初心者が富士山へ登山する時には、まさか夜間に登って、夜中に下山するなんてことはないでしょうから
大きく二つのスケジュールに分けられると思います。
一つは1)御来光目的の富士山登山。もうひとつは2)明るいうちの富士山登山。
1)7、8月の日の出は4時半~5時なので、遅くとも4時には頂上にいたいですね。
そこで、考えられるスケジュールは
1.頂上へ直行パターン
午後8時過ぎに五合目を出発。
午前1時頃には8合目付近で、山小屋客と合流。
午前4時過ぎに、頂上・・というパターン。
2.山小屋利用パターン
前日に五合目出発。その日のうちに山小屋へ到着。仮眠。
午前1時過ぎに山小屋出発
午前4時過ぎに頂上・・と、いうパターン。
上の1.2が最もポピュラーなパターンのようです。
2)御来光にこだわらず、とにかく登ってみたい人
今回のボクのパターンです。
初めての富士山登山で、ガイド無しの単独行動だったので、勝手の判らない夜間登山を避けて
とにかく、富士山へ登ってみよう・・・というパターンです。
1.午前5時過ぎに五合目出発。
正午前後に富士山頂
午後5時過ぎに下山
お鉢めぐりと休憩に2時間かけても午後7時には下山しておきたい
富士山登山の吉田口ルートから初心者が登る場合は、7~8時間掛かり、更に下山には
約4時間掛かるので、単純に足しても約12時間は必要です。
これにお鉢めぐりや休憩時間をを加えると約14~15時間は必要になります。
お鉢めぐりをやらないとしても、日没を午後7時くらいとみると遅くとも午前5時過ぎには五合目を出発して
富士山登山を開始しなければ、日没後の暗い道を下ってくることになります。
お鉢めぐりを加える場合は、逆に夜明け前の午前3時くらいから富士山登山を開始しないと、日没には
間に合わないということになります。・・まあヘッドランプを往路で使うか、復路で使うかの違いですが。
個人的に富士山登山の初心者には2)の日帰りパターンをお勧めします。
その理由は
1)混雑のピーク時を避けられる。
御来光登山の場合は、頂上付近はかなり混雑して渋滞します。
で、頂上まで辿りつけずに、途中から御来光を拝むこともしばしば。
この人たちはほぼ午前中に下山しますから、早朝から富士山登山を開始した人が
頂上に着くお昼頃には、渋滞が解消されています
2)危険回避
使い慣れないヘッドランプでの夜間登山は、周囲の状況が判りにくいので、危険度が増します。
吉田口の場合、7~8合目や、頂上直下の岩場では落石など起きても、夜間だと避けることができません。
3)気温差
夜明け前の頂上は~5℃くらいです。昼間は気温が上がり~10℃くらいです。
この5℃の差は下界以上に効いてきます。
富士山登山の初心者は、よくスケジュールを検討して、自分に合ったスケジュールで無理なく登山してください。
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