2)五合目から七合目
翌朝、午前4時半頃に目を覚ます。
すっかり、寝過ごして、御来光を見損なった・・でも、
五合目の駐車場からはレストハウスが邪魔でみえなかったろう・・と、ちょっぴり言い訳。
富士山山頂には雲が掛かっている・・・夜中には晴れていたのになぁ・・
既に、多くの富士山登山を目指す人が出発して行ったようだ。僕らはちょっと遅めかもしれない。
ボクらも身支度を済ませて登山口に向かう。
風が強かったので、レインウェアを上に羽織って、風除けにする。
現地の気温は16℃・・この分では頂上は・・単純に考えても5〜10℃くらいだろう。
午前5時19分・・河口湖五合目から富士山登山へと出発。
もちろん片手には昨日買った登山杖を手にしてね。
五合目から六合目へ向かうには緩い下り坂を下った後、六合目までが上りになる。
本では、この下りは高山病に慣れるためにであまり飛ばし過ぎないようにと・・書いてあるが
既に昨日から、十分に標高2300mで体を慣らしているので、ハイペースで下って行く。
途中からは、山中湖や河口湖へ雲の切れ間から朝日が当たる景色が広がる。
程なく、六合目登山口への分岐に差し掛かる。ここまで30mくらい下ったのだろうか?
ここから富士山登山の登りが始まる!とちょっと緊張するが、大した登りではなく、
近所のハイキングっと言った感じだが、早くも暑くなってきたので、レインウェアの前を開ける。
中はロンTが1枚だけなのだが。
タラタラと登り、階段を上がると六合目の安全指導センター前に到着。
”軽装での登山は止めましょう”・・その通りだ。今の気温のまま富士山登山が出来ると思ったら大間違いだ。
ここまで、コースタイムは約1時間だが、30分ちょっとで到着。
六合目の雲海荘前で、下山道と合流するが、雲海荘は今期は休業ということで
せっかく持ってきた登山杖に六合目の焼印をもらえなかった・・残念。
さて、ここからがいよいよ富士山登山の始まりと言っていいだろう。
六合目までは、五合目へきた観光客が、気軽に雪駄、サンダル履きで来るくらいだから。
六合目は約2400mで次の”七合目の始まり”が2700m。
この間砂礫の整備された道を斜めに何度も折り返しながら高度を上げていく。
相変わらず、風が強いが不快な風ではく、程よく体を冷やしてくれる・・・が、なんとも砂っぽい。
眼下に見える山中湖が高度を上げるに従って、湖面が大きく見えていく。
約1時間で七合目最初の花小屋に到着。
ここで七合目の”焼印”・・スタンプと外人さんは言っていた・・をもらう・・200円也。
ボクらは小屋前のテラスに座って、朝食に持ってきたパンを食べる。
山中湖を見下ろしながら”う〜ん、こんな景色の中で食べられるって最高!”
しかし、富士山山頂を見上げると・・八合目付近まで雲が掛かってきていた。
先を急がねば・・・続く
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