずれかの日に録画用の特別公演が行われ、「音」はその際のものを使い、「映像」は10月に8月の「音」に合わせて収録したという。序曲の部分のみは「映像」「音」ともに8月のものを使った模様。HUNT本によれば一度はシュワルツコップ出演で映画のサウンドトラックが録音され始めたが、途中で降板したため、その不完全なサウンドトラックも別に存在しているという。
Don Giovanni Overture Furtwangler on YouTube Search

8 Aug. 1954 Bayreuth Fes. Orc.(Private Archive)
Beethoven:Sym.No.9(3&4mov.reh.)
9 Aug. 1954 Bayreuth Fes. Orc.(Private Archive)
Beethoven:Sym.No.9
●8月8日 ベートーヴェン/合唱から3/4楽章リハーサル バイロイト祝祭O バイロイト音楽祭 Private Archive
LP/PR: AT07-08(88?)
CD: DR920033('92)WFHC001-2(03/12)

●8月9日 ベートーヴェン/合唱 バイロイト祝祭O バイロイト音楽祭 Private Archive
LP/PR: W16(87?)
CD: DR910016('91) M&ACD1127(04/01)WFHC001-2(03/12)WFJ56(07/08)ORFEOR851121(12/11)

▼上記ドンジョヴァンニの公演の合間をぬって行われたバイロイトでの第9。録音の存在自体はかなり以前から知られていた。終楽章の有名な旋律すら聞き取りにくいほど各楽器間のバランスが悪く、劣悪な音質のため、長い間未発売だったが、本番・リハともに
LPが80年代後半そしてCDが90年代にでた。いずれも日本では70年前半からテープで流通していたとされるものからおこしたと思われる日本製プライヴェート盤。
9日実演のM&A盤は「良好音質」という鳴り物入りで登場する予定だったが、発売されたCDはW盤やDR盤との音質差が僅かで、終演後の拍手は明瞭な音質の別物を繋いだと思われるものだった。03年秋設立された日本WFセンターは、この両日の演奏を2枚組で頒布。2世代以上若いテープからの復刻ということだが、こちらも大きな差が感じられるまでには至っていない。センター盤ジャケットの写真ではソリストの前にマイクが確認でき、録音が「正規」に行われたことは証明された。Veneziaは8日のリハーサルをCD化。バイエルン放送の放送用オリジナルテープの存在を示す資料は未確認だが、EMIは巨匠の死後、第9を発売するためにこの後のルツェルン盤とともにこの54年バイロイト録音も試聴したとされ、現在EMIがオリジナルを所有している可能性はある。日本協会は2007年8月にオリジナル音源によるこの日の実演とリハーサル終結部を頒布したが、音質はセンター盤とほぼ同等。市販正規版として12年11月登場したORFEO盤は、ミュンヘンのセレモニー社による修復装置で、音程や音揺れの改善が見られるものの録音自体の大きな印象変化にはつながらなかった。それでも、演奏自体はもしかすると51年バイロイト以上と思わせる部分が多々あるという、吉田秀和氏の演奏評がORFEO盤によって実証されたのも事実で、現時点(2013年)におけるこの演奏のファーストチョイスであることは間違いない。
[(FLV Audio)フルトヴェングラー バイロイトの第9 1954年8月8日のリハーサル on ニコニコ動画]
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22 Aug. 1954 PO Lucerne Fes.(SwissRadio)
Beethoven:Sym.No.9
●8月22日 ベートーヴェン/合唱 フィルハーモニアo ルツェルン音楽祭 SRF収録 バーゼル・スイス放送(DRS)/スイス放送協会(SRF)所蔵
LP/PR: MF18862-3('75?)CetraLO530('78)KingJapanLPK19C21-2('78)
CD: TAHRA FURT1003(94/06)KingJapanKKCC4231(98/03)OtakenTKC307('08)DeltaClassicsDCCA-0065(09/11)audite95.641(14/11)

▼70年半ばに出た初出日本製MF盤の音質は劣悪ながら、最後の決めが51年のバイロイト盤より完璧で、演奏者のオーソライズが取れないためオリジナルから発売できないことが長年の懸案だった。78年一般発売された版権切れテープを使ったLPのチェトラ盤・ワルター協会盤も若干修正されたものの枯れた印象しか残さないもので、おそらく何度もコピーを繰り返したものだろう。MF盤は、以前から関西を中心とした日本の愛好家の間で流通していたテープを元にしたといわれている。Rodolphe盤は夫人のオーソライズがあり、夫人所有のテープからのものと思われる。左右のチャンネルに別々の録音を入れ、3枚組で交響曲全集という変わった種類のCDである。
そして放送局テープを使ったTAHRAの正規CDが発売されるや、その透明感あふれるサウンド、そして終楽章の完璧な締め、など54年録音とは思えない瑞々しいサウンドに驚いてしまった。85年以降shin-pはWFを含めて全くクラシック音楽を聞かない時期があったが、その呪縛を解いてくれたのがこのTAHRA盤。4楽章のみレリーフからすでに正規盤(CR1882='90?)が出ており、SK氏によるとTAHRA盤ほど修正していないものの「ほぼ同等のクオリティ」という。演奏ではやはり、私は
バイロイト盤だが・・。
この録音は現在ではWFの中で最高音質の録音とされ、OTAKENやDeltaなどのマイナーレーベルも、オリジナルテープを使って音質の向上を探っている。死の直前になり、現在でも通用する音質の名演奏を遺してくれたWFと演奏会および放送スタッフには感謝しなければならないだろう。
2014年末、音楽祭を収録したSRF(スイス放送協会 Schweizer Radio und Fernsehen)からのアーカイブを元にしたaudite盤がSACD/CDともに発売された。TAHRAの音源はDRS(バーゼル、スイス放送)に所蔵するオリジナルだが、audite盤にはいつもの「1st master release」というシールが貼られ、日本の輸入代理店からもスイス放送協会(SRF)の保管庫に「秘蔵」されていたオリジナルマスターテープとのコメントが出ており、いままでで最もオリジナルに近いものを使ったと感じさせる記載になっている。しかし、DRSは前記SRFと統合されており、いままでのものと何が違うのかは想像の域を出ない。
audite盤のブックレットによれば、音楽祭運営とオーケストラとのトラブルによりこの54年はフィルハーモニア管が招聘されたという。この際の演奏では、ロイヤル・フィルと兼任するホルンの名手デニス・ブレインも参加していたという。
スイスロマンド放送(RTS=フランス語放送)による第9についてのスピーチもある。(仏協会SWF961-2=全部/TAHRA FURT1003=抜粋)
[私とclassic]
ルツェルン フルトヴェングラー on YouTube Search

◎ルツェルンでは25日にも演奏会が開かれ、ハイドン88番、ブルックナー7番が演奏されたとされる。ただし、この際の録音の存在は不明。

30 Aug. 1954 VPO Salzburg( Rot Weiss Rot=ORF)
Beethoven:Sym.No.8 & Great Fugue & No.7
●8月30日 ベートーヴェン/交響曲第8&大フーガ&第7 VPO ザルツブルク音楽祭 RWR収録 ORFザルツブルク&VPO所蔵
LP/PR(No8): CetraLO530('78)
CD: OrfeoC29392(93/07)
LP/PR(Fugue): DiscocropRR418(75?)
CD: DG4353242('92)
LP/PR(No7): KingJapanK22C137(80?)OrfeoC29392(93/07)

▼大戦後ウィーンの占領区にあった米の放送局Rot-Weiss-Rotの録音。大フーガはVPO創立150周年記念盤としてDGからVPO所蔵のテープを音源に正規発売された。交響曲はORF音源の正規盤を出しているOrfeoから93年にORF所蔵のテープを使った正規盤が出た。No8は、これまでのCetra=King盤に比べれば音質は向上しているが、楽章間ノイズがNo7とNo8で一致する部分があり編集臭濃厚。7番LaudisCDは53年グレイトで魅せたコレクターズアイテムともなっているRVC(Laudis原盤)「WF最高録音」に比べて信じられないほど劣悪な音質。
53、4年のザルツブルク音楽祭では巨匠の提案でステージ左右にセットした3本ずつのマイクを通じて76cm/2chで娘婿のアルフレド・クンツ氏が録音したと[参考資料@]桧山氏が述べている。75年頃旧Rot-Weiss-Rot放送からVPOとORFにマスターテープが返還された−とDG盤の解説にある。DGの大フーガは、Orfeoよりさらにこもった音質。43年や53年盤ではゆっくりしたテンポで悲しみを浮き上がらせていた第7のアレグレットだが、巨匠にはもはや残された時間は少なかったのだろう−速いテンポで淡々と進めている。
Beethoven Furtwangler Fuga on YouTube Search
[「Liber Liber」 Audioteca Beethoven (伊のオープンアクセスライブラリ、BeethovenのAudioPAGE)]
(↑Gnutemberg/Wikimediaとコラボプロジェクトを展開 540830ベト7&8有)

◎9月6日ブザンソン音楽祭(日本では「リパッティ」の50年告別演奏会で有名。また巨匠は49年にもパリ・コロンヌ管と出演)でフランス国立管とベートーヴェンを演奏。

19 Sep. 1954 BPO Titania (SFB)
Furtwängler:Syn.No.2(The tape is unknown)
Beethoven:Sym.No.1
●9月19日 ベートーヴェン/交響曲第1 BPO ティタニア SFB収録
LP/PR: MovimentMusica08001(75?)BMGJapan RCL3333('84)
CD: M&ACD792('93)King(JP)KICC2354(94/01)RodlpheRPC32522.24('95)TAHRA FURT1025(98/05)

>>>>Tahra can not release Furtwängler Syn.No.2. Perhaps the tape of this performance is erased.
▼この演奏の録音が53年1月なのか上記の日付なのか疑問となっていたが、近年では上記日付と確定している。ただしRCL3333が示した日の演奏会でこの日と同じ曲目が演奏され自作の方は録音が存在していることから、53年盤のベト1も存在する可能性がある。これは巨匠最後の演奏会録音。(ほんとの最後は20日)
当日は自作2番も演奏されTAHRA本ではその存在について「SFBのアーカイヴにある」としていた。97年暮れTAHRAはこの最後のコンサートの全曲発売(FURT1025-6)を予告したが、巨匠はこの日の自作演奏が不満で収録したテープの消去を要求したらしく、収録した記録はあるもののテープ自体は未発見。98/05ベト1のみ48年10月22日ブラ4とのカップリングで登場。但し音質はM&Aより若干良い程度。たしかにベト1でも冒頭からテンポの動きがおかしく、オケも戸惑い気味に巨匠の指揮についていっている。巨匠最後のステージは、バイロイトの第9のように上りつめていった終焉ではなかったようだ。オルセン初版ではこの日、高等音楽院での自作の録音(リハーサル時?)がドイツ放送(SFB->RBB)にあるとしていた。
ベト1は夫人のオーソライズを得たというRodolpheCD(RPC 32522.24)がTAHRA盤発売まで唯一の「おすみつき」だった。(全ての権利関係をクリアしたものではないという意見もあるが、すでに版権は切れているので「問題」はない。)RodolpheCDの録音は「全楽章音質が均質、楽器毎の分離がよく特に木管の音の明瞭でノイズが少なく、録音のバランスは、木管群がやや強く、金管と特にティンパニがやや弱いが全体的にはかなりいい」とフルトヴェングラープラザの柴田氏が評されています。M&A盤もヒスノイズは多いもののサウンド自体は明瞭。

28 Sep. - 6 Oct. 1954 VPO Musikverein(EMIstudio)
Wagner:Walkure
●9月28日-10月6日 ワーグナー/ワルキューレ全曲 VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音
LP/PR: ALP1257-61(55/09)
CD: TOCE8452-4(94/08)

▼巨匠最後の録音。最後の部分をカラヤン指揮でまとめたという風説もあるが、夫人はきっぱりと否定している。
このあと、EMIはWFによる指輪全曲の録音、未録音の2,8番を収録してのベト響全集などが計画されていたがWFの死により未収録に終わった。指輪については、EMIは53年RAIとのワルキューレ以外の曲による全集も計画されたが、RAIの拒否によりかなわなかったとされている。RCAでは54年のミュンシュ、WFが契約していたEMIでは55年5月にカラヤン〜フィルハーモニアによるステレオ録音があり、あと1年生きていれば正規セッションでのステレオ盤が聞けたと思うと残念でならない。
[(MP3)LP「Wagner: "Die Walkure" Highlights」AA7622 on matsumo's Sound Library]

◎この最後の録音の後、この夏に購入したクラランの自宅に帰宅する途中、風邪をひいたとされる。11月12日病状が悪化、自ら車を運転しバーデン=バーデン近郊のエバーシュタインブルク病院へ入院。11月30日死去。生前の遺志によりハイデルベルクのベルク墓地に葬られた。


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