富士山登山を目指すのは、普通は山開きした7月から9月初めくらいまでだろう。
それは、下界では間違いなく夏の時期。だから、夏の服装でいいのでは?
おまけに富士山登山の登りで汗をかくので軽装で十分・・・・とは、だれも思わないでしょう。
富士山登山を目指す人はそのくらいの予備知識は持っていますよね。
半袖のTシャツに短パンだけ・・なんて論外です。
そんな人はさっさと五合目で下りてください。
それでは富士山登山にはどのくらいの服装を準備すればいいか?
モノによっては富士山登山を目指すなら長袖をもう一枚とかウインドブレーカーを持っていくとか・・・
ボクが今回富士山登山を経験してi言えるのは・・”富士山登山では冬の服装を準備してください”と言うこと。
単純に考えると分かるが
一般に標高が100m上がる毎に、気温は0.6℃下がると言われています。
と、言うことは3700mでは下界より約22℃低いことになりますから
海抜0mで30度の夏日でも、富士山頂上では8℃・・・これに風が吹くと体感温度は更に下がり
富士山頂上は正に、冬の状態です。
これが富士山山頂で御来光を待つ夜明け前だと下界でも20℃くらいしかないわけですから
富士山山頂の気温は正に氷点下。
長時間の富士山登山で汗をかいて疲れている所に、10℃以下の気温下で立ち止まると
急速に体温が下がります。
服装は必ず真冬の用意をして行ってください。
1)アンダーは透湿透汗の長袖シャツ。
2)寒くなればその上に同じ素材でTシャツ重ね着
3)更に保温性のあるフリース、ダウン材
4)一番上は透湿性が高くて風を通さないウインドブレーカー(今回はレインウェア兼用)
5)ズボンは伸縮性のある素材のもの
6)その上にレインウェア兼用で重ね履き
これが、今回の富士山登山での最終の服装でした。
このくらいの服装でも今回は富士山の頂上では立ってられないくらいの風が吹いていたため
寒さでガタガタ震えて、思わず山小屋へ駆け込んだくらいです。
昼間だったのですが、気温は5℃以下だったでしょう。
富士山登山では、夏から冬までの気温を体験しますので軽装での登山は禁物です。
富士山登山に限らず、暑くなる前に脱ぎ、寒くなる前に着る。これが基本です。
|