Wilhelm Furtwängler site by shin-p RCD
フルトヴェングラーと巨匠たち(DVD DLVC1038)
(c) 2001 DREAMLIFE ENTERPRISE Nihon Monitor Co.
写真提供:ニホンモニター株式会社ドリームライフ事業部

Furtwangler CD&LP Archives 1951


[1950年] about資料室 [1952年]

1951年

***<注意>***リンクされた先の音源はshin-pの管理下にはありません。取り扱いには十分お気をつけください。

3/17 Jan. 1951 VPO Musikverein (EMI studio Version)
Schubert:Rozamunde Ove.
●1月3、17日 シューベルト/ロザムンデ序曲 VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音
Matrix:2VH7233-4/34-3/35-4
LP/PR: ElectrolaWALP1500('55?)
CD: ToshibaEMI TOCE6068(90/01)

▽SP用の原盤も作られたが未発売に終わった。オリジナルテープからのLP/CD化と思われる。
4/8-10 Jan. 16 Feb. 1951 VPO Musikverein (EMI studio Version)
Tchaikovsky:Sym.No.4
●1月4、8-10日、2月16日 チャイコフスキー/交響曲第4 VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音
Matrix:2VH7236-2/37-2/38-5/39-2/40-2/41-7/42-1/43-1/44-3/45-2/46-1
LP/PR: RCA LHMV1005(52/08)
CD: ToshibaEMI TOCE8444(94/08)

▼巨匠の録音では比較的マイナーな扱いだが、演奏はスタジオ盤とは思えぬ熱気で39年「悲愴」を上回る名盤。51年初頭の録音はSP用に録音されていると伝えられているが、実際はテープで収録されているらしく、50年初頭のボコボコノイズが入ったスタジオ盤とはクオリティが大きく違う。このチャイコ4番は50年2月録音の弦楽セレナードとのカップリングが多いが、比べてみれば1年間の録音技術の向上は歴然。
[LPに刻まれた響き〜フルトヴェングラー HMV録音篇 on 夜半のピアニシモ(音源へのリンクあり)]

7 Jan. 1951 VPO Musikverein (private archive)
Beethoven:Sym.No.9
●1月7日 ベートーヴェン/合唱 VPO ムジークフェライン (初出盤では10日ソフィエンザールとなっている) RAVAG/RWR収録 private archive
LP/PR: King(JP)K22C173('82)K19C287-8('83)CetraFE33('82)
CD: CetraCDC1('84)KingJapanKICC2291('91)BellaPhone689.22.005('90?)ORFEO834118(13/02)

>>>K22C173(Laudis Italy) is the same performance as K19C287-8(Cetra). But K22C173 contains 1951 Bayreuth performance on a part of 4th movement. K19C287-8 is better sound than others.
▼フィナーレの一部、映画も存在する。かつてキングから発売されたLPでは7日(K19C287-8=原盤CetraFE33)と10日(K22C173=原盤Laudis)と2種の録音があるとされていたが、現在は同じ物とされている。TAHRA本では6日か10日としている。K22C173では4楽章が一部51年バイロイト盤で補修されているが継ぎ目が荒く、音質が極端に異なり興ざめだ。K22C173は全体的に音質が劣悪でエアチェックと思われる。この解説文にあるように「きけばきくほど味が出て新発見がある」とは到底思えない。K19C287-8の方はK氏のご協力で聞かせていただいたが、比較的良好な音質で、オリジナルの存在を感じさせる録音状態となっている。
WF氏によれば「ベルラフォン盤16:15に電話の呼び出し音が1回混入。まさに現代の携帯電話の着信音にそっくり。」といい、調査の結果、現時点('02末)までに発売されている全ての盤で確認された。つまり、現在発売中の非公認盤はすべてコピーテープの可能性が高いということだ。
13年2月巨匠が44-54までVPOと残したライヴをほぼ収録したORFEO盤が発売され、ORFの前身であり当時のソ連管轄放送局RAVAGとRWRが共同収録したオリジナルと思われるテープからCDが発売された。

11 Jan. 1951 VPO Musikverein (EMI studio Version)
Cherubini:Anacreon Ove.
●1月11日 ケルビーニ/アナクレオン序曲 VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音
Matrix:2VH7247-2/48-3
SP/PR: DB21493(52/07)
LP:ALP(GB)1498(57/09)ToshibaWF60037(80/10)
CD: ToshibaTOCE6069(90/01)TOCE3704('00)CHS5 66770 2('98)

▼51年初頭のEMI録音は、ほとんどがテープで収録されたと思われ音質も良好だが、このケルビーニLP復刻盤は初出以来歪みが多く、復刻が不良のようだ。特にコーダ部分の音質は製品化するには難のある音質(桧山氏)とされ、金属原盤ではなく市販SP盤からの復刻のような音質。しかし宇野本にもあるように90年に初CD化されたTOCE6069と英ART盤CHS5 66770 2は音質良好。テープからの復刻の可能性が高いが、冒頭と終演後に回転系と思われる音が混入しており、100%テープとはいいきれない。充氏によればTOCE3704('00)は再びSP復刻の旧テープを使っているらしく音質が元に戻ってしまったという。またブライトクランク盤TOCE3509も同様のSP復刻音源という。なお1月21日に同曲のVPO演奏会がありLIVEで放送されている。
11/12/17 Jan. 1951 VPO Musikverein (EMI studio Version)
Haydn:Sym.No.94
●1月11、12、17日 ハイドン/交響曲第94「驚愕」 VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音
Matrix:2VH7249-2/50-2/51-2/52-2/53-1/54-2
SP/PR: DB21506-8('52?)
LP:
CD: ToshibaTOCE8436(94/08)EMI566770-2(98/03)

18 Jan. 1951 VPO Musikverein (EMI studio Version)
Nicolai:The Merry Pranks of Windsor
●1月18日 ニコライ/ウィンザーの陽気な女房たち序曲 VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音
Matrix:2VH7255-3A/56-2B
LP/PR: RCA LHMV1020(52/08)
CD: ToshibaTOCE6069(90/01)

24 Jan. 1951 VPO Musikverein (EMI studio Version)
Smetana:Moldau
●1月24日 スメタナ/モルダウ VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音 Matrix:2VH7257-3/58-3/62-3
SP/PR: DB9787-9('50?)
CD: ToshibaTOCE8440(94/08)

24/25 Jan. 1951 VPO Musikverein (EMI studio Version)
Schumann:Manfred Ove.
●1月24、5日 シューマン/マンフレッド序曲 VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音
Matrix:2VH7263-2/64-2/65-2
SP/PR: DB9787-9('50?)ToshibaTOCE6070(90/01)

▼スタジオ盤でしか聴けないケルビーニ、スメタナとニコライは貴重。驚愕、マンフレッドを含めオリジナルテープが現存すると思われる音質。
[(FLV Audio)「ウィンザー朝の陽気な夫人たち」序曲 フルトヴェングラー on ニコニコ動画]
(↑試聴にはログインが必要です)
[LPに刻まれた響き〜フルトヴェングラー HMV録音篇 on 夜半のピアニシモ(音源へのリンクあり)]

25 Jan. 1951 VSO Konzerthaus Vienna
Brahms:German Requiem
●1月25日 ブラームス/ドイツレクイエム VSO コンツェルトハウス private archive
LP/PR: AT01-02('87?)
CD: DR920021('92)ORFEOR834118(13/02)

▼コンツェルトハウスの演奏会記録によれば、WF唯一のVSOとの録音。
第6楽章は1分付近に大きなノイズが確認でき、さらに欠落した3'32"以降をカラヤンの録音で修復しているという。カラヤン盤はゼーフリートは同じだがフィッシャー=ディスカウはぺルに変わっている。DRではこの部分はスクラッチノイズが聞こえるが、音質は平準化されており他と同様のテープヒスがあるため、DRのマスターとなったテープがすでに修復済みのようだ。オルセン本では、この私的録音はアセテート盤に保存されているとしている。ORFEOR834118(13/02)の解説によると、この演奏の公的な録音はなくアマチュアが録音したアセテートには不良破損があり第2,6,7曲が欠落しているという。元の音質がさらに良ければEMIはストックホルム盤ではなくこの盤を製品化したはずだが。それとも独唱者の問題か。
なお、さまざまな資料でオーケストラと会場が混乱しているが、このドツレクが演奏された24/25日はEMIのレコーディングが進行中で同日に同じ場所で演奏会とレコーディングセッションを行うのは無理だろう。巨匠はドツレクをVSOと演奏会で頻繁に取り上げており、VSOとコンツェルトハウスという説が正解。コンツェルトハウス演奏会記録で確認できる。*この件については水口氏に情報をいただきました。

19/20 Feb. 1951 PO EMI London AbbeyRoadStudio (EMI studio Version)
Beethoven:PianoCon.No.5(Fischer)
●2月19、20日 ベートーヴェン/皇帝 フィルハーモニアo フィッシャー(P) ロンドンEMIアビーロードスタジオ EMIスタジオ録音
Matrix:2EA15407-3C/08-4C/09-3B/12-5D/13-2B/14-4C/15-2B/16-2B/17-2C/21-3D
SP/PR: DB21315-9(51/10)
CD: ToshibaTOCE6517('90)

▼EMIの資料によれば、本拠地アビーロードスタジオでの初めてのWF録音ということになるが、レッグディスコグラフィーでは48年3月のフラグスタートとの録音に次ぎ2度目ということになる。
マトリクス番号からは収録が難航したと推測されるが、演奏自体はテープで一気に全曲録音したかのように感じられる。戦時中のこのコンビのブラームスのような激しさを期待すると、ピアノ録音の不鮮明さも手伝ってか肩透かしを食らうが、スタジオ盤では珍しく巨匠の「シュ、シュ」という声が聞こえる。
[LPに刻まれた響き〜フルトヴェングラー HMV録音篇 その2 on 夜半のピアニシモ(音源へのリンクあり)]
[Abbey Road Studios, London on en.Wikipedia]

17 March BPO Berlin
Schumann:Sym.No.4
Italian IGC15('80?)

>>>>Japanese King K22C174(not issued) & Japanese RVC RCL3309(not issued, too) is doubtful. They are 1951 DG studio version.
◎3月17日実況録音と称するシューマン/交響曲4番(伊IGC15=80年頃)があったが、53年スタジオ盤と同じ物。日本でもキングK22C174「1950年実況録音」で82年2月発売(Laudis原盤?)と予告がされたが発売中止となった。Laudis原盤日RVC RCL3309も同様。また、2001年auraからも同日付けの同様音源のCDが出た。

13 April 1951 Scala Orc. Milan (RAI Roma/Discoteca di Stato,Roma)
Gluck:Orpheus and Eurydice
●4月13日 グルック/オルフェオとエウリディーチェ全曲 ミラノスカラ座o ミラノスカラ座 RAI収録
LP/PR: CetraLO19('80?)Palladio LV933-34('90?)

>>German Electrola gave notice to release Scala Parsifal, but it is not recorded.
◎上記の演奏と同じ頃、3月24、27、29日、4月1、2日にスカラ座で「パルジファル」が演奏され、録音もあり80年代半ばに独エレクトローラが発売を予定していたとされるが現在まで未発売。HUNTは英WF協会とWagner協会共催の79年10月18日講演会でこの録音の存在について発言した。しかし97年TAHRA本はWFが演奏した日に伊で同曲の演奏が放送されたが、それはカラス(S)&グイ(cond)のもの−と存在を否定している。最近、海外ではこの録音の存在を肯定する意見が掲示板などに書かれているという。

19/22 April 1951 BPO Cairo(EgiptianRadio=DG)
Tchaikovsky:Sym.No.6
●4月19(22)日 チャイコフスキー/悲愴 BPO カイロ エジプト放送収録
LP/PR: DG2535165('75)
CD: POCG2348('91)DG474 030 2('02)

19/25 April 1951 BPO Cairo or Alexandria(EgiptianRadio)
Berlioz:Faust Hungarian Dance
not issued

●4月19(25)日 ベルリオーズ/ファウストの劫罰〜行進曲 BPO エジプト放送収録 カイロorアレキサンドリア 未発売
20-22 April 1951 BPO Cairo(EgiptianRadio)
Hindemith:Concerto for Orc.
Weber:die Freischutz Ove.
not issued

●4月20(22)日 ヒンデミット/オーケストラのための協奏曲 ウェーバー/魔弾の射手 BPO エジプト放送収録 カイロ 未発売
23 April 1951 BPO Cairo(EgiptianRadio=DG)
Bruckner:Sym.No.7

●4月23日 ブルックナー/交響曲第7 BPO カイロ エジプト放送収録
LP/PR: DG2535161('75)
CD: POCG3796(97/08)

25 April 1951 BPO Alexandria(EgiptianRadio=DG)
Brahms:Sym.No.3(Afternoon Concert/Evening Concert)
Wagner:Palsifal(Evening Concert)

●4月25日(昼) ブラームス/交響曲3番 BPO アレキサンドリア エジプト放送収録 未発売
●4月25日(夜) ブラームス/交響曲3番 ワーグナー/パルジファル〜聖金曜日の音楽 ベルリオーズ/ラコッツィー行進曲 BPO アレキサンドリア エジプト放送収録
LP/PR(Wagner): DG2721202('77)
CD: POCG3792(97/08)
CD/PR(Brahms): WFS-UK FURT103('04)
他未発売 Others not issued.

>>BrahmsNo.3(WFS-UK) is doubtful recording. It's date is 27 April 1954
▼エジプトへの演奏旅行中の録音は録音日が確定していないモノも多い。ベルリオーズは19日カイロか25日アレキサンドリアか不明。また22日と25日は昼夜2回のコンサートが行われ、25日のブラームスは2つの録音が存在するという資料もある。悲愴は録音が悪いものの私は38年盤が好き。ブルックナーとワーグナーは日本限定発売のオリジナルスCDで再発された。一連のエジプトでの演奏会録音はDGが版権を所有し、DGから発売されたものについてはエジプト放送とともにDGにコピーテープがあるが、これ以上の録音はないとTAHRAはいう。初出盤以降音質が明瞭度に欠け聞きづらかったが、ブル7の日DGオリジナルス、チャイコの独DG盤('02)やArchipelなど、ノイズ処理を少な目に明瞭度を高めたCDが出始めた。英協会は海外のフルトヴェングラーと題してこの日のブラ3を発売したが、05/04仏協会から54年盤と同じというクレームがつく。shin-pも54年盤と同じモノと確認。54年当時の私的エアチェックテープが日付ミスで世に出たと好意的な見方もあるが、shin-pには、ディスクから起こしたと思われるノイズが聞こえるため単純なミスとは思えなかった。
[LPに刻まれた響き〜フルトヴェングラー グラモフォン録音篇 その2 on 夜半のピアニシモ(音源へのリンクあり)]
[ブルックナー:交響曲第7番 on matsumo's blog]

1 May 1951 BPO Roma(RAI)
Bruckner:Sym.No.7
Debussy:Deux Nocturnes
R.Strauss:Don Juan
Wagner:Tannhauser Ove.
●5月1日 ブルックナー/交響曲第7 ドビュッシー/夜想曲〜雲&祭 ワーグナー/タンホイザー序曲 R・シュトラウス/ドンファン BPO ローマ RAI収録
LP/PR(Bruck): DiscocorpRR416('75?)
CD: M&ACD698('95?)ARPCD0022(01/08)
LP/PR(Debussy): BWS708('71)DIS708('72)
CD: M&ACD719
LP/PR(Wagner): DG2740260('75)
CD: POCG2360('91)

▼DISおよびBWS(ワルター協会の意味?)については3月3日のV字参照のこと。録音はテープで行われたが現在RAIのアーカイヴにはディスクに復刻されたものしか残っておらず、音質は低い。但しドビュッシーはこの録音しか存在しないので貴重、さらにタンホイザーも実況盤は54年ベネズエラ盤しかなく、実況の迫力を味わうにはこの盤になってしまう。
[「Liber Liber」 Audioteca Beethoven (伊のオープンアクセスライブラリ、BeethovenのAudioPAGE)]
(↑Gnutemberg/Wikimediaとコラボプロジェクトを展開 ブル7有)

☆ステ芸81年12月号の桧山リポートによれば、 Rot Weiss Rotのアーカイヴから5月19(20)日VPOとのウォルトン/スカルピーノ序曲とフランク交響曲が発見されたというが、現在まで未発売。版権の問題で未発売ならば、「正夢」が実現する日もくるはずだが。

29 July 1951 Bayreuth Fes. Orc. The last rehearsal & Live(EMI=Legge)
Beethoven:Sym.No.9
29 July 1951 Bayreuth Fes. Orc. Concert Live(Bavarian Radio)
Beethoven:Sym.No.9
●7月29日 ベートーヴェン/合唱 バイロイト祝祭o バイロイト音楽祭最終リハーサル&実況 EMI収録 EMI所蔵
LP/PR: EMI(GB)ALP1286-7(55/11)Pathe(F)FALP381-2(55/12)WALP(G)1286-7('55)ToshibaHA1012-3(56/02)
LP(WF's footsteps Version)/PR:ToshibaXLP5006-10(61/09)
CD(WF's footsteps Version): ToshibaTOCE6510('90)TOCE7530-4(91/12)
CD: ToshibaCC35-3165(84/11)EMI7470812('84)EMI7690812('88)MythosNR5009(03/05)
●7月29日 ベートーヴェン/合唱 バイロイト祝祭o バイロイト音楽祭実況 バイエルン放送収録 バイエルン放送所蔵
CD/PR: WFHC013(07/07)Orfeo754 081('07)

>>>French Pathe FALP381-2(55/12) is the best sound quality.
▼shin-pが最初に聞いたバイロイト合唱のブライトクランク盤LPは音質が芳しくなかったが、CDになってからは若干こもりぎみながらも比較的明瞭なサウンドで聴くことができるようになった−と思っていた。
ところが2000年になってコレクターの方に各国初出盤LPを聞かせていただいてから考え方は大きく変わった。英独仏初出盤のなかでは仏パテFALP381-2(55/12)がもっとも明瞭なサウンドを聞かせ、終演後の拍手もドイツの聴衆らしく整然とした印象。ついで英盤。独盤は音がこもり気味で、日本初出盤に近いクオリティ。終演後の拍手もなぜか日独盤は共通して唐突なテープ編集がなされている。英仏盤も含めてEMI系のLP/CDは全て拍手の編集があるという説もある。原盤マトリクスは同じながら各国で別テープを使用しているようだ。00/07レコ芸相談室によると演奏前の足音入りテープは現在日本にしか存在しないという。また2000年東芝全集盤でも61年当時英EMIから送られてきたテープを使用してリマスターしているという。MythosNR5009(03/05)は初出盤ALP1286-7(55/11)を板おこしした話題のCD-R。
足音入りの部分は演奏部分に比べて音が明瞭、マイクの位置もステージ際と思われ、聴衆ノイズの少ない演奏部分とは別のマイク位置による収録と思われる。さらに、もしこの足音部分のみバイエルン放送テープを使ったとすれば、同局が収録した他の音源と比べて51年録音としては明瞭すぎ、出所については疑問が残る。
足音や終演後の拍手のみならず詳細に聞けば、残響が不自然にとぎれ、いたるところでテープ編集されているのがわかる。この演奏は同年のカラヤン「ワルキューレ3幕」と共にEMIのレッグが収録。これだけの記念碑的大演奏会だけにリハーサルからテープは回っていると考えるのが順当だろう。英ART盤の解説によれば「終演後、レッグがWFの控室を訪れ『良い演奏だったが、今まで以上にすばらしい演奏とは言えなかった』と実演の感想を述べた」ことが書かれている。オルセンによれば、実況録音はバイエルン放送が生中継し、テープも所蔵しているという。 EMIが現在「バイロイト盤」として発売している最終リハーサルを中心としたテープおよびバイエルン放送が本番の実況を録音したテープの2種の録音の存在が推定された。2007年7月ついに日本WFセンターが、バイエルン放送のテープを使った真正実況を頒布。これの録音状態は、51年放送録音としては標準的なもの。EMI盤は3楽章をはじめとして若干の実況を含んだ「最終リハーサル」を中心とした編集版である可能性がさらに強まった。さらに、EMI盤とセンター盤の同じ演奏部分の収録状況の違いから、真正実況もEMIとバイエルン放送の2つの音源があり、51年バイロイトに関しては計3種テープの存在が07年時点で推定される。
クナの神々をデッカが収録しているが、音質ではEMIはデッカに及ばなかった−という世評。ただ、初出盤などを聞くにつけ、もっといい音で残されている期待もある。
演奏については、唯一「コーダの決めが録音のせいかあやふやな感じで終わっている」といった趣旨の演奏評も多いが、この切れたような終わりかたこそshin-pはこの曲にふさわしいと思える。至る所で編集がされていたとしてもこの演奏の偉大さは変わらない。完璧な決めがほしい人は
54年ルツェルン盤をどうぞ。
宇野本では東芝が2088を採用する前にマスタリングしたTOCE7530-4(91/12)を推薦している。また06年時点で比較的入手が容易なTOCE6510('90)も音質好評のCD。よりよい音を求めて初期盤や「初期盤板起こしCD」を求める傾向が顕著になっているが、最新盤TOCE55701(04/12)も含めてこの曲を鑑賞するのに東芝系CDに大きな遜色はないと今(06年)のshin-pは思う。
[LPに刻まれた響き〜フルトヴェングラー HMV録音篇 on 夜半のピアニシモ(音源へのリンクあり)]
[フルトヴェングラー 合唱 1951年7月 on ニコニコ動画SEARCH]
(↑ログインが必要です)

6 Aug. 1951 VPO Salzburg Fes.( Rot Weiss Rot = ORF & SwedishRadio)
Mozart:Magic Flute
●8月6日 モーツアルト/魔笛全曲 VPO ザルツブルク音楽祭 RWR収録 ORFザルツブルク所蔵
LP/PR: CetraLO9('79?)FE19('81=STEREO?)King(JP)GT7093-5('80)
CD: ArkadiaCDWFE361.3('91)EMICHS565356('94)ToshibaTOCE8464-6(94/09)

[清水完全本 Mozart サンプル]
7 Aug. 1951 VPO Salzburg Fes.(private archive)
Verdi:Othello
●8月7日 ヴェルディ/オテロ全曲 VPO ザルツブルク音楽祭 RWR収録
LP/PR: MRF45('70=USA)DiscocorpIGI342('75?)CetraLO6('75?)FE28('81)Columbia(JP)OP7533-5(76/10)King(JP)GT7101-3(80/03)
CD: ArkadiaCDWFE353.2('91)EMICHS5657512('95)ToshibaTOCE9734-5(95/09)

▼両曲とも永らくCetraやWS(Discocorp)の非公認盤しかなかったが、現在ではORFのライセンスを受けた正規盤がEMIから発売されている。
魔笛正規盤の録音状態は低域に持続ノイズとドロップアウトがあるものの前半は比較的良好で巨匠の表現が味わえる。但し後半は他の音楽などが混入し、音質も場面により違いがあり聴きづらい。全体的には同年8月19日のブルックナーなどと同じようなモヤがかかったような音質。EMI盤は現存するORFなどのテープを使ったと思われるが、オリジナルではなく電信中継回線を経由したコピーテープと思われる。ただ非公認盤の一部で明らかにEMIよりも良好な音質の部分があり、良好で世代の若いテープの存在も否定できない。仙台S氏によればArkadiaCDWFE361.3('91)だけが「不思議なことに中高音域のひずみのない、澄んだ素直な音がします。第1幕「タミーノのアリア」を比較するだけで違いがはっきり分かります。また、聴衆の拍手音が、正規版では漠然とした遠い波音のような連続音に聴こえますが、CDWFE361.3では個々の拍手が分離されて明瞭に拍手に聴こえます。」という。shin-pは未所有だが以前聴いた感触ではステレオ表記のFE19は疑似ステと思われるもののLO9の日本盤と思われるGTよりも音質良好だった記憶があり、同じCetraでもLOとFE規格ではテープの起源がちがうという印象がある。2004年1月、仙台S氏のご協力でこのArkadia盤を聞かせていただいた。shin-pは音質の明暗があるものの同系列のCetraFEとArkadiaは同じテープからのもので、マスタリングとLP/CDの違いによる音質差と思う。ステレオかどうかについては、FE盤のほうにより明瞭なステレオ感を感じるが、Arkadiaにも若干の分離を感じ、オリジナルは2ch録音であると想像される。このようにザルツブルク音楽祭の一連の録音は、正規の手続きではオリジナルが消去されており、電信コピーなどを使って音質が余り芳しくない正規盤に比べ、オリジナルに近い印象を持つ非正規盤が存在するのも事実だ。
オテロはプライヴェートなテープ(オルセンによればミュンヘンの研究家所蔵/EMI輸入盤は夫人所有のテープを使用している。)しか存在しないようで、冒頭は音質が極端に悪く中半部では比較的良好となるが終幕ではテープがワカメ状になっていると思われるボコボコノイズが多い。だが巨匠唯一のイタリアオペラ録音であるこの曲の劇性はWFと相性がよく、録音の不備も気にならないほどだ。ザルツブルク音楽祭正規盤に使われた録音テープの出所については50年フィデリオ参照のこと
また、魔笛は終幕の一部が映像で残されている。(LD=ドリームライフDMLB27)
[Furtwangler conducts Die zauberflote in 1951 on YouTubeSearch]
7 Aug. 1951
Speech
◎8月7日ヴェルディとワーグナーについてのスピーチが残されている。(初出(premier release)DG KL32='64 POCG9476-9508='94)

15 Aug. 1951 Lucerne Fes. Orc.(Swiss Radio)
Beethoven:Sym.No.7 2nd mov. reh.
●8月15日 ベートーヴェン/交響曲第7〜2楽章リハーサル ルツェルンo バーゼル・スイス放送収録 ルツェルン音楽祭
LP/PR: SWF7401('74)
CD: Columbia(JP)35C37-7296(84/10)M&ACD1018(98/03)

▼長らくNHK-FM朝9時からモノーラル放送されていた「家庭名曲鑑賞」は私の楽しみの1つだった。当時('75年頃)高校生だった私はいつも録音で聴いていたが、この番組では時々、歴史的名盤の特集を組んでおり、WFやアーベントロート('75年当時はエテルナから彼の50年代の東独放送録音が大量に発売された。)などの名演奏の多くを聴かせてくれた。そのころ、ワルター協会(日本コロムビア=米Discocorp=現在のM&A)から発売されたばかりのこの録音も小林利之氏の解説で放送された。WFで一番好きなものを挙げろといわれたら、私は躊躇なく43年ベートーヴェン第7、2楽章を挙げるが、このリハーサルは巨匠のこの楽章の表情のつけかたがわかってとても興味深い。実況録音では巨匠が曲をいっしょになって歌っている録音に遭遇するが、それがはっきりとした形で聞き取れる。

19 Aug. 1951 VPO Salzburg Fes.(private archive)
Mendelssohn:die Hebriden Ove.
Mahler:Lieder eines fahrenden Gesellen(Dieskau)
Bruckner:Sym.No.5
●8月19日 メンデルスゾーン/フィンガルの洞窟序曲 マーラー/さすらう若人の歌 ブルックナー/交響曲第5 VPO ディスカウ(Br) ザルツブルク音楽祭 RWR収録 PrivateArchive(Bruckner) BarbicanHallArchive(Men.&Mahler)
LP/PR(Ove): WFSG F667497-8('82)WFJ6-7('85)
CD:
LP/PR(Sym): Rococo2034('75?)WFSG F667.497-8 M('82)WFJ6-7('85)
CD: Virtuoso2697342('89)King(JP)KICC2116('90)HuntCDWFE360('91)EMICDH5657502('95)
LP/PR(Mahler): CetraLO510('78?)WFSG F667.497-8 M('82)WFJ6-7('85)
CD: Orfeo C336.931B('94)

ブル5は95年EMIからORFライセンスの正規盤がでた。ただし、放送局所蔵の音源ではなく夫人所有のテープからのコピーとなっており録音状態は以前から発売されているノンオーソライズ盤とほぼ同様の程度の低い音質。恐ろしいくらい熱気のこもった演奏。
マーラーはオルフェオから正規盤がでているが、こちらはノンオーソライズ盤も含めてブルックナーより音質良好。但し、この日の全ての演目を収めた日独協会盤のブル5はマーラーと同等の良好音質で生々しい。英バービカン音楽図書館には、スウェーデン放送がザルツブルクからの中継放送を収録したマーラーとメンデルスゾーンのテープが保存されており、これがマスターになっている可能性もある。[50年5月22日の録音](バービカン音楽図書館について)
マーラーの収録日を9/19というディスクも存在し(解説文まで間違っている)そのまま引用している資料も存在するが、もちろん8/19が正解。

31 Aug. 1951 VPO Salzburg Fes.(Rotwaiser Radio = ORF)
Beethoven:Sym.No.9
●8月31日 ベートーヴェン/合唱 VPO ザルツブルク音楽祭 RWR収録 PrivateArchive
CD/PR: Orfeo533001(00/08)
LD(4thMov.MOVIE): Dreamlife Japan DMLB27(LD)
Net(4thMov.MOVIE): aeiou-film.f0624a(aeiou is the culture information system of bm:bwk)

▼終楽章の一部が映像で残されLDとして出ていたのみだったが、2000年8月オルフェオが初出CDを発売。録音状態は、直前のブル5EMI盤よりは良いが、同じOrfeoのマーラーには劣る。オリジナルに近いテープのようだが、所々つぎはぎがあり音質も若干変化している。エコーをかけぼかしているが、製品化するには難のある音質。演奏もキレが悪く1カ月前のバイロイト盤とは比較にならない出来。この直後、ベルリンでの演奏会の第9は巨匠の要求でテープが消去されたが、この演奏と同じように不出来だったのかもしれない。
[aeiou提供 終楽章コーダ部分の映像]
(WEB上の約33秒間映像。aeiou is the culture information system created by Austrian Ministry of Education, Science and Culture. aeiouはオーストリア・文部科学文化省が提供する文化情報システムです。)
[フルトヴェングラー、ベートヴェンSy.9 1950年 on YouTubeSearch]

4 Sep. 1951 BPO Berlin Schillerteater(SFB)
Gluck:Alceste Ove.
●9月4日 グルック/アルチュステ序曲 BPO ベルリン・シラー劇場 SFB収録(放送録音)
CD/PR: WFSG TMK005294('94)ElaborationELA-903('96)

5 Sep. 1951 BPO Berlin Thiller Teater(RIAS)
Gluck:Alceste Ove.
●9月5日 グルック/アルチュステ序曲 BPO ベルリン・シラー劇場 RIAS収録
LP/PR: DG2535804('77)AT04('88?=JP)audite aud21.403('09)
CD: DG(JP)POCG2352('91)

▼SFBが放送録音を録り、RIASが実況録音を収録するというよくあるパターンのひとつ。5日は「合唱」も演奏されたが、その録音については「録音はされたが巨匠の意向により消去された」となっている。auditeのWFのRIAS全録音集(aud 21.403)発売に関連して51年9月5日のRIAS録音表が公開されており、Oda氏によれば「第九の最後4分間(?)と終了のアナウンスの間、回線に起因する(?)エラーがあり消去された」と記載されているという。HS氏によるとAT04('88?)は4日録音とあるが聴衆ノイズの存在などから翌5日と同じ物。
[Schillertheater (Berlin) on de.Wikipedia]
[Alceste Gluck Overtura Furtwangler by YouTubeSearch]

13 Oct. 1951 VPO Munster
Tchaikvsky:Sym.No.6
Palette PAL 1071('88=Japan)

>>This CD is doubtful. Palette is source of American Pantenon.
◎10月13日ミュンスターでのVPOとの悲愴が88年クラウンから発売されたが(Palette PAL 1071)非WF盤とする意見が有力。この88-9年にかけて発売されたクラウンのパレットレーベルのWF盤(トスカニーニの方はリヒテンシュタインのレリーフ原盤)はレコ芸の紹介でも原盤の欄に「OUTLET」と表記され、どういうルートで発売されているのか良く分からない。クラウン・パレットの担当者のかたでこの「資料室」をお読みになる機会があれば、その辺のところを
お聞かせ願いたい。このパレット盤は「53年放送録音のベト8」やこの悲愴のような非WFが決定的ともいえるレコードや、「52年EMIのVPO実況盤1日違いのブラームス1番(ほんとは同じ演奏)」50秒もの欠落のある「49年ルツェルンでのブラームス二重協奏曲」など、いわゆるキワモノばかりを集めていたが、ある意味では面白い企画でもあった。
「WFファン」の方から以前クラウンレコードにパレット盤について問い合わせた時の情報をいただきました.
> OUTLETという正体不明の名前の主は、
>米国の「パンテオン」なる会社だそうです。
>この社長は、VOXの社長であった、
>George H. de Mendelsshon-Bartholdyという、
>作曲家メンデルスゾーンの子孫だとか。
>しかし、あの海賊盤発売の時点で同氏はすでに死亡、
>パンテオン社も連絡がつかなくなっていたとの話です。
>ちなみに、この会社とクラウンの仲介をしたのは、
>大手の商事会社だったとか。
ということです。ありがとうございます。

21 Oct. 1951 VPO Frankfurt am Main(private archive)
Brahms:Sym.No.4
not issued

●10月21日 ブラームス/交響曲4番 VPO フランクフルト private archive 未発売
▼WFの最も晩年のブラ4だが、オルセンが示した存在の情報以上のものが現時点(2017年)では上がっていない。

22 Oct. 1951 VPO Stuttgart(SDR)
Bruckner:Sym.No.4
Haydn:Sym.No.88
Ravel:Rapsodie espagnole
●10月22日 ブルックナー/ロマンティック ハイドン/V字 ラヴェル/スペイン狂詩曲 VPO シュトゥットガルト SDR収録
LP/PR(Bruck): DG2740201('80?)
CD: POCG3795(97/08)
LP/PR(Ravel): FE15('80?)
CD: POCG2340(91/01)EvangelFRL1002('97)
LP/PR(Haydn): SWF8501('85)
CD: EvangelFRL1002('97)ORFEO559022(02/04)

>>>>DG restore a miss of a horn player at the opening bar on almost CDs & LPs(include DG Originals POCG3795). But French DG's CD(445 415-2) is not restored.
▼ロマンティックは雑音の多いデッカ盤に比べると録音がよく透明感がある。金管の響きがくすんでいない。もしEMIがこの曲の発売権を持っていたら、きっとブライトクランクにするだろう。
この曲では冒頭でホルン奏者がミスをしている。HS氏が確認している範囲では初出の独DG=LP(日G=MG8868-72も)と日本限定のオリジナルスは修復盤。読者の方々からのご指摘で独DG415664-2(日G=POCG2357も?)仏DGのCD(445 415-2='94)が無修正版と確認済み。
[DGの編集版について]

27 Oct. 1951 NDR Orc. HamburgMusikHalle
Brahms:Haydn var. & Sym.No.1
●10月27日 ブラームス/ハイドン変奏曲&交響曲第1 北西ドイツ放送o ハンブルクミュージックハレ NDR収録
LP/PR: SWF8201-2('82)RVC(JP)RCL3335('85)
CD: SWF881('88)RVC(JP)R32C1092('88)TAHRA FURT1001('94)MEMORIES HR4531('93)King(JP)KKCC4230(98/03)EMI7243 4 767332(04/11)

>>>>TAHRA CD use much noise reduction. This CD's sound is unnatural. I don't like it.
▼ブラ1は日本初出のRVC(レジェンドオブミュージック)盤以来、録音状態が良く、DG52年盤よりも熱気あふれる演奏とされている。RVCのLPでは、この他
53年VPOグレイト50年BPO英雄が高音質とされている。NDRが収録した実況盤としては、48年ヌヴーのブラームス('83年このLPが発売されたときの感動は今も忘れられない)とともに録音の技術者の水準の高さを感じさせる名録音。私はもう一枚MEMORIES(HR4531='93)というイタリアのCD(ディスクにはドイツ製とある)を所有しているが、これは左右の音が高域と低域に分れており、もしかするとオリジナルテープのプレーンな状態のものかもしれない。(52年12月7日英雄のDR盤にもそうした傾向が見られる。当時ステレオはまだ実験段階だったが、後のミキシング用に高低の音を別々のマイクで拾い、2chに分けて録音していたといわれる。)TAHRA盤は高域の弦の音にかすれたような癖がある。仏協会盤LPもTAHRAほどではないが、RVC盤に比べると若干癖のある音質。没後50年企画としてEMIから7243 4 767332(04/11)としてNDRのオリジナルテープを使った上記2曲が発売されたが、TAHRAのようにノイズリダクションを多用せず、それでいて雑音を最小限に抑えておりこれまでの荒れた音質を一新する優れたCDとなっている。
この日はドッペル(二重協奏曲)も演奏されリハーサルと本番ともに収録されたとされるが、テープは紛失している−といわれている。またNWDR響とは47年9月にも同じソリストで協演したことが80年代後半にわかった。直前のハンブルクフィルとの演奏が録音されていることから、この47年の演奏も録音された可能性が高い。
[Laeiszhalle(Weitergeleitet von Musikhalle Hamburg) on en.Wikipedia]
[WFこの1枚]

29 Oct. 1951 VPO Deutsche Museum in Mu"nchen
Beethoven:Coriolan Ove.
Schumann:Sym.No.1
Bruckner:Sym.No.4
●10月29日 ベートーヴェン/コリオラン序曲 シューマン/春 ブルックナー/ロマンティック VPO ミュンヘンドイツ博物館 バイエルン放送収録
LP/PR(Ove): DeccaECM684-5(73/02)
CD:London(JP)POCL4302(97/07)ORFEO559022(02/04)
LP/PR(Shu): MRF45('70=USA)
CD: London(JP)POCL4302(97/07)ORFEO559022(02/04)
LP/PR(Bru): MF18861('70)
CD: London(JP)POCL4301(97/07)ARPCD0025(01/10)ORFEO559022(02/04)

▼唯一の「春」だがスタジオ盤の「第4」ほどの感動はなし。それにしてもこの時期のものとしては録音が悪すぎる。ブルックナーは1週間前のシュトゥットガルト盤とは段違いの音の悪さ。池袋V店は「これまでのCDは英デッカのデジタルマスターを使用していない。今回のポリグラム盤(POCL4302=97/07)は録音のランクが上」というが、1楽章にデジタルノイズのトラブルがあり、さらにレコ芸の付録で1分半聴いた限りでは、私が愛聴しているキングのLP(MZ5121='73)と大差なし。それでも演奏はライヴらしい迫力の点でこのミュンヘン盤の方が上。Archipel盤は、この録音の最もプレーンな音源に聞こえるが音楽よりも客席ノイズの方が鮮明。この録音はレベル変動の調整など相当の修復が必要なようだ。Orfeoからデジタル的にレベル変動修復したと思われるCDが2002年春発売。今までのLP/CDからすれば信じられないほど高音質だが、ベタなノイズリダクションやpauseのノイズ欠落など賛否両論。
[Deutsches Museum on de.Wikipedia]
[(MP3)シューマン 春 on Public Domain Classic]

22 Nov. and 4 Dec. 1951 BPO Jesus-Christus-Kirche Dahlem, Berlin(DG studio version)
Furtwangler:Sym.No.2
●11月22日-12月4日 フルトヴェングラー/交響曲第2 BPO イエスキリスト教会 DGスタジオ録音
SP/PR: DG LVM72159-64('52)
LP/PR: LPM18017-8(52/03)
CD: POCG2353-54('91)DG457722-2(98/01)POCG3823-4(98/05)

27,28 Nov. 1951 BPO Jesus Krist Church(DG studio version)
Schubert:Sym.No.9
●11月27、28日、12月2、4日 シューベルト/ザ・グレイト BPO イエスキリスト教会 DGスタジオ録音
SP/PR: DG LVM72153-6('52)
LP/PR: LPM18015-6(52/03)
CD: DG4474392('96)POCG3619('97)

4,5 Dec. 1951 BPO Jesus Krist Church(DG studio version)
Haydn:Sym.No.88
●12月4、5日 ハイドン/V字 BPO イエスキリスト教会 DGスタジオ録音
SP/PR: DG LVM72157-8('52)
LP/PR: LPM18015-6(52/03)
CD: DG4474392('96)POCG3619('97)

>>>>Date provided by Mr Mike Gray. He is the Classical Music Editor of Fi Magazine in USA
▼初出盤はSP/LP両方で発売されたが、元はテープ録音。もう一つ録音に色彩があればと思うのは51年録音としては無理な注文か。(最近ウェストミンスターのCD復刻盤が出て、当時の録音でももっといいものがあるのを思うと悔しい。)演奏は巨匠の全グレイト(全4種)のなかで一番好きなもの。録音日については、各ディスコグラフィーでは単に12月としか記載されていない。(V字のみ12月5日と記載) 上記日付は米Fi Magazineの編集者Mike Gray氏からのメールを通じ「the DG archival "Aufnahme-Protkolls"」に記載されたものを引用しました。
[Jesus-Christus-Kirche Dahlem on de.Wikipedia]
[LPに刻まれた響き〜フルトヴェングラー グラモフォン録音篇 その2 on 夜半のピアニシモ(音源へのリンクあり)]

◎12月10日オルセンのカタログはパリORTF所蔵の録音として「合唱」4楽章の存在をあげているが、8月31日のザルツブルクの録音と同じ物では−としている。
◎またこの年映画「フルトヴェングラーと巨匠たち」(独スタウト社製作=原題Great Conducters)が作られた。曲目は以下の通り。すべてBPO。LP盤初出は米ピリオドSPL716('53)。LDは
ドリームライフDMLB27。カッコ内は桧山氏推定の録音日&場所。
●ワーグナー/マイスタージンガー1幕前奏曲抜粋(1949/12/18-20ティタニア)
●シューベルト/未完成〜1楽章リハーサル(不明)
●R・シュトラウス/ティル全曲(49/06/19か50/06/17、18、19ティタニア)

▼またモーツアルト40番はワルター指揮の誤記。またオルセン2版はティルについて2個所のテープの継ぎ目があり、その中間部を偽物だというエール大のLawrence J. Fuchsberg氏の意見を掲載している。未完成の収録日については桧山氏は「不明」としているが、shin-pは48年10月22日のダーレムゲマインデあたりを推定している。ツアーでの映画収録というのは考えにくく、おそらく収録場所はベルリンであり、そうだとするとこの映画上映日以前では、有名なEMIのブラ4録音のあった一連の演奏会しかない。リハーサルをかねてダーレムゲマインデで行われたSFB収録分では「未完成」のみ録音がなく、この映画収録に充てられたのではないかと予想している。
[フルトヴェングラー、ニュルンベルグのマイスタージンガー序曲 1951年 on YouTubeSearch]
[フルトヴェングラー、ティル on YouTubeSearch]
[フルトヴェングラー、シューベルト 未完成 on YouTubeSearch]

***<注意>***リンクされた先の音源はshin-pの管理下にはありません。取り扱いには十分お気をつけください。

[1952年][1950年] [shin-pHP]