shin-p'sコラム

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店頭情報&今週のshin-p 00/12/25


▼昨日、仕事で東京国際フォーラムに「データベースショー」を見に行った帰りに銀座山野楽器に行った。試聴機でARCHIPEL51年ミュンヘンのロマンティックを聞いた。ARCHIPELはその原音を重視したマスタリングで評判が高いが、この録音は原音に手を加えないあまり、客席ノイズばかりが耳につく。マイクのセッティングに問題が多い録音だ。TAHRAほどではない適度なイコライジングには好感が持てる。42年第9にしても買い換えるほどではないが、自然な音がしていた。こうしたレーベルにもがんばってもらいたい。(11/2)
▼shin-pが学生時代「デザインセミナー」に通った
秦砂丘子さんのコレクション(ファッションショー)が今年で最後となった。1966年以来35年も続いたニットショー。82年から4年間はshin-pもスタッフとしてお手伝いした。日本の文化をニットで表現したすばらしいショーだったが、ニットというジャンルが一つの転換期を迎えた感もある。先生ありがとう、そしてお疲れさまでした。(9/11)
先週の土曜日(9/15)生活クラブ生協協同村「ひだまりファーム」にキャンプに行った。当初は泊まりで行く予定だったが、事情で日帰りになってしまった。(他のメンバーは宿泊したが)妻が所属する「みなみ板橋おやこ劇場」のとしまブロックで企画したキャンプ。昨年の埼玉に比べ、武蔵五日市駅から車で10分くらいの場所なので楽だった。子供たちが、いろいろな発見をする場に出会うほど親(成人)として楽しいことはない。2歳直樹も自然の中を駆け回っていた。年老いた両親に代わって直樹の面倒を見てくれた10歳の「七侑」ちゃんありがとう!
その七侑ちゃんが先々週の火曜日(9/4)に東京芸術劇場で出演した「チェンバロが奏でるイタリア中世の面影」というコンサートに行った。進行とチェンバロを担当したキアラ萌芽さんに、実はshin-pは以前コーラスの指導を受けたことがある。6年前のクリスマスの日、長女が通った教会幼稚園のクリスマス礼拝で「ハレルヤ」を歌ったときのことだ。そのコンサートは、アッシジに留学をしていたキアラさんの選曲だったが、shin-pの最も好きな「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」の歌声に心が洗われた。(9/19)
▼平林「英雄」を聞いた。最初にこのLPを聞いたときの暗めで迫ってくる音量が感じられなかったのは残念だが、少なくとも現在までに発売され、shin-pが聞く機会を得たどのCD/LPよりも明瞭な音である。会議室でもコメントがあったが、ウラニア以外のLP/CDがすべてコピーテープで、真正テープはすでに廃棄されたという可能性は高い。 ▼私がクラシックを聞き始めた頃からの名評論家、志鳥氏、門馬氏が相次いでお亡くなりになった。特に志鳥さんは「フルトヴェングラー」の本も執筆されており、人間を描くことの非常にうまい評論家だった。門馬氏もWFのLPのライナーノーツで音楽的に冷静な解説をされていたのが印象に残っている。お二人のご冥福をHP上からお祈りしたい。(9/8)
▼レコードの表記方法を若干変更しました。初出のモノはSP/PR、LP/PR、CD/PRと表記。さらにshin-pお勧めのモノにはLP/SB、CD/SBと表記。現在までに聞く機会があったモノを中心に大幅にLP/CDの収録数を増やしました。現在のところ1948年まで改定しています。なお、yahoomusicでは国内発売された全ての巨匠のCDが検索できます。ただし収録年などWFには必要な情報がありませんので、「廃盤」確認などにご利用ください。ちなみに45年フランクのshin-p'sBESTCD=KICC2118はhttp://musicfinder.yahoo.co.jp/shop?d=c&cf=10&id=kicc2118です。アドレスのid=のあとに任意のCDナンバーを入れれば国内盤ならほとんど表示されます。
▼デジタルの音がアナログに劣るかどうかはわからない。しかし、CDのデジタルマスタリングの際に何か欠落している情報があるに違いない。shin-pの持っているLPにいわゆるコレクターが喜ぶような貴重盤はない。しかし、コレクターが全然見向きもしない60年代後半の東芝AB8000番台や90年に輸入されたメロディアM10などでも、現在流通しているCDのどれよりも「本来の楽器の音」がしているのがわかる。その「本来の音色」はどこに行ってしまったのか。
戦後盤でいえば、EMIのブラ1&ベト7をぜひ、よい音で聞きたいと思っている方は多いだろう。ある情報では、ベト7をはじめとしてSPからLPへの移行期にテープ録音されたものの 一部で米RCA盤の音質が特別に良く、HMV(GB)系のマトリクスを持った盤と使用している原テープに違いがあるのでは・・・という。ベト7については、もとの録音状態がいまひとつなので、あまり初期盤について語られたことがないが、これも確かめておく必要のあるモノだ。なお、暗い色調ながらも腰の強い音質のウラニア英雄などもRCAでカッティングされている。(8/17)
▼先の読めない時代なのか安易な「人生論」の出版が目立っているが、shin-pもそうした書物に対しては懐疑的だった。そんなに安易に「うまくいく人生」が本に載っているわけがないのである。それよりは小説の主人公や登場人物から「何か」を学ぶほうがよいと思っていた。
昨年の初春のころである。45年フランクをどうしてもいい音で聞きたいと思っていたころ、shin-pはいろいろな悩みを抱えて生活していた。不惑の40歳になる前のちょっぴり感傷的で先の見えない状況に苦難していた。そんなとき、妻が20代後半に買ったという「男の感情教育」(新潮文庫刊)という本を書棚から見つけてしまった。何でも読んでしまうところが妻の「すごい」ところなのだが、冒頭にも書いたようにshin-pはその手の「人生論」を敬遠していた。しかし著者の諸井薫氏の出会った人々を短編小説風にしたこの本には、当時の自分に必要であった様々なエッセンスが含まれていた。
先日、諸井氏の訃報を新聞で読んで初めて氏が様々な有名雑誌の編集長を歴任された方だと知ったのだ。後の時代、後の世代に「何か」を伝えること・・・。shin-pHPで知り合ってお会いした先輩の方々からもやはり諸井氏と同じような影響をたくさんいただいた。
諸井氏のご冥福をお祈りするとともに、やはり自分も後世に残る「何か」を残したいという気持ちを大切にしたい。(8/1)
▼やはり根本的な情報の整理が必要なのかも知れない。オルセン氏のディスコグラフィーは、時間が経つうちに当時は発見できなかった情報が出て、若干のミスが確認されるようになった。しかし、当時の集大成として「マトリクス番号」と「アーカイヴ」の存在場所を記した意味で画期的なものであったことに異論はないだろう。ただ、やはり問題意識を持って洗い直すことも必要だと思う。桧山氏のディスコグラフィーでも前文に「いま、何とかしないとWFの録音は何がなんだかわからなくなる」という意味の言葉が書き記されている。後世に残すべき研究はあるはずだ。
一方でこのような研究を「音楽とは無関係」と軽視する立場も存在する。しかし、やはりきっぱりと言いたい。私たちは「音楽」がきっかけであったとしてもWFという存在をいろいろな情報から知りたいと思っている。そして、そうした研究が少しでも、WFとその時代を知り「何か」を得ることができるのだと・・・(7/24)
▼shin-pHPのアクセス数が100000アクセスを達成しました。この数字は開設時からのものではなく97年12月にAIX閉鎖によりHi-Hoに移行した後の数字です。AIXでの1年3カ月では3000アクセス以下の数字でした。現在では1日約160アクセスとなっています。愛好家の方々によって活発な論議が[新会議室]で行われていることもアクセスの向上につながっています。本当にありがとうございます。現在会議室では、びなおさんを中心に戦前DGのSP録音の調査が進んでいますが、私の方は[The Classix]のHPや著書「二十世紀の巨匠たち」でおなじみ、音楽評論家・浅岡氏のご協力を得てメロディア盤の調査を進めたいと思っています。shin-pHPは皆さんのご協力によって成り立っています。今後とも貴重な情報を[新会議室]メールでお願いします。(7/19)
▼何につけても「出所を明らかにする」ということは重要なことだ。WFのレコードで言えば、DGの日本盤には桧山氏の解説により出所を明示している。正確には、その後新たな資料が出てきたり、人間ならば誰にでもある思い間違いによって訂正されるべき部分もある。しかし、「出所を明らかにする姿勢」は、その商品(頒布品)を価値あるものにする。多くのレコードでは、その重要性が軽視されてきたようだ。70年頃まではレコードに対するデータの重要性そのものが論じられることはなかった事もあるだろう。しかし、21世紀を迎えた今では、データを軽視することはそのレコードに刻まれている音楽をも軽視することにならないだろうか。メジャーレーベルでも演奏した都市名程度しか記載のないものがあるが、ヒストリカルを取り扱うに当たっては、PL法がらみの「歴史的録音につきノイズがあります」だけでなく、その歴史とは何なのか−のデータをできる限り記載してもらいたい。(7/16)
▼バレンボイム〜BSOOがエルサレム公演でワーグナーを演奏したことで地球の裏側がもめている。同じ日の夕刊には、扶桑社の教科書への日本政府の対応についての中韓の抗議がトップで掲載されている。すでに半世紀が経過したのにも関わらず、“被害者”となった国では戦後は終わっていないと言うことなのだろうか。しかし、複雑な宗教問題と人種問題が絡んだ前者と違い、後者の方は一般人レベルでは解決済みといったら言い過ぎだろうか。国家間の力関係に利用されている事は明白で、それをさも“リベラル”な意見として利用し、自分のスタンスの確認に利用している日本の一部マスコミに対しては、憤りすら感じる。(7/10)
▼先週金曜日、1日だけ休暇を取り週末を使って里帰りしてきた。実家の父の様子を見るのとその他諸々の用事のためだ。8年前に肺炎で倒れ危篤状態までいった父は、梅雨時になると体の不調を訴えていた。今年も同じなのだが、母から電話で聞くよりはずっと元気そうで安心した。百聞は一見にしかずだ。まだ少しだけ、都会で親の事を思わずに暮らす、親不孝生活を続けさせてもらえるのだろうか。
20歳の大学の夏休みに知り合った女性にも、日曜の午後松山空港を飛び立つ直前、久しぶりに会うことができた。10年前ガンになり、5年前には転移を知らされた彼女は現在、抗ガン剤投与を余儀なくされている。会えてよかった−と思った瞬間からも時間は刻々と過ぎている。
週明けの仕事が山積みになる中、ある取材で夕方6時からビジネス街に出かけた。比較的のんびりと仕事ができる早稲田周辺に比べて、日本の中心街はさすがに疲れる。家に帰ってきて、1歳9カ月の直樹は遅くまで騒いでいたが、shin-pは疲れてすぐ寝てしまった。深夜に目が覚めたとき無性に45年フランクの2楽章が聞きたくなった。某氏からいただいたVox盤コピーカセットを聞きながら、辛く楽しかった週末からの出来事に頭をめぐらせた。(7/3)
▼昨晩、桧山氏からお電話をいただいた。A紙の企画で桧山氏がレコ芸誌上で述べていた「WF幻の日本公演」の詳細が掲載されるという。22日朝日新聞夕刊をお楽しみに。(紙面の都合で変更される場合もあります。)そして、問題のポリドールSP盤ロザムンデ間奏曲については、様々な日本盤をお聞きになったところ全て同じ演奏で、外盤についてはチェックされていないと言うことでした。(6/15)
▼先週末、会議室などでおなじみの劉邦氏とq-ma氏とプチオフ会を開催した。そのなかで、音楽評論家という存在について、昔よりもインパクトのある人物がいなくなった−という話になった。音楽を聴くということで完結してしまうとそこからは何の発展もない。吉田秀和氏が、やはり最初に挙げられるのは、音楽から発展して外の芸術文化に開かれているからだ。文筆で言えば小林秀雄氏のような評論家がやはり「評論家である」といえる。
そんな話をして、うちに帰ってから「考えるヒント」を再読してみた。18の時に読んでまったくわからなかったことが理解できるようになった自分に気が付いた。桐野夏生氏の「玉蘭」がまったく理解できず、妻に冷やかされたshin-pだが、やはり不惑になって、もっともっと読書しなければ・・・と思ったのは言うまでもない。(6/12)
▼先日、日本フルトヴェングラー協会の川上協会長にお会いした。将来的には、日本協会で今まで発売された全てのCD/LP/SPを収集し、協会員が「図書館」として使えるアーカイヴ的な施設を作りたいともおっしゃっていた。SPなどを収集可能だった世代でない、新しい世代への対応について考えていらっしゃる姿勢を感じた。
また、近日頒布されるDVD(制作はドリームライフcorp.=旧ニラサワフイルム)についても協会自ら宣伝することはないが、新規入会希望者には頒布したいとされていた。内容的にはザルツブルク合唱の映像において、今までよりも長い時間収録されているという。また伝説の52年ロココ合唱も正規音源から近日発売という。サンプルを聞かれた浅岡氏によると「すばらしい録音」という。(6/8)
▽あれから30年は経ってしまった。小学校6年生の5月、同級生Nくんの影響で聞き始めたクラシック音楽。最初に買ったLPはアンチェルの新世界。フォンタナの900円盤だった。クラシックを好きになったものの、まだ「感動」というよりもなんだか気持ちがいいな−と感じるくらいだった。最初の感動はワルターのジュピター。終楽章の何とも言えないせつなさが好きだった。もちろん某評論家の悪名の高い「ステレオ盤」だ。その頃から、ノートに自分の聞いたLPの感想をつけるようになった。そして、同曲異演を聞くようになったのは中学に入ってから。48年ストックホルムの第8の項でも紹介しているように同級生Oくんが中学校にWF初の第8を持ってきた頃だった。中学に入ってからの「感想ノート」には、演奏比較が「評論家バリ」に書かれているのが、今読むと少し恥ずかしい。
音楽現代6月号(21日発売)にshin-pHPが紹介されている。まだまだ充実させなければならない部分は多いが、WFを聞く際の参考にしていただきたい。(5/25)
▼戦後アメリカのマイナーレーベル(Vox,Urania,Reminton,etc.)を調べているうちに、オーストリアにおける米進駐軍放送局ロトヴァイザーラジオのアーカイヴから75年頃にORFとVPOに返還されたとされるWF関係の「テープ」でいまだに不明のものが多いことがわかった。桧山氏のステレオ芸術81年12月号のリポートに示された「存在が未確認」の録音について、shin-pHPの[1950年][1951年][1952年][1953年][1954年]を更新しましたのでどうぞ。また問題の「世界の調和」についても53年12月の項に詳説。(3/26)
▽3/12は私のxx回目の誕生日ですが、おかげさまでshin-pHPは8万アクセスを達成しました。7万アクセスを達成してから約2カ月後です。現在1日約170アクセスで推移しています。今後もよろしくお願いします。「世界の調和」のRRとCetraCDは52/12/07BPOではないようです。ただし、WFである可能性は高く、もしかして53年12月VPOだったらうれしいのですが。(3/12)
▼K氏からのメールでM&A CD1072カバスタ録音集の解説書の内容を知ることが出来た。そこには、MercuryやVoxがバイエルン放送に著作権料を支払ってテープを正規に購入した(演奏家の承諾は不明−)ことが書かれていた。[戦後米国のマイナーレーベル研究]
いま「教科書問題」「えひめ丸撃沈事故」そして「株価、円下落」、日本はいろいろな意味で新しい対応を求められている。あの戦争の歴史をもう一度振り返り、本当に米国支配下の反映が「すばらしい出来事だった」かどうかを問い直す時期に来ているようだ。shin-pもドイツ、フランス、イタリア、英国そして米国の戦中から戦後にかけての歴史をWFの音楽とレコードと共に勉強しなおしたいと思っている。(3/7)
▼先週日曜日(2/25)慶応ワグネルOBオケを聴きに新宿文化センターへ。かなり年齢層の幅が大きいオケだった。ご招待いただいたTakuya氏の笛は独奏の多いブル4のなかで伸びきった清楚さとたくましさを持つものだった。スーパーアマといわれるオケを除けばアンサンブルが整った演奏は望めないという。が、演奏とはそれだけではない。
昨日、東京グローブ座に「阿佐ヶ谷スパイダース」の公演を観に行った。ほとんどの観客が20代前半以下の女性という雰囲気の中、shin-pは異質な存在だったかもしれない。しかし、演出家(長塚京三の息子)の意図するところは自分が一番理解できたのでは−と悦にいってしまった。満ち足りた生活の中では「自己表現」に対する意欲は生まれない。WFの残された戦前の一連の録音は、もしかするとすべてが継ぎ合わせのハイブリッド盤の可能性も高いが、そうした中からもその異常とも言える聴衆への「訴えかけ」を聞き取ることが出来る。それを単なる「効果音」として聞くのか、異常な政治状況の中での「声」として聴けるかは聴衆の質にもよると思う。表現者としての質と聴衆(理解者)としての質が合致しなければ、「訴え」は伝わらない。
広島のMさんからのメールで、清水氏が非WFとする「世界の調和」は未発売とされる52/12/7盤ではないかという意見が出されています。Cetra盤などをお持ちの方はじっくり聞いてみてください。(3/3)
▼人前に出ると自分の「キャパ」以上のことはできないな−ということを痛感しました。でも昨日シンポに参加していただいた方に、私のHP、そして生き方について少しでも理解頂けたら幸いでした。 東フ研は演奏と講演を中心とした団体で、音源頒布会をすることはないと聞きました。「商取引」が絡むと必ず起きる大きな問題から遠ざかったところで発展して欲しいと思っています。
来週25日は新宿文化会館に慶応ワグネルOBオケを聞きに行きます。パユサイトで知り合ったTakuya氏の笛を聞きに行くためです。shin-pもなかなかちゃんとした音にならない横笛を吹いていた時期がありましたが、現在はサイトの更新もままならない状態なのでおわかりだと思いますが、たまに縦笛でアイネクライネ2楽章を吹くくらいです。最近、アマプロを問わず人前で必死に演奏している人の姿を見るのは何よりも好きになりました。音楽を聴くときだけは、欠点を追及するだけの野党になりたくないものです。(2/18)
▽shin-pHPはどの団体からも独立した存在です。メーカー、協会、あるいは私的な研究会などさまざまな会合におじゃましたり、個人レベルで海外の某協会員ではあるのですが、それによってHPの運営には影響はないと思っています。今回東フ研の野口代表からシンポへの参加の依頼を受け、自分自身やその他周りの環境で解決されていない問題のために躊躇しましたが、最終的にお受けすることになりました。それは野口氏が演奏家として、あるいはレコードのみに偏ってしまいがちなフルトヴェングラー研究の重要な部分を補って余りある研究家でもあるからです。今回のフェストはコメンテーターとしてより多くの人々にshin-pがいままで疑問に思ってきた事を発表する場にしたいと思っています。(1/25)
▼新春につぐ氏から新世紀初日に「New Century 入籍」のメールをいただいた。そして今日、昨年末入社したばかりのO君が入籍したと聞いた。2人とも以前から結婚すると聞いてはいたが、突然だったのでちょっぴりおどろいた。2人にはネット上で心から「おめでとう」と言いたい。
WFのレコードを本気で調べようとしたら必ず出てくる日本の「霊」が存在する。70年代の私家盤だ。藤沢HS氏がおっしゃるようにEMBLEMの田園はヒスが多いものの、ものすごくいい音がしている。運命は今一つ生ぬるい音質なのだが。そして日本協会盤LPと同じく3楽章に欠落がない。EMBLEMが使用したテープの出所を探るためには54年ルツェルン合唱初出盤と同じ頃MF18860で発売されると宣伝されながら72年に発売されたGHE86125にまで戻らなければならないのだろうか。(1/20)
▼先週の金曜日、中古レコード店で「ステレオ芸術」を見つけた。1冊100円以下だったので、フルヴェンに関連ある号は買ってしまった。残念なことに読者の投稿で「貴重な情報」が載っている号は見つけることが出来なかった。ただ当時発売されたばかりのプライヴェート盤(GC、MF、DIS、BJR、MRF)などに関する情報が満載で価値があった。今日のM紙夕刊社会面には編集委員のU氏が「音楽之友社」が出版不況の中、楽器メーカーY社の傘下に入るのでは−という記事を書いておられた。政治であろうが音楽であろうが「ちょうちん記事」を書いてしまうメディアは多い。いわゆる記事広告ばかりの雑誌になってしまっては「出版」している意味は無くなってしまう。クラシック音楽という日本ではマイナーな音楽の分野で、21世紀も引き続き語り合える場を提供する商業メディアの存続にはぜひとも応援したい。(1/12)
▽新世紀の新春を皆さんはいかがお過ごしでしょうか。2001今年もshin-pHPをよろしく。多くの方々にe-mailでのお年賀をいただいていますが、昨日故郷松山から帰省したばかりでほとんど返信できていません。松山に持っていった携帯端末では、見ることは容易でも入力は難しいので。とりあえず、HPの「今週のshin-p」から新春のご挨拶をさせていただきます。(2001/1/5)
▼ついに新世紀がやってくる。新年もよろしく!20世紀末はデジタル化によって切り刻まれた音楽が主流の時代だった。90年代後半に至ってアナログへの回帰現象が起きた。
最近、70年代にNHK総合で土曜18:05から放送されていた「少年ドラマシリーズ」がDVDで発売されるというニュースを聞いた。「タイムトラベラー」などはshin-pもカセットテープで録音し所有しているが、NHKがビデオテープの高価さを理由にすべて消去してしまっていところをプライヴェートにエアチェック録画している人がいたとは−。まるで42年ブル4&7の私的ディスク録音を思わせるものだ。shin-pはこの「タイムトラベラー」が大好きだった。続編でないほうの最終回はshin-pが私立中学を受験した日だったので今でも鮮明に覚えている。カセットテープで聞いても頭の中で映像が浮かんでくる。というわけで試験の結果は散々で、結局公立中学に進むことになった。小学校6年、中学1年といえばオールナイトニッポンの今に哲夫アナのDJとともに思い出すのは「タイムトラベラー」だ。もちろん年明けにはDVDプレーヤーを買わなくてはならない。これ以上劣化させられないアナログをデジタルが助けた貴重な例だ。(12/30)
▼メリークリスマス!昨日イヴは星陵フィル(日比谷高校OBオケ)の演奏会を聞いた。所用ではじめからは聴けなかったが、Anneさんの出演するベト8と名歌手を聞くことができた。フルートの音色だけを集中して聞いているとパートの役割が手に取るようにわかった。 Anneさんが奏でるフルートは胸にしみる音色で、素晴らしいクリスマスイヴだった。(12/25)
▼東フ研管のブルックナーは期待に違わぬ「熱い」演奏だった。パユ応援サイトで知り合ったM氏やメールをいただいていた横浜のD氏にもお会いできた。D氏とは東フ研をはじめ日本のフルヴェン研究団体の話に花が咲いた。(12/19)
▽いつもはブルックナーやベートーヴェンの大曲の他にフルヴェンにちなんだ曲や小品を演奏していた東フ研管の演奏会だが、今回はブル9だけで臨む。野口氏によれば、「この大曲だけに集中するため」という。指揮者自ら「厳しい」と語るトレーニングの成果が楽しみだ。演奏会は12月16日(土)PM3時から「なかのZEROホール」で開催。(12/4)
▼ちょっと古い話で恐縮だが、去る11日サントリーホールの東京交響楽団演奏会に行った。元BPOの主席フルート奏者パユの演奏を聴く(見る?)ためだった。当日は、パユのファンページを主宰している嶋岡さんのオフ会があり、それにも参加させていただいた。ルックス的にも女性ファンが多いというパユだが、やはり会場には熱心な女性ファンで埋まっていた。 shin-pは、オフ会に参加したことはあまりない方なのだ。LIVEを聴いて、それについてファンの方々と語り合うということがWFでは叶わないのは残念だ。「生演奏が聴きたくなりませんか」という質問にうまく答えられなかったshin-pだった。
また、東京フルトヴェングラー研究会の野口氏と先週水曜日会ってお話をさせていただいた。来春2月に日本で「フルトヴェングラーデイズ」のようなシンポを開催するということで、shin-pも協力させていただくことにした。(11/25)
▼フルトヴェングラー関連の話題でフルヴェンファンで買われた方は多いと思われるグラモフォンジャパンの休刊が伝えられた。ある新聞では、アスキーが出した「ウィーンフィル」980円盤が売れているのと対照的に書いていたが、出版というカテゴリーは一緒でも物が全く違う2つをとりあげても何もならないと思うのだが−
桧山氏から87年から92年にかけて氏がNHK-FMに出演された際の放送記録をいただいた。送られてきたテープはソ連から送られてきたデジタルコピーテープをSFBでアナログコピーしたテープで、磁性面が日本と逆で、当時NHKに1台しかないテレフンケンのプレイヤーで38cm/secを19cm/secの日本仕様にダビングして放送に使ったという。なお92年に1回だけ放送されたHシューベルトとシューマンのチェロコン断片はRRGマグネトフォンをSFBでアナログコピーしたものを使用したという。詳細については別コーナーで取り上げる予定です。また96年にCDで発売が予定された「新世界」について、桧山氏の発売元への「贋物の可能性が高い」という進言で中止になったいきさつも教えていただいた。(11/18)
▼5日付毎日新聞で宮城・上高森遺跡の「ねつ造」が報道された。ねつ造した研究所副理事長は、もともとアマチュアで仕事の合間を縫って発掘に精力的に活動していたという。当初は純粋な「発掘マニア」でも、公的な立場に立って「虚栄心」が出て「金銭」のために捏造を繰り返せば「文化財発掘」の意義そのものまでが疑われてしまうのだ。
何を持って「プロ」に区分するかという問題もあるが、フルヴェンの研究家といわれる人々もアマチュアが主体だ。私の知っている限りの著名な研究家でも「銀行員」だったり「会社の研究所員」だったりする。こうしたフルヴェン研究家とは無関係だが、愛好家の心をくすぐる「疑問盤」もフルヴェンの世界には存在する。れっきとした有名メーカー品までが日付を間違え(?)ているケースもあり、なかにはライバルメーカーの録音を別録音と称していた時期もあった。こうした「疑問盤」が存在しやすい環境がこの世界にはあるのだろう。同じ曲が連続で演奏された「1日違いと称する同じ録音」や別の指揮者の戦中盤など真偽が掴みにくいために「世界初」で売っているケースも多い。これを社会的問題ととらえるか、あるいは「お遊び」や「単純なミス」の範疇ととらえるかは個人の自由だが、こうした疑問盤があるおかげで、同じものを買わされるケースも多く、結果的に愛好家の「純粋な興味」を営業にしているといえなくもない。これらの疑問盤によって、ソ連発の戦中録音の一部などが「本当にフルヴェン」かという疑問がわいてくるのも仕方ないところだ。逆に有名な評論家が「本物」といえばそうなってしまう可能性も高い。演奏後50年を経た録音には著作権はなくなり、誰でも出版自由だ。著作権はあくまで金銭的な権利であり、道義的なものまでを要求するものではない。ベートーベンの曲を演奏する際に演奏者が元権利者と思われる人に許諾を得ているだろうか? shin-pはこうしたノンオーソライズ盤の存在価値は「ある」と認める。しかしひとつだけ出来ないことがある。大きなデータの間違いを犯している「疑問盤」の販売に加担するようなコメントを公表することだ。
容量その他の問題を解決し[会議室]を再開しました。今後ともよろしく。 明日11日、サントリーホールのパユのコンサート(共演は東京交響楽団)に行きます。パユのページを運営されている嶋岡さんにお会いするためです。パユは3枚CDを持っていますが、私的にはあまり印象深くはありません。コンサートで聞き込んできます。(11/10)
▼「フルトヴェングラーと巨匠たち」が会議室の話題になってるが、近いうちにその68年当時の16mmフィルムを見てみたいと思っている。8mmは発売元にも現物が無いということらしい。韮澤正氏が海外で発掘し、日本に紹介したというこのフィルム。フルヴェンオールドファンにはたまらない一品なのだろう。そして、もうひとつの課題はなんとしても45年フランクのキングCDの出所が知りたい。M&A原盤であるというアナウンスだが、現テープを聞けばディスココープとの比較も可能かもしれない。さらにDRブラレクをshin-pHP常連さんにお借りした。疲れたけど楽しい一日だった。(10/26)
▼木曜日に桧山氏からお電話を頂いた。shin-pは87年から89年にかけて桧山氏がNHK-FMで解説した「返還テープ」放送をもう一度整理したいと思っている。桧山氏には氏の出演分のリストをお願いしている。さらにこのほとんどをカセットに収録している劉邦氏にテープをお借りして現在聞いている。現在[会議室]で話題になっている42年第九も、このテープで聞く演奏はTAHRAよりも明瞭で、RCDよりも柔らかだ。M&A盤はこの「返還テープ」を比較的忠実に記録したものかもしれない。すでに16ビットというデジタル記録方式自体が陳腐化してきてMPEG3との差別化が出来なくなった現代では、いわゆるマイナーレーベル(ノンオーソライズという意味ではない)もEMIやDGにならってリマスター盤を発表している。TAHRA、M&Aのリマスタリングもこの一環なのかもしれない。(10/22)
野口氏のエレクトーンによる「惑星」の演奏会は10月25日(水)PM7時から渋谷ヤマハシティで。詳細は東京フルトヴェングラー研究会へ。
▼今年3月から45年フランクにはまってしまった。桧山氏劉邦氏清水氏をはじめ多くのshin-pHP読者のご協力でメロディア盤を除いて、現在まで市販頒布された全てのCD/LPを聞くことができた。やはりVox盤LPがワウが少なく最も聞きやすい音質だが、キングCDも状態のいいLPとテープを組み合わせた比較的良好なものだった。なぜ45年フランクなのか?やはり巨匠の苦悩がにじみ出た音楽だからである。史上最悪とも言える政治的状況下で、至上最高のフランクが生まれた。他の盤を聞くと、これはフランクではない−という意見も多いだろう。shin-pも不惑の40歳になってもやはり迷ってばかりいる。そうしたオトナになれない苦悩続きの自分に重ね合わせて聞いているせいもあるかもしれない。最近時任三郎のJakeCFにもはまっている。20代の頃「ふぞろいの林檎たち」で鼻っ柱ばかり強い演技をしていた時任が「オヤジじゃない、オトナだよ」と若者に訴える姿は最高だ!(10/12)
▽ウラニアのエロイカはオフ会でも話題になった。プレス会社の違いや録音特性の問題など、オフ会に参加された方にはJ氏を中心にメーリングリスト形式(正式なものではなく自発的なもの)で情報を回覧しています。もしこのメールをご覧になりたい方はshin-pにご一報ください。
ウラニア英雄のプライザー盤は世間的に評価が高いのだが、shin-pは多少疑問に思っている。1楽章でメロディア盤にある音質低下を52年12月7日のBPO盤で補っている部分と2楽章が全体的に音質が悪い(メロディアも同じ)ことからだ。SFBの音源を使って修復していることなどから92年返還テープを使ったことは明らかだが、やはりTAHRA盤やフォンタナ盤LPの方が音がいいと思う。ウラニア盤LPに関しては最近ある方に聞かせていただいた感想では、フランクのVOX盤同様暗い音質ながら音に力が感じられた。(10/2)
▼オフ会のあと、参加された方や今回は都合で参加できなかった方々からメールを沢山頂いたのですが、返事が書き切れていません。理由は10月中旬に出版を予定していたパンフの原稿を郵送中に紛失してしまったからです。今週いっぱいかけて、ネットなどを使いやっと資料を集めて96%同じものを作りましたが完全ではありません。そんなトラブルもあって昨日金曜日やっと時間が取れました。本来たまったメールの返事を書くのに時間を費やすべきでしょうが、今回はずーと読んでいなかった小説を読むのに使ってしまいました。江國さんと辻氏が競作した「冷静と情熱のあいだ」です。辻氏のほうの青本は修復画家が主人公なのです。修復画家は、その作者と一体感を感じながら絵を修復していくそうです。SP盤の復刻や朽ちかけたテープからの音起こしと同じことでしょう。リマスタリングした技術者が、収録技師の気持ちになり、さらに音をふきこんだ人間との一体感を感じながら作業するかどうかも大きな問題だと思います。CDやLP、SPは単なる機械だけどもそこに眠っているものは間違いなく芸術なのだから。(9/30)
▽23日のオフ会はshin-pを入れて9人の方々にご参加いただきました。終電間際までの7時間半も語り合ったのは、後から考えればスゴイことだった。皆さん本当にありがとうございました。場所設定から当日の接待までしていただいた劉邦氏には本当にご迷惑をおかけしました。ホストの私が浮かれて飲み過ぎました。こんなshin-pですが今後ともshin-pHPをよろしくお願いいたします。また今回は所用で欠席された方々も次回は是非ご参加ください。
▼先日、M紙でグラモフォンジャパンのフルヴェン特集を紹介されたU氏にお会いした。現在、学生音楽コンクールでお忙しいとのこと。少しの時間でしたが、充実したおしゃべりのひとときを過ごさせていただいた。▽オフ会は9月23日秋分の日に銀座で行います。もし金曜日(22日)までに参加できそうでしたら、メールをお願いします。あと2〜3人ならOKです。
▼51年の合唱はshin-pには期待はずれの出来だった。音源はオリジナルに近いものだろうが、エコーがかかりすぎのぼやけた音質は聞きづらい。演奏も重々しい足取りでオーケストラのコントロールがうまく行っていないときの巨匠の姿が垣間見られる。また、かねきよ氏も[会議室(Forum)]で指摘されているようにグラインドルの独唱に問題が多い。終楽章の終結部も不満の残る出来映えだ。42年ベルリン、51年バイロイト、52年ウィーン、53年ウィーンそして54年ルツェルンと比較すれば49年間のお蔵入りは妥当なものだった−と言うべきかもしれない。(8/25)
▽9月23日(土=祝)のオフ会は東京都内を予定しております。私shin-pのテリトリーから言って池袋周辺を予定しておりますが、現時点では「CDが聞ける」という条件を満たした場所は確保できておりません。なんとかしたいのだが−
▼それにしても東芝2088リマスタリングのワーグナーはいただけない。TESTAMENTと音質差がもっとも大きいのが1950年「ジークフリート葬送」だ。東芝の音は「すりガラス越しに見た」演奏のようだ。「50年ベト7」スタジオ盤も本当の音はもっといい−と思うと残念でならない。47年ブラ1をEMIは「売れない」と判断してTESTAMENTに版権を売ったが、ベト7のほうは演奏の世評が高いだけに版権を貸与するなど考えられないからだ。(8/20)
▼フジ系「愛をください」は、最近のドラマでは珍しくメールもパソコンも登場しない。不倫のやりとりはケータイを使うが、一時期あった「いかにもケータイを使っている」といった風な場面がない。「りりかと基次郎の手紙のやりとり」を中心にストーリーが展開していく−
メールというコミュニケーション法は、相手の心を感じながら返事するという意味においては、手紙や電話よりも劣るメディアかもしれない。そして、やはり相手の目を見て話すことが最高のコミュニケーションであることは間違いない。いままで多くのWFFanの方々とお会いすることができた。貴重な情報をいただいたり、その方の巨匠の音楽を聴いての感じ方に接することができた。今回1対1でなく多くの方との合同オフ会を企画した。 やはりコミュニケーションの基本は1対1であることに心境の変化はないが、多くの方の意見の中から新しい情報やフルヴェンの音楽に対する思いを感じることができるかもしれない。日時は9月23日(土)の夕方以降を予定しております。出来れば音楽を聴きながらお話しできるスペースを借りたいのですが、ご存じの方がありましたらメールください。また参加希望の方もメールをよろしく!
▼松山に行ってる間に50年ザルツの英EMI盤が東京では店頭に並んでいた。音質はバッハ5番はやはり古色蒼然でノンオーソライズと同じだが、3番はキングCDでも比較的良好な音質だったのが3楽章など演奏がのっているせいもあるがだんだんと澄んで来る。この重々しさは感激ものだ。英雄は出だしから絶好調の巨匠のスタイルだ。ところどころ製品化するには問題の多いノイズやドロップアウトがあるが、演奏そのものは50年BPOや52年BPO2種52年VPOライヴを上回る出来だ。50年フィデリオも素晴らしい演奏だが、もしshin-pが50年ザルツブルクで連日の巨匠の演奏会に遭遇できたなら・・・ ほとんど失神しているだろう。録音は同年ブラ4を若干上回る程度の音質だが、それでもこれだけの感動が得られるのだから。
なお24日発売のユニコーン原盤シューベルト9番は今までと同じテープをつかっていると思われ板おこしのようだ。(8/13)
▼東芝2088レポート(続)。ユニコーン盤は他に42年第9や43年第7、コリオランも今までとは別テープを使用している可能性濃厚。音質も第9以外メロディアに限りなく近づいているが、TAHRAバリに化粧が濃いのはみなさんお好き?(8/5)
▼今週末から故郷・松山に帰省します。1週間ほどメールの返事とHPの更新が出来ませんがご了承下さい。(8/1)
▼先週金曜日2泊3日でキャンプに行って来ました。場所は埼玉県秩父市の西武秩父から車で100分の所にある「中津川キャンプ場」です。総勢約150人の大所帯で「おやこ劇場」のメンバーで大人(母親中心)と子どもで楽しみました。shin-pは昨年生まれたばかりの長男・直樹(10カ月)を連れて行きました。行った当初、あまりの環境の変化に直樹はキョトンとしていましたが、まもなくイタズラ開始。記憶には残っていないけど、脳のシナプスの一部にでもなってくれていたら−と思っています。(8/1)
▼50年ザルツのブランデンブルク&英雄の東芝盤が10月に発売延期?!英EMIの方は予定通りというが−
▽東京WF研究会の野口氏指揮によるブル8のエレクトーン演奏はMIDIの管楽器を想像していたshin-pには衝撃的だった。1楽章の出だしは、目を閉じていればオーケストラと聞き間違えてしまうくらいリアルだった。中2の娘に10年前習わせていてshin-pもほんの少し弾いた頃の「エレクトーン」とは別物といって過言でない。演奏後の「懇親会」ではshin-pHPの2人のファンの方にお会いできてうれしかった。
▽九州出身のT氏のご協力で東芝「永遠のフルトヴェングラー大全集」のベートーヴェン再発分を聴かせていただいた。ユニコーン盤はすべて今までのテープを使っているとレコ芸7月号の質問箱に記載があった。音はやはり現在求めうる最良の状態とは言えない。解説文にはレコード・ハンター社がメロディア音源を入手した経緯について「不明」としているが、実際に聞いてみれば大半は「板おこし」であることは明白。レコ芸7月号の「東芝2088レポート」も単なる「記事広告」に終始していたが、ファンの求めるものは「本当に良い音源かどうか」なのだ。そのあたりの掘り下げがなければ単なるPR記事になってしまう。その意味で、やはり42年合唱や43年運命などはメロディア盤やTHARA盤ですでに数段上の音源が紹介されているのだから、あえて「板おこし」ユニコーン盤を出す必然性はどこにあるのだろう。43年ハイブリッドだとするTOCE3731ベト4解説にある「フルトヴェングラーの録音史のひとつの事実として残しておくべき」くらいの価値しかないのかもしれない。さらにこのTOCE3731は解説には「折衷原盤」という表記があるが実は全楽章実況盤。他のCDではユニコーン盤特有の針音ノイズなどが聞き取れるものが多いが、なぜかこのベト4は針音はなくDGよりも音質が良い。楽章間のインターバルも若干収録されている。他にも原盤表記はUNIxxxにもかかわらず、以前のテープではないものが混入している(例えばコリオラン)可能性が高い。
なお44年英雄や43年ベトPcon4番などはオリジナル音源のためユニコーン盤の価値は高い。またバイロイトの合唱は個々の音が以前のCDよりも明瞭に響くものの、やはりノイズに埋もれてしまう弱音は英仏初出盤には比べるべくもない。世間では2088に対する風当たりが強いが、52年英雄やベト4も予想以上に音質が良好だ。(7/23)
▼7月から雑誌や書籍情報を満載したメール新聞の発行に携わるようになった。現在無料期間中ですので読んで見てください。ところで最近shin-pが好きな作家は「江國香織さん」。感触と匂いのセンスがすごくいい。「きらきらひかる」は「好き」という気持ちの表現をアブノーマルなカップルの生活から引き出している。人はみんな、好きなものといっしょにいたい。それをここまでの「ふわふわ」感で表現できる素晴らしさだ。(7/15)
▼あるファンの方にバイロイト合唱の英仏独初出盤を聞かせていただいた。そして、いままで謎だった「拍手」の謎が解けた。英仏盤には、ドイツの聴衆らしい(oda氏)整然とした拍手が収録されているが、独盤は、突然拍手が出るイメージ、つまり日本盤と同じなのである。また音質も仏英は高域が伸びているが、独盤くすんだ印象で、日本盤に近い。つまり、日本盤は独エレクトローラの原盤となったテープを使っているようなのだ。拍手も編集していると考えられる。やはり音質では仏盤が最高だった。(6/28)
▼またしても50年ザルツCD情報。東芝だけでなく、英EMIも8月発売を準備中。2088よりartの方で聞きたいという人も多いが−。(6/29)
▼下の消息筋が、東芝に再度確認をとりました。その結果、ザルツのブランデンブルク&英雄は8月23日本当に発売予定だということです。54年の魔弾はオリジナルモノヴァージョンとのこと。ルドルフはステレオだったが。
▼どうしてまた愛媛なのだろう。宇和島の窃盗事件で誤認逮捕された元被告が、偶然に真犯人が見つかって無罪となった。そして県警はおとがめなし。取材拒否で公にされた愛媛の「社会的」後進性はいまだに解消されていない。(6/16)
▼消息筋の情報によると(まるで新聞の第3国情報みたい?)以前、会議室に掲載されていた東芝EMIから発売されるというザルツブルクの英雄とブランデンブルクは、発売予定には入っていないと−言っていたが↑ 上参照(6/16)
▼HPの更新は滞ったままだが、その間フルヴェン関連でさまざまな方にお会いした。一通のメールから始まるコミュニケーションが本当に貴重な時代になってきた。放送録音モツ39番は、MikeGray氏のディスコグラフィーでは、アーベントロートの演奏ではないか−という。SWF991で出た9月のブルック9番の際の39番が本当の巨匠の演奏だという。真実はいかに−実況盤の方は演奏が粗いのだが。またGray氏は、44年7月のロンドンをフルヴェン〜BPOのミュンヘンでの放送録音と記載。また、ブラ4は42年6月の録音という。確かに前半部分の高音質に比べ、3楽章以降はハム音混入している。さらにコーダ直前部分での音質変化など、43年10月録音とのハイブリッドの可能性が高い。もし42年録音も存在するとすれば、同時に演奏された「悲劇的序曲」が聞ける可能性も出てきた。(6/14)
▼5月末から新しい仕事の立ち上げで、HPの更新が滞ってしまった。その間[会議室(Forum)]では、41年新世界についての投稿があったが、やはりshin-pは巨匠の演奏ではないと思う。52年2月8日と称する10日録音と全く同じブラ1、アレグロのエロイカなど誰がこのような情報を真実として流したのだろう。
それよりもモーツアルトの日付の特定できない42-43年録音のモツ39番が本当にフルヴェンなのか−という情報が清水氏から届いた。44年2月のコンサート録音とあまりにコンセプトが違うのである。3楽章など同じ指揮者の演奏だとしたら、かなりの歳月が流れていなければ不思議な様式さえも違っている。これについて皆さんのご意見は?
▼金曜日(5/19)劉邦氏にお会いし、仏DANTEと伊Arlecchino盤をお借りした。早速、検証開始。2盤とも音質そのものは、DGよりも若干悪く「板おこし」とダビングしたテープのつぎはぎのようだが、ワウが少なく聴きやすい。まず、DANTE盤だがおそらくすべて同じLPからのコピーのようだ。Arlecchino盤は2楽章の出だしから弱音器のついた弦が始まる中間部まで(2分)がORFテープを使っていると思われる。その他はLPからの板おこしだ。この2楽章の中間部の部分は、DG盤でも音質が変化するのが確認でき、おそらく元のテープのつなぎ目にあたるのだろう。さて肝心の板おこしに使われたLPだが、shin-pはメロディア盤だと思う。3楽章の9小節目(20秒付近)にプチという針音が入るのがM&A原版のキング盤(ディスココープ盤と同じ?)、DANTE盤、Arlecchino盤に共通している。これはDGにはなくVOX盤でも確認できないことからメロディア盤ではないかと推測するのだ。しかしshin-pは真正1945年メロディア盤をきいておらず、shin-pHP読者の方にぜひ聞かせていただきたいのだ。真正メロディア盤をお持ちの方メールをよろしく!
▼インターネットの情報というのは底無しの感がする。連休中に起こった2人の17歳少年の実名や顔写真がAサイト、Hサイトなどいわゆる「ゴシップ系サイト」と呼ばれているところでは堂々と流されていた。今日の朝刊には、昼の人気番組の司会者の自動車事故の記事が出ていたが、すでに2日前にその「ゴシップ系サイト」ではものすごい量のカキコがしてあった。このようなサイトが増えてきて、さらに1日に万単位のアクセスがあるとすればものすごい影響力だ。新聞情報などはいわゆる「官庁発表」のリリース記事と同じものになってしまう。法律やいろいろな権利関係でがんじがらめになっているマスコミには「真実」の報道は期待できない。「人権」を叫ぶのならばすべての判決の出ていない容疑者は「推定無罪」の原則から匿名にする必要がある。自分に都合のいい「記事」のみを選択して掲載するという旧来のマスコミ的な論理は通用しなくなっている。(5/14)
▼連休中、松山に帰省していて帰ってみると桧山氏から45年フランクのキングCDコピーが届いていた。1楽章の出だしは、針音があるもののVox盤に最も近いクオリティが保たれていた。2回目の第1動機のあと主部に入ると、突然針音がなくなりORFのテープと思われる音に変わる。2楽章もおそらくORFテープを使っているようだ。可能性としては、仏日フ協会LPの原テープを何らかの事情でM&Aが入手したことが考えられる。3楽章は針音がきこえ、板おこしである。しかし、1楽章のLPとは別物のようで、クオリティが悪い。これでPART1清水氏ご協力のVox盤編、PART2桧山氏ご協力のORF&DGテープ編、PART3桧山氏ご協力のキングCD編が終了した。次回PART4はアルレッキーノとダンテのCDに挑戦するため劉邦氏にご協力をお願いしているところだ。(5/13-14)
▼5/10(火)東京芸大奏楽堂で行われた「ルーベンスとその時代展」開催記念コンサートへ行った。奏楽堂に行くのは初めてだったが、想像したよりも大きなホールで、木で囲まれたコンサートホールは柔らかでやさしい響きのするものだった。ただ、そうしたホールの響きが美術評論家の高橋達史氏とバッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明氏のトークでは「聞き取りにくさ」に変身し、聴衆から多くのブーイングが出た。前方上部のスピーカーから聞こえてくる声に時差があるためまるで「45年フランクのORFテープ」のようなワウった声になってしまったのだ。なかには途中で帰ってしまう人も出るほどだった。しかし実際のコンサートに入り、ソプラノの野々下さんの声には大変感動した。これこそバロックの音というやわらかでなつかしい表現だった。トーク部分のリハ不足と思われる仕切りの悪さには閉口だったが、音楽的にはすばらしいものだった。(5/12)
▼昨日、東京フルトヴェングラー研究会管弦楽団の演奏会に行った。日本初演というプフィッツナーの序曲は思ったよりも聴き応えのある曲だった。メインのベト8だが、この曲は2楽章などオケにかなりの技術がないと乱れを感じてしまう部分が多く、そうした意味で残念な個所も多かった。しかし、1楽章の気迫のある音楽には感動した。終楽章は、shin-pが普段シェルヘンの猛烈なテンポに慣れ親しんでいることから、前半は冗長さが感じられてしまったものの後半の推進力は見事なものだった。「木のアトリューム」という木製品に囲まれたロビーホールでの演奏会は、温かくぬくもりのあるコンサートだった。野口氏とは次回是非ゆっくりとお話しできれば−と思った。(4/30)
▼桧山氏から、45年フランクDG盤発売にまつわる2本のテープが送られてきた。1本はORFオリジナル、もう1本は出所不明のテープ。出所不明のテープの方は、ORFのテープを使い73年に頒布されたSWF盤の板おこしではないかと桧山氏は語る。ワウの多いSWF盤LP以降DG盤に至るまではテープが劣化してワカメ状になっているのが原因だと思われるが、VOX盤は音の色調が暗めで、ORFのオリジナルとは明らかに違う。おそらく、連合国占領下にあったウィーンで当時は良好な状態だったORFオリジナルテープが、何者かによってコピーされアメリカに持ち込まれVOXから発売されたと見るのが妥当だろう。しかし、このフランクにはDiscocorp(ワルター協会)盤やM&A原盤で出たキング盤、及び仏DANTE盤と伊Arlechino盤など同じ演奏ながらテープの経由が違うと思われるものが多い。まだまだ最終結論は出せない状態だ。もし、M&A原盤のキング盤CDをお持ちの方は、ぜひ聞かせて欲しいのだが− 
shin-pは今週土曜日4/29は東京フルトヴェングラー研究会管弦楽団の演奏会で木場の木のアトリュームにいます。情報交換させてください。メールをよろしく。
(4/25)
▼4月23日(日)AM10:30-PM1:00にshin-pは上板橋駅近くにある「平和公園」にいます。 「みなみ板橋おやこ劇場」の「まつり2000」というバザー(いわゆるフリーマーケット)に参加します。妻が「5分似顔絵屋さん」をやっています。shin-pはその横でフルートでも−なんて思っていたのですが、大して上手くない上にこの1年まったくさわっていない状況が続き、まともに音が出ないのでやめました。ともかく、フルヴェンでもなんでも情報交換したい方などみなさん「まつり2000」に来てください。「平和公園」は東武東上線上板橋駅北口を下車し、駅前を東西に走る通りをイトーヨーカドー(東)方面に徒歩3分のところにあります。
▼東京フルトヴェングラー研究会管弦楽団の第2回春季特別演奏会が4月29日に開かれる。会場の木のアトリューム(東京営林局内)は200名程度収容のアットホームで音響の良い、いわば聴衆が演奏者との一体感を得やすいホールだという。曲目については東京フルトヴェングラー研究会HPをご覧いただきたい。前回演奏会のブルック3番で熱気のこもった名演を聞かせてくれただけに、今回のメインであるベト8は期待できる。shin-pも聴衆の一人として参加する予定ですので皆さんもどうぞご参加ください。(入場料1000円)
どこの会社も新入社員で活気に満ちている時期。一昨日、shin-pが会社の欠員補充面接をしている最中、桧山氏からお電話をいただいた。巨匠にとって最も苦難に満ちた時期であったに違いない45年1月ウィーンの演奏会。そのフランク演奏に対する疑問を解決すべく、桧山氏にもご協力をお願いしたところ91年DG盤発売に関してドイツ本社から送られてきた経由の違う2本のテープを聞かせていただけるとお申し出いただいた。この件については近く詳細にリポートしたいと思っている。(4/6)
▼清水氏から「日本のフルトヴェングラー研究に多大な功績を残された田伏氏がお亡くなりになった」という情報が入りました。shin-pはすぐに、日フ協会と関係の深い東京フルトヴェングラー研究会を主宰されている野口氏にe-mailで確認しました。昨年の仏フ協会報でもパリで行われたレセプションの席上での在りし日の氏夫妻のお写真が掲載されておりました。ご冥福をお祈りいたします。(4/16)
▼先週の土曜日「録音表」の清水氏のお宅を訪問した。shin-pがかねてから疑問に思っていたフランクVox盤の謎を解明するためにも、ぜひVox盤を一度は聞いておかなければ−と思ったからだ。なぜ、オリジナルと思われるテープがアメリカに渡り、ORFに保存されているテープの音質が劣悪なのか。DG盤1楽章はまったく聞けたモノではないクオリティである。チューニングの合っていないAMラジオといったところなのだが、Vox盤は明瞭で弦には透明感が感じられる。DG盤もしばらくすると、突然音質が良くなる部分もあるが総じて低レベルの録音だ。DG盤2楽章の冒頭はやはりワウの多い音質だが、終盤にはいるとだんだんと明瞭な音になってくる。Vox盤2楽章は冒頭部分の欠落と前半2カ所の短い音飛びがあり、この楽章の後半部分のみについていえばむしろDGの方が聞きやすいかもしれない。そして3楽章は、Vox盤もDGほどでないにしてもワウが感じられる。このワウがテープの経年劣化によるモノなのか、それとも元々あるモノかで状況は変わってくる。ヒントとしては同じORFのテープを使った仏フ協会盤LPの音質がDGに比べて良好だということだ。2種のテープはほぼ同じクオリティながら経年変化による音質劣化とshin-pは思う。
ただ、音楽を聴き何かを得る−という意味においてはそれがオリジナルかコピーかは些細な問題だ。45年1月の状況下で、巨匠がどういう立場で、何を考えていたのか。それを演奏から聞き取ることができるかどうかが大きな問題である。逆に言えばだからこそ少しでも良い音質で聞きたいということだが。DGの日本盤には桧山氏の解説がありそこには録音技師のシュナップ氏と巨匠との対話が書かれている。極限状態の中で演奏したブラ2とフランクの壮絶なコーダにおいて、巨匠は何を聴衆に訴えたかったのだろうか。(3/14)
▼96年秋から開設しているshin-pHP。98年初からは、shin-pの故郷・四国松山で母が営業している「エフ/99」というニットブティック(編物既製品&手作り製品と編物教室を複合したお店)のHPもUPしている。当初は、お店の紹介だけだったが、2000年の今年からは通信販売サイトも開設した。現在ニット関連の複数のサイトとリンクをお願いしているところだ。[中田ニット] [りえこさんのぺーじ] [Knitting Studio Smile] [編物語〜Knit Story〜]
shin-pは実は大学の頃ニットデザイナーの秦砂丘子氏に師事し、ニットの道を歩もうとしたこともある。10回のニットショーに関わり、現在の会社に入社後も休暇をとって、ファッションショーの裏方をしていた。そうした「二足のわらじ」的な状況も長く続かず、いまはi-modeで頭いっぱい−という状況なのだが。先日頂いた「桧山氏」のお手紙には、氏のお仕事とフルヴェンとの両立について書かれていた。作品を作って人に見てもらうという「コミュニケーション」。そして、情報を分析して人に提供するという「コミュニケーション」。インターネットという一見無機質だと思われがちな媒体は「コミュニケーション」を求める人々のチャレンジな行動があって成立している。2000年、そして次世紀、shin-pはどの「コミュニケーション」の方向に目標を定めるべきなのだろうか。(2/27)
▼桧山氏からの次の手紙には、氏の「ステレオ芸術」へのすべての寄稿分が入っていた。ステレオ芸術は、shin-pがことあるごとに述べているようにマニアの欲求を満たす素晴らしい出版物だった。パソコン誌でいえば89年惜しくも廃刊した「パソコン・ワールド」のようなマニアックさだ。(・・・といってもわかってもらえないかもしれないが−)その「ステ芸」の81年12月号に記載があるのがロトヴァイザー放送の録音だ。この当時新発見されたというロトヴァイザー録音には54年5月30日の「未完成」、52年1月23日のワルキューレや53年2月の神々、さらに50年1月のショスタコ9番&チャイコ4番、同年9月のドビュッシー海、51年5月のウォルトンOveとフランクSymなどファンならぜひとも聞いてみたい初物が目白押しだ。しかし、現実は甘くない。このなかでかろうじて存在がウワサ的に残っているのは「未完成」だけだ。さらに、80年2月号には54年4月(4-5日?)のベト2とPconも発見されたとしているが、これもいまは立ち切れとなっている。実際リハーサル時に録音されたと思われるレオノーレはEMIスタジオ盤で残っているので、EMIがお蔵にしている可能性はあるのだが・・・。いっそのこと、2004年まで待ってもいいから「どーん」と没後50年記念盤をDGとEMIにお願いしたい。どちらのレーベルも合併を繰り返しているのでそれどころではないかもしれない。80年代の桧山氏の意欲的で論理的な「リポート」を読んで、shin-pはかすかな期待が沸いてきた。(2/22)
[会議室]でおなじみの劉邦氏に池袋HMV上階のピザ店で会った。フルヴェンについていろいろなお話をして楽しいひとときを過ごした。その話の中で、約10年前にお茶の水H店で桧山氏と出会ったことをお聞きした。shin-pは劉邦氏所有の桧山氏の名刺をたよりに手紙を書いた。コメントの引用をお許しください−と。
インターネットを取り巻く状況は急速に変わりつつある。shin-pの会社での仕事は「情報検索」だが、この1年の間に紙媒体から電子メディアへの移行は急速に進んでいるのが実感できる。新聞を読むのが中心だった仕事が、PCの前で入力するのが今の大半の仕事だ。今月後半にはi-modeのコンテンツも手がける。20代以下の若い世代は電話や手紙と同じようにe-mailを使いこなす時代が来たのだ。shin-pがはじめてPC-VANに入会した12年前には想像も出来なかった時代だ。PC-VANからNiftyにメールが送れるようになったと大騒ぎしていたのはつい7年前だ。
それでも情報の質は良くなったのか?という問いにはNoと答えざるを得ない。無責任で個人の感情を露出したウワサで、本当の情報が見逃されていることも多い。人とコミュニケートすることは、自分の情報を相手に与え合うことだと思う。自分のやってきた仕事や成果を後世に伝えなくてはいけない。
桧山氏はshin-pHPを開設当初('96秋)からご覧になっているとのこと。PCは持っているもののプロバイダー契約が面倒で、息子さんにプリントアウトしてもらっているという。桧山氏は−私の仕事は83年のレコ芸連載でほぼ終わったという。その第一回の前書きにこうある「今後のフルトヴェングラー研究に多少とも役立つものをとの編者のささやかな願いをもとに編さんいたしてみたい」と。ファンのなすべきことは、自分の持っている情報を伝え合うことなのだ−(2/9)
▼2月後半から、仕事でi-modeコンテンツを立ち上げることになった。内容は秘密だが、 とりあえずi-modeで使えるタグを知るため試しに[i-mode shin-pHP]を作ってみた。i-mode独自の絵文字も入れる予定ですのでお持ちの方はどうぞ!
今日、新宿V店へ行った。福岡店からshin-pのe友が帰ってきたからだ。メールは何度も交換していたのだが、実は初対面。今日はお仕事中であまりお話できませんでした。今後はヒストリカルの充実よろしくお願いします。オフ会の際は待ち合わせ場所として利用させていただいてもいいですか。もちろんCD購入条件で?!(2/1)
▼あけましておめでとうございます。ミレニアムの今年もshin-pHPをどうぞよろしく。
先週の金曜日、仕事で「雑誌協会」へ行く途中、時間があったのでディスクユニオン御茶ノ水店に行った。フルヴェンの中古CDコーナーのところでAsDiskを見ている「マニア」がいた。どこかで見たことがある。実は、shin-pHPの初期の頃「会議室」に書き込みをしてくれていた方だった。この2年くらいご無沙汰だったので、こちらも先方もびっくりした。近況を話し合って別れたのだが−。もしかしてこれをご覧になっているshin-pHPの読者の方も、知らないうちに会っているかもしれませんね。shin-pの顔はHPで公開しているので、もしshin-pらしき人がいたら気軽に(?)声をかけてくださいね。それにしても正月早々、びっくりする事件だった。(1/10)
▼あの再建王「坪内氏」が亡くなった。いわゆる生涯の敵であった「白石元知事」はすでに亡くなっており、またそのブレーンとされた後継知事も今年初めの知事選で落選した。そして県都・松山では私と同年齢の新人市長(実は年少の頃shin-pのご近所だった)になり、愛媛・松山は大きく変わったかに見える。いわゆる地方における古い形の政治権力と経済人との闘いは終わった。しかし、大きな問題となった県の「取材拒否」に対しての検証はなされておらず、ある意味で「権力」がはっきり見えなくなってしまったということなのだろう。実際には、県民がどちらかの側にしか立たず、その小さな輪の中でしかモノを考えなかったことが最大の愛媛の後進性(=島国根性)といえる。「よそ者」排除の論理は底流で脈々と流れている。13年前の「日刊新愛媛」の廃刊とは何だったのか。全国紙や東京キー局資本の放送局ではない、県民の側から県政を監視する「マスコミ」機能を果たしているマスコミはいまだ存在していない。(12/29)
敷村良子氏原作の映画「がんばっていきまっしょい」でshin-pの母校・松山東高校のあの“復古調”女子制服も有名になった。なんといっても「なっちゃん」田中麗奈が東高の制服姿で初主演してしまったからだ。新春には5年に1度の「S53年卒同窓会」があるのだが、shin-pは出席できない。みなさんご活躍のことでしょう。もし、同窓会の欠席者ハガキをみてアクセスしてきた方は、仕事でストレス続きのshin-pまでメールくださいね。(12/20)
▼最近HossannaやM&BといったCD-Rを利用したノンオーソライズ盤が流通している。有名店のレコ芸広告にも載っている。これまでの不・正規盤は音質は悪いながらもちゃんと製版されたものだった。特に協会盤コピーとされるEVANGEL、Elaborationなどは最高に近い音質を誇っていた。shin-pは版権切れの「ノンオーソライズ盤」についてはファンの欲求の隙間を埋めるものとして存在価値を認めてきた。しかし、今回のCD-R盤はあまりに安易でお粗末というべきではないだろうか。実際はオフィシャルでない音源ながら日本のJASRACやイタリアのSIAEのような著作権管理機関の認証を得てシールやスタンプが貼られているハーフオフィシャルなCDも多い。これらのCDの著作権料負担についてはいろいろな意見がある。それでもファンはイタリアやベネズェラでの一連の録音を、ハーフオフィシャルでもいいから、もうすこしちゃんとした復刻で聞いてみたいと思っているにちがいない。(11/30)
▼福岡在住のT氏のご協力で、伊NOTES(PGP11021=AsDisk)から発売のスカルピーニとのベトPコン4番を聞いた。福岡ではV店を中心に好評だったという伊NOTES盤。ディスク録音ながら最良の復刻となっている。同曲の世評では戦時中のハンゼンの演奏が超名盤とされているが、shin-pはこの意見には疑問を持っている。スカルピーニ盤は終楽章で、オケに乱れがあるものの巨匠の貴重な記録として十分な名演である。録音状態は、カップリングされている他の54年ザルツやパリよりも状態がよい。イタリアでのディスク復刻以外の録音は何度目かの「コピー」であろう。(11/10)
▼フィッシャーとの協演を集めたTESTAMENT SBT1170。EMIが39年のフルヴェンファン以外には人気のない自作2楽章の版権を売った。それを買ったTESTAMENTは、フルヴェンファン待望の91年SFBに返還されたマグネットフォンオリジナルテープを元にしたブラPコンとのカップリングで発売。まるで桧山氏の試聴レポートを神の声のように信奉している日本のフルヴェンファンのためのリリースと思えるくらいだ。EMIが70年当時の英協会が出していたユニコーン盤の版権を買収して以来、英EMIでは同曲を発売していない。(仏、独、伊、日EMIではLP、CDは日本のEMIのみ発売)ユニコーン盤はメロディア盤のコピーとされ、完全な正規盤かどうかには疑問があった。今回のTESTAMENT盤はもちろんこの劣悪な音のEMI(ユニコーン)原盤は使わず、DGが版権を持つSFBのテープからの復刻となっている。DGは89年モスクワ放送から返還されたコピーテープで同曲を発売していたが、91年返還のオリジナルテープはSFBからのコピーを所有していたものの自社発売はしなかったようだ。録音状態については劉邦氏試聴記[会議室(Forum)]を!(11/04)
▼先日、潟|テトの大村氏のご協力で、ユニバーサルミュージック本社(旧ポリグラム)で巨匠のドンジョヴァンニをDVDで視聴させてもらった。序曲の終演30秒前付近のノイズも丁寧に取り除かれているなど、発色の良さと画質の繊細さに感動した。ただ、MPEG2の特徴である残像が多少気になる部分もある。ユニバーサルM代理店潟|テトの大村さん、本社の加藤さんありがとうございました。[潟|テトDVD紹介ページ](10/12)
▼清水氏の完全ディスコグラフィーは、LP&CD番号の記載では最も正確である。これを読んで、HUNTやトレミヌ本を読むと、あまりのずさんさに呆然としてしまう。トレミヌは自著でHUNT本の欠点を述べていたが、LP&CD番号がほとんど書かれていないトレミヌ本の価値こそ現在ではかなり薄い。日本のプライヴェート盤の事情通でもある清水氏だからこそ出来た最高の傑作だ。ディスクユニオンやイディアクラシックスなどで2500円。ただし、録音状態や出所などの記載はないので、その点はshin-pHPで補ってね!(10/6)
AIXでのカウント数2200を加えてshin-pHPは20000アクセスを達成しました。ありがとうございます。開設当初(96/09)は1日3件程度のアクセスが、現在では約80アクセスまで増えています。カウンターはフレームの左側の目立たない場所に付けていましたが、重たいフレームを回避してアクセスする方も多いので、正確なアクセス数を調べるためにWFサイトのフロントページにカウンターを持ってきました。(10/01)
直樹
9月7日午前10時21分、shin-pの長男直樹が生まれました。帝王切開で生まれましたが、現在は母子ともに健康です。妻の妊娠中に励ましのメールやお便りたいへんありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
▽Orfeoのブラ4はやはり「ストラヴィンスキー」級のオリジナルではなかった。解説では保存のためオリジナルを1度コピーしているというが、おそらくフィデリオなどと同じように電信回線を使って、ロトヴァイザーが他局に中継した音源を収録したものだろう。M&Aよりは一皮むけた音質だが、強奏部が荒れており全体を覆うヒスノイズは存在している。ところが、M&Aでも確認できるが、2楽章後半部分だけそのヒスノイズが晴れる。shin-pはこの再現部以降が大好きなのだ。そして、この陶酔に満ちた音楽は、やはりフルヴェンファンで良かった−と思える瞬間だった。(8/30)
▼50年ザルツのブラ4がTAHRAではなくOrfeoから登場する。T店のレコ芸広告では、「今までの非正規盤の劣悪な音とは違い、オリジナルテープから」とある。すでにオリジナルとして出ている「ストラヴィンスキー」はテープがワカメ状になっているらしくチリチリとした雑音が入るが、音質自体は明瞭だった。これがもし本当に素晴らしい音質ならば、他のロトヴァイザー放送から返還されたORF音源が同じように発売される可能性が出てきた。例えば51&52年合唱、47年ブラ1etc. ORF秘蔵の門外不出音源に期待が募る。(8/26)
▼21日から夏期休暇を取り、松山に帰省していました。友人のいる宇和島にも行って、また自然を満喫してきました。妻も「みなみ板橋おやこ劇場」の運営委員をやっている(現在妊婦のため休業状態)が、「宇和島おやこ劇場」の方と会って、地方の文化活動の難しさも感じてきました。近日中に「みなみ板橋おやこ劇場」のHPを作る計画もあり。さらに、実家のエフ/99で手織で作った1点もののバックをHP上で販売する計画も。(7/27)
▼東京フルトヴェングラー研究会管弦楽団の演奏は期待を上回る、素晴らしい演奏だった。特にブルック3番は、もしフルヴェンが演奏したならどうかは別としても、情熱だけでなく技巧的にも高いレヴェルと思われた。演奏終了後、楽屋で指揮者の野口氏にお会いでき、充実した休日を過ごすことができた。(7/20)

▼TAHRAの52/12/07英雄は、NDRのブラ1(FURT1001)のように、高音がかすれ、全体にレンジを膨らました音。さらに、DR盤(協会盤も)では無編集の1楽章1'58"から1'59"の2度のセキの2度目がカットされ、演奏まで被害が及んでいる。他にも編集臭プンプンで、shin-pは感心できなかった。この解説書では53年ルツェルン英雄のM&Aはノンオーソライズと明記している。(6/24)

▼CD-RWをアキバTWOTOPで購入。インストールしようとしたが、マザーボード上のATAPI(IDE)が不調。結局アップデートしたSISのドライバが不調らしく、Win98の今年4度目再インストールを経てやっと正常に動くようになった。(6/20)

▼またしても、HP更新が滞ってしまった。東京フルトヴェングラー研究会の野口氏から貴重な資料をいただき、フルヴェンの作品についてのコーナーを新設する予定なのだが、更新の時間がない。理由は、会社でレンタルサーバーによる独自ドメインhttp://www.naigaipc.co.jpの立ち上げの仕事をしていたから。やっと、順調に運営できるようになったが、まだ問題が−(6/10)
▼shin-pHPの秋葉原探検記に掲載しているアキバの「あるPCショップ」を毎日新聞6/9夕刊によると5年前に大事件を起こした「某宗教法人」系として公安当局がマークしているという。先週は、「XXXは嫌いだ」という暴漢に店員が襲撃されたという。このショップは、以前からそういうウワサがあった。アキバではパーツ類の「価格リーダー」的な存在のため、shin-pは必ずこのショップの価格を見てから別のショップで購入するようにしていた。(6/09)
▼TAHRAのフィデリオは、完全版ではないとの情報がある。そういえば、43年のマイスタージンガーも発見されたという「完全版」テープが発売されていない。そうした情報は「真実」なのかどうか、確かめる手だてはTAHRAに直接メールを送るしかない。
3月の連休に「自作PC」を製作した。今まで改造を重ね使っていたコンパック機が、IE4などの起動に耐えられないくらい遅くなってしまったからだ。そのスペックについては[PC履歴]を見ていただきたい。最新ビデオカードVoodooBansheeやRIVA TINTは買えなかったが、Permedia2搭載で一世代前のCreativeGraphicBlasterカードで、3Dゲームもできるようになった。さらにDVDも買って、巨匠の演奏も見たいところだ。(ホントは「モー娘」の安倍なつみが見たいから?)
それにしても、みなさんありがとう。メールでもたくさんの励ましをいただきました。インターネットの反響はすごいですね。落ち込んだ気持ちも、震えるような怒りも、そして欲しいものをゲットした喜びもあっという間に伝わるものです。もうネットなしでは生きていけない体になりつつあります。(4/23)

▼メニューインが亡くなった。残された巨匠との戦後のスタジオ盤では、既に若き日の「天才」を感じることはできない。唯一、巨匠との初共演から日の浅い47年9月のベト協にのみ、その片鱗を感じる。それでも、メニューインがいなければ、我々は巨匠との戦後の録音に接する機会が失われてしまった可能性も大きい。その人間味が逆に、名演奏に結びつかない結果となったのは残念だ。(3/13)
▼「録音表」の清水氏とミッテンヴァルト(03-5957-1512=池袋西口)でお会いした。初期盤LPなども集めていらっしゃるようだ。「録音表」は東京では他にイディアクラシックスでも購入できる。(3/6)
▼昨年5月の44年「英雄」以降、目立った新譜がなかったのでフルヴェン・ファンは「そろそろ新発見の感動は幕引きか?」と思っていた矢先。「パデローニ」といわれる特大のディスクからの復刻で誰も期待していなかった54年トリノ盤が、新鮮な音質で蘇った。もちろん同じ頃のベルリンやルガノ、ルツェルンの優秀な局出し音源に比べると雑音が多いが、音そのものは生きている。4月のティタニアでの老人を感じさせるブラ3の演奏に比べて、このトリノ盤は、なんと生き生きとしているのだろう。亡霊のような準海賊盤とは、もうおさらばだっ!(3/1)
▼アナログな仕事をしている大半の社員の中で、末武里佳子アナの後ろにいてひたすらパソコンを打ち続けていたshin-pだった。彼女に切り抜きの手ほどきをしていた阿部君(私が彼に切り抜きを教えたのだが−)はカッコよく映っていた。今回は関東ローカルだったが、来週火曜日にはCBC(中部日本放送)の取材があり、中部地区でも紹介される予定。(01/28)
▼「まじめな愛媛を守る」グループと「愛媛を変える」グループの戦い−という愛媛県知事選の構図だが、結局は「新たな利権」を呼び込む側と「既得権」を主張する側の戦いに他ならない。1月3日を投票日にして「優位」な戦いにしたかった現職だが、愛媛も陸の孤島でない限り、ゆっくりと変化はしているのだろう。ただ、忘れてならないのは、いびつな「愛媛の管理教育」と日刊新愛媛取材拒否に見る「民主主義的後進県」の事実である。いくらJASRACの元理事長という「著作権の権威」を連れて帰ってきても、愛媛の「民度」の低さを変えるのは至難の業だと思う。(01/03)


▼東芝から、初出時のオリジナルジャケットを使ったCDが発売された。LPで84年に発売されたWF50000番台のCD版で東芝自慢の20bit88.2Mhzでサンプリングしている。しかし、問題はすでに古くなったオリジナルテープ自体にあり、初出LPの原盤から板おこしでもしたほうが音がいいのではないだろうか。最近、東芝の日本初出盤に近いLPを手に入れて聞いているが、「合唱」「ブラ4」など、CDとは比較にならないほど良質な音だ。CDでは全体にヒスノイズが充満しており、音が丸くなって経年変化を感じさせるが、LPではクリアな音でびっくりする。(11/20→O氏の情報では、これらのジャケットには「板おこし」の表記があるそうだ。やはり・・・という感じだ。ワグナー2曲が「日本初出」となっている。(11/23)
▼既報のTAHRAの6枚組(FURT1034-39)は、英雄(VPO)、シベリウスVncon、運命、コリオラン、田園、合唱、ハイドン変奏曲、ブラPcon(エッショバッヒャー盤)、ブラ4、名歌手序曲、シュトラウス4つの歌(以上BPO)で初出と思われるものはない。注目はコリオランが91年SFB返還テープを使っているか?という点だ。ブラPconは以前発売した時、ピッチの高さに問題があったが、解消されているのだろうか。シベリウスはSFB返還テープは1楽章が欠落しており、メロディア盤は1楽章が西側LP(おそらくユニコーン盤)の板おこしといわれているが、今回のTAHRA盤はどちらのものだろう。名歌手はナチス製作の映画サントラ盤。タワーの広告ではコリオランが田園と同じ日となっているが、演奏会記録にはなく、間違いだろう。(11/19)

[Hamster]のページに掲載している「福」が3年足らずのハムスター人生(?)を終えました。福ちゃんこと福本さんのHPからも追悼のメールをいただきました。ハムスターとしては大変長生きで、死の当日の朝まで回し車をし天寿をまっとうしました。フルヴェンの1951バイロイトの合唱コーダの終わりかたのような死でした。福ちゃんを応援してくださった皆さん、ありがとうございました。(10/27)
▼英語版LINKとして仏フ協会のメールアドレスSWF(Soc. W. Furtwangler France) Mr.Leduc、今年も11月に行われるドイツ・イエナでの巨匠の記念コンサートのHP Furtwaenglerdays in Jena/Germany 、さらに世界で最も信頼されている巨匠のディスコグラフィー=オルセン=を製作したスミス氏のHP The Smidth Pagesとも相互リンクいたしました。
▼8月後半から急にパソコン関連の仕事をやるようになって、HP更新が滞っている。バナー広告を作るためにアニメーションGIFファイルを覚えたり、ペイントソフトをいじったりして会社にいる時間をパソコンの前で費やしていると家に帰ってパソコンを見たくなくなってきた。来月からはモバイルへの情報提供のための入力も担当するので、さらに状況が厳しくなる。香取くんがCMしている音声入力がきちんと実用化すればいいのだが−(10/03)
▼新聞をめぐる不正についてはいつも関心を持っているのだが、[98/02/21今週のshin-p]で述べた奈良新聞の問題を読んだ「(奈良)市民インフォメーション・プラザ」の方からメールをいただき相互リンクすることになった。9月に北海タイムス10/01には石巻新聞が休刊するなど新聞を取り巻く状況も厳しい。(10/02)

▼レコ芸8月号をよく読んでいたら、池袋西口にクラシック中古CD専門店OPENの広告があった。それで今日8/18遅れ馳せながら会社帰りに寄ってみた。shin-pは各種VIDEOでフルヴェンの映像には接していたのだが、記録映画はまだ見ていなかった。実はニホンモニターのLDは廃盤で入手困難な上、実際の演奏に声がかぶせてあって、音楽をじっくり鑑賞できるシロモノではない−という風評を信じていたので積極的に見ようと思わなかった。このLDが「ミッテンヴァルト」というお店に置いてあったのでお店の人に聞くと「非売品なんですよ」といわれた。でも「よかったら見ていってください」と約100分にも及ぶ映画を店頭で見せてもらった。このお店は「ゆっくりと選んでいただくために試聴スペースを用意している」という。とても感じの良い店長・稲原さんの個性の出たお店です。池袋駅西口のマックの1軒おいて隣の松長ビル2Fです。(TEL03-5957-1512)(8/18池袋西口)
▼旅行中にたくさんのメールをいただきありがとうございます。1週間以上経過しましたが、まだ返信が全部できていません。shin-pは故郷・松山から列車で宇和島まで行き、予土線に乗って四万十川の源流、滑床渓谷に行ってきました。とても素晴らしい自然を満喫し、東京に帰ってきました。(8/10)

今週のshin-p&店頭情報98/06/28


▼昨土曜日九段下のイディアクラシックスに行った。Imamura氏からの情報で「大変すばらしい」と聞いていたのだが、さすがによく調べている。実際に聞いていなければ知り得ない「初めて」情報もあり、HUNT本などより日本人には必要なものだと思った。(6/27)
▼いままでHP上で知り合った方と何人か単独オフ会を開いたのだが、次回は複数のオフ会をやりたいと思っている。「レアなLPをコレクターの方のうんちくを聞きながら鑑賞する会」など。秋くらいにはできるかも?(6/24恵比寿ガーデンプレイスのサッポロ・ビール園にて)
▼妻のTV出演をご覧になった方−大変失礼いたしました。「激安&エステ」は巨匠の音楽とは最も対極に位置するものであります。(笑) 気分を変えたいフルヴェンファンの貴方なら、重厚な響きのVPOとの52年マタイや40年ブランデンブルクなどのバッハをおすすめします。(6/18)
▼旧東側大国高官の個人のコレクションにフルヴェンのステレオ録音が。さらに2楽章中間部には「モーゼルKar98K」の銃声が収録されていた。(ビッグコミック6/25号=6/10発売より)読者の方々からメールや[会議室]への投稿をいただき、shin-pも確認のため(必要あるかどうかは?)会社帰りに高田馬場のリサイクル露店で100円で購入。読んでみた。
現実には1943/12/07は巨匠はストックホルムで第九のコンサートをしていた。会議室の投稿にも「爆音入り」の録音があるという。あくまで「ゴルゴ13」はフィクションなのだから現実と混同してはいけないのだが、個人のコレクションあたりにフルヴェンのステレオ録音、とくに44年の「名歌手」なんかが隠されていたりして−(6/12)
▼たまたまアバド〜BPOの来日公演の情報が入手出来るようになったので、山下侑子氏のアバドHPとリンクさせていただいた。フルヴェンではありえないNOWな演奏会情報が盛りだくさんある。(05/31)
またChiu氏からTAHRAのHPが新規開設されたという情報をいただき早速Mailを送ったところ、すぐにミリアム・シェルヘン女史から返信のメールをいただきLINKをさせていただいた。http://www.tahra.com(06/03)
さらに、宇野本では1楽章のみ5/27とされる47/5/25復帰公演と表記のANF盤とキングKICC7091は全楽章が5/27説が有力。(06/01)

今週のshin-p&店頭情報98/05/30


▼1947年当時のベルリンの状況を想像できる日本人はいないだろう。各大国の分割占領によってベルリンは分断されようとしていた。巨匠の47年の2つの運命は西側の一般聴衆(25日)と東側の限定された聴衆(27日)を前にした演奏会であった。一般的な日本人にはどちらでもいいのだろうが、27日の方はDDRではなくソ連直轄の放送局であるという事実。その演奏の違いは、単に初日だからアンサンブルが荒い−というだけではない「何か」がある。もともと製品盤ではない演奏の善し悪しを時代状況抜きで批評するのは無意味なことである。選んだとしても個人の好みであって人に薦めるものではない。音楽は演奏者を通して、演奏した時代と状況を反映する。49年に東西ドイツが建国されたその年、巨匠がヴィスバーデンで演奏したブラ4の2楽章の胸に響くピッチカートと弦の重厚なハーモニーにはいつも涙が出る。48年2種43年盤50年盤にはないこの演奏の「すごさ」は何なのだろう。shin-p資料室の目的は巨匠のベスト録音盤を選ぶことではない。資料を集め、出来るだけ無修正で良好な音質で残された全記録を聴くことで、その「何か」を見つけだしたいのだ。(5/30)
TAHRA FURT1025のブラ4はやはりGCL盤DR盤と同じ物だった。2楽章の2分30秒付近の輸送機音も同じ。3楽章4楽章冒頭の「ガサガサ」音はオリジナルテープの不良だったのだ。しかし、TAHRAの3楽章は異常にノイズが多い。DR盤の方が聞きやすいようにも思える。TAHRAはダーレムゲマインデではなくティタニアパラストでの収録としている。ベト1はM&Aと同じ音質。むしろM&Aの方が聞きやすいかも。さらに44年の英雄はshin-pは店頭でしか聴いていないが、「すごい音質」。読者の絶賛メールも殺到! 聴いた方は[会議室]まで!(5/25池袋タワレコ)
私の知る限りではタワレコが一番の安値だった。44年英雄のみヴァージンも同額。それにしてもヴァージンの素晴らしいコメンテーター氏はどこへ?(5/26ウァージン)
5/20講談社α文庫から宇野功芳氏の「フルトヴェングラーの全名演名盤」が出た。以前、芸術現代社から出ていた単行本の改訂文庫化で2年前に同じ文庫で出たワルターの本と同様のスタイル。今回も日本製プライウェート盤などいわゆる海賊盤は扱われなかった。単なる協会盤のコピーであるエラボレーションやエウァンゲル、エンブレムは問題外としても、それでしか聴くことのできないAT盤W盤そしてDR盤は触れないわけにはいかないはずだが。この文庫の出版元=講談社が親会社のキングレコードが、以前から海外のノンオーソライズ盤を正規市販盤風の形で多数セブンシーズレーヴェルなどで販売していた。それをこの文庫では数多くとり上げているが、有名メーカーが出しているから「よし」とするのだろうか。
今回の文庫本での収穫(?)は47年DG盤の運命&エグモントがティタニアではなくDDRスタジオでの録音であるという情報だ。どこから来た情報だろう?→昨年の仏フ協会の会報にソ連が管轄していた放送会館で必要最小限の聴衆とともに収録とある−という情報をOda氏からいただきました。ただ日フ協会及び宇野本の[DDR]は東ドイツ建国前のため誤り。またトレマン本の追加訂正にも「放送会館」という表現があります。(shin-pは見落としていた! SIさんの指摘より)(5/24)
▼仏フ協会の情報によると、既に本国フランスではTAHRAのフルヴェン3枚は発売中と言う。最近CD店に寄ってから帰る日が続くが、なかなか日本では入手できない。
先日広島で発行している輸入盤中心のクラシック誌[in Tune]が広告減で発行回数を減らすという記事が、毎日大阪版にあった。早速、発行人の生塩氏にメールを送った。記事によると輸入盤の日本への入荷が以前より遅れているという。深刻な不況が採算重視のCD販売にも暗い影を落としている。採算の合わないクラシックのCDは「アダージョ・カラヤン」に代表されるような環境音楽ばかりになってしまうのだろうか。今、レアな日本盤(DR etc)や正規日本盤(東芝盤TOCE6000番台や日グラモフォンPOCG2300番台)を問い合わせてくる外国の方が多いのは、日本のバブルだった時代を引きずる象徴的な出来事なのかもしれない。(5/12)

店頭情報98/04/16


▼MYTOというイタリアのCDがタワレコにあった。目玉は戦争直後のチェリビダッケのようで大量に置いてあった。フルヴェン関連では、ACANTA盤で有名でNAXOSでも発売が予定されている37年コウェントガーデンのワルキューレが1枚だけあり。池袋店では女子店員に熱心にこのCDの出所を聞くお客さんがいた。「ふーん、こんなのが出たんだね」といかにもマニアらしい意見が聞かれた。(4/16PM7:45頃・池袋タワレコ)

店頭情報98/03/21


▼キングからTAHRAで出ているルツェルン合唱/ハンブルクのブラ1/47年復帰演奏会がリリースされたが、すでに発売後4年も経過しての日本発売には疑問も多い。国内盤だと全国どこでも入手できると言うことだが、現実には地方の小さいCD店ではクラシックを置いていない場合も多い。実際、地方に住むファンなら輸入盤は通信販売でも入手できるはずである。キングはブラ1以外の2枚は以前チェトラ(伊マイサウンド)原盤で'93年にCDを出しているが、それとの音の違いを聞き比べると、いかにいままで劣悪な音のノンオーソライズ盤(海賊ではないが−)を売っていたかがわかる。(3/21)
▼ARSMUSICAのマタイはやはり日本製なのだろうか。52年の録音なのだから、録音著作権が50年となった現在、一昨年までのようにノンオーソライズでも合法−とはいえなくなっているのは事実だ。(3/18)
◆M&Aから47-53年ルツェルン音楽祭の録音集(CD1018=4CD)が発売。49年ローエングリン市販盤初出が売りだが、I氏は47年TESTAMENTと同じと言う。同年のドッペルは52年VPOで修復。タワレコは53年シューマン&英雄を「海賊盤(ELA904-5→SWF961-2のコピー)をお持ちの方は買い替え必至」とし、このCDを「正規盤」としている。KY氏は録音はなかなかよいといい、I氏は協会盤とほぼ同じクオリティという。ということは−(03/17池袋タワレコ)
▼TESTAMENTのワーグナーに感動。しかしブルックナー8番は、丁寧な復刻なのはわかるが元テープが悪いのだろう、ヒスノイズが多く、音質も平凡だった。DGが「オリジナルス」を出す際、再度放送局の音源から録り直したと言うが、EMI(TESTAMENT)はそこまではしていないのだろう。1964年当時にSFBやRIASの所蔵テープから版権を得てコピーしたものをそのまま使用しているのではあるまいか。
ただ録音年月日のことを殊更問題にするようになったのは、1975年頃からだった。レコ芸の巻末の今月の新譜一覧も、それ以前は単に曲目と演奏者が列挙してあるだけだった。さらに64年ともなれば、フルヴェンのLPはまだ歴史的音源とはいえなかった。2種の同じコンセプトによる演奏があり、レコード会社が最良の市販品を作る上で編集を行ったことを、現在の感覚で「歴史的音源に対する認識不足」とは言えない気がする。(3/2タワレコ池袋)

店頭情報98/02/20


▼TESTAMENTのブラームス1番を聴く。やはり演奏は素晴らしかった。3楽章から4楽章前半にかけて音像がぼやけ気味だが、 終楽章後半部のまとめ方には感動した。スタジオの巨匠が本来の姿でないって誰が言い出したのだろう。(2/17池袋タワレコ)

店頭情報98/01/25


▼TAHRAから今度は50年6月英雄の市販正規盤(FURT1030)と
48年10月22日ブラ4(FURT1031)が出るらしい。ブラームスは待望の世界初出なのか?それともGCLのLP盤やDR盤はやはり本物だったのか。真実が明らかになる日も近い!(石丸ディスクワン1/20)
▼またやってしまった−無駄なモノ買いを。DANTEのCD(LYS205='97)1947年11月のスタジオ盤ブラ1という表記は間違い。実は1952年1月の実況盤。もちろんこれもEMIが版権をもっているが−(1/10)
52年4月のマタイがポーランド製CDで出るという情報が−(ウァージン池袋1/8)
▼放出中のPILZ/AcantaレーウェルのフルヴェンCDがヴァージン池袋店に。廉価だが、ものすごく○○い録音を知っている人は手を出さないかも。店頭でもマニア向けと注釈あり。 (12/25)
▼TAHRAから3種の運命37年&43年&54年BPO(FURT1032-3)と49/06/10ウィスバーデンの3曲(FURT1021-2)が出るらしい。ウィスバーデン盤は録音されたはずのティルはやはり録音を紛失しているのだろうか。(12/20各店)

店頭情報97/11/03


▼ロンドンからウィーンフィル名盤として出たCDはデジタルノイズが混入しており、ユーザーの苦情がレコ芸に掲載されていたが、ヴァージン池袋店の情報では「以前のキ○グ盤はデッカのデジタルマスターを使用していないので、今回のポリグラム盤は2ランク上の音」という。(9/30ヴァージン)

店頭情報97/09/13


▼EMBLEMが全6枚の組み物で登場。正確な金額は忘れたが30%off程度(9000円程度?)だった。(秋葉原石丸9/10)

店頭情報97/08/27


▼DANTE LYS250は不思議なCDだ。47年モーツアルト/セレナード10番(HMV収録)と44年ヘンデル合奏協奏曲16番(RRG収録)の組み合わせなのだが、なぜかラジオ・フランスのロゴがついている。ジャケットの表紙ではどちらもラジオ・フランスのアーカイヴとなっているのだが−(池袋タワレコ8/27)
▼SK氏のオーディオシステムで聴き、TAHRA TAH272の運命の認識を改めた。試聴機で聴いた高域のノイズがなく、音質もDGやメロディアとは段違い。出力に余裕のあるアンプのせいかもしれない。やはり妻子の様子を伺いながら、都内の狭いマンションでCDをヘッドホンで聞く環境ではダメなのか。たまに一人の時はスピーカーでガンガンやりますが−特にブルックナー。また、HMVなどで宇野氏が絶賛している第7・8のオリジナルスCDが売れている。やはり既成メディアと著名評論家の威力はスゴイ。(8/18)
▼TAHRA TAH272の運命はDG盤に比べると、ノイズリダクションのせいか強奏時のジリジリ音が少なく聴きやすい。ただ音質的にはいくら当時の世界最高水準のRRGの音が蘇ったとはいえ新たに買い直すほどではないと思う。(8/15池袋HMVの試聴機にて)
▼TAHRAからFURT1017として
1953年9月15日のシューベルト第8&9が発売。未完成は初のオーソライズ盤。アーベントロート/ゲウァントハウス45年3月12日の田園と組んだ43年6月30日の運命が「RRGレコーディング」というタイトルでTAH272で再発売。(桧山氏が指摘していたドイツに残されたテープを使用とのこと)その他TAHRAの品切れ中の47年運命・田園(FURT1016)や54年52年の英雄・運命・田園の2枚組み(FURT1008-9)が入荷していた。(タワー8/12)
▼日本独自企画DGのフルトヴェングラーオリジナルスが発売。同じポリグラムの英デッカ系からは発売権を持つシューマン/春、フランク交響曲、ロマンティックが再発。
50年のドンジョヴァンニ英EMI正規CD(CDC566517-2)が発売される。(お茶の水ディスクユニオンで確認)下記TAHRA FURT1016はユニオンの隣ディスクマップに2枚残。テスタメントSBF1109も1枚残。(8/01)

店頭情報97/07/20


▼25日英雄田園のTAHRA盤(FURT1016)は既に各店で売り切れ続出。FURT1014-5は売れ残り気味。
クナ・ページのsyuzo氏によれば関西でもFURT1016は売り切れで入手困難とのこと。(7/20各店)

▼7/10PM7ころ池袋ヴァージンへ行くと、EMI純正(?)のルフェビュール盤があり。54年から56年までのパリでのソロ録音+有名なルガノの20番の2枚組み2400円。そのコメントに「PS:shin-pさん、HPで鑑定お願いします」とあった。大変驚いたが、面が割れては大変!(笑)とばかりにそそくさとフルヴェンコーナーを後にした。最近CD買い過ぎでもうお金ありません。もしお店で試聴させていただけるのならうれしいのですがー

▽ディスクルフランの52年12月7日の「英雄」がヴァージン池袋に大量入荷。(8枚程度=7/7)店頭のコメントでは「会場にいるかのような臨場感がある日フ協会LPにはかなわない。協会盤LPは中古市場で見かけたら即買い!」としている。このDR盤の音質は私の聞いた範囲でも、8日のTAHRAなどと比べれば鈍重。

▽EMI(HMV)系の過去の名録音(特にSP)をCDに復刻するシリーズ、テスタメントから初のフルヴェンが発売される。(SBF1109) 曲は47年8月28、9日ルツェルンでのベートーヴェンVn協(メニューイン)。メニューインとは8月13日ザルツブルクで初めて共演(ブラームスVn協)し、この録音はルツェルン音楽祭での共演(30日)の直前に録音された。余白には53年のロマンス2曲が収録されている。(7/8)
▽TAHRA FURT1016が出る。(6/30)ヴァージンが20%offセール中なので売価は1850円だが一番安かった。タワー1680円、HMV1890円。(ただ、読者室でお馴染みのSK氏は独フ協会盤やそれをコピーしたエヴァンゲル盤はもっといい音質−とフォーラムで述べている。)
▽独フ協会盤コピーとおもわれるエヴァンゲルCD2枚がヴァージン店頭に。BPO復帰初日コンサート&メニューインとの歴史的コンサート。また、この47年5月25日の運命&田園はTAHRAでもルネ・トレマン氏のリマスターにより近日中に発売される予告広告が池袋ヴァージンのフルヴェンコーナーにあり。(6/27ヴァージン)
▽バイロイトの第九(51年)も新しいデジタルリマスター(84年のKeith HardwickからAndrew Walterへ)が登場。(6/20)


店頭情報97/06/10


▽シェルヘンのウェストミンスター盤が英MCAのシリーズから2組(4枚)が再発及び初CD化された。もちろん目玉は米MCAのダブルデッカー盤でお馴染みの「復活」ではなく晩年65年の「フーガの技法」だ。(6/2タワレコなど=1枚当たり1700円程度)
▽またTAHRAからは63年実況録音、クーベリック指揮のフルヴェン/交響曲3番が出た。(6/1各店)

店頭情報97/05/31


▽秋葉原・石丸電器のレコード館へいく。相変わらずディスクルフラン盤やエラボレーション、エバンゲル盤など多数あり。私はELA903のウィスバーデンのブラームスを買う。お茶の水DiscMapでは200円引きセールをしていた。(5/31)
▽会社の健康診断があったので久しぶりにお茶の水へ。ディスクユニオンとDiscMapは久しぶり。ディスクユニオンは相変わらずのクラシックおじさん(私もそうなのだが・・)で賑わっていた。仏・独協会盤のコピーとされ、トレマンやHUNTのディスコグラフィーで日本製の海賊版とされるディスクルフランやエラボレーション、エンブレム盤が多数存在。価格は1780−1980円あたり。
[協会盤コピーCD](5/16)私は池袋をターミナルにしている関係で、山手線の中央や東側には弱いので、情報を皆さんからお待ちしています。
▽PILZ/Acanta 44.1055(4枚組)がタワレコ池袋店に入荷。価格は4480円?。このCDはフルトヴェングラーのワーグナー楽劇の断片を集めたものだが、非フルヴェンが濃厚なものも含まれている。(タワー5/13)

店頭情報97/04/20


▽THARAからでたディスコグラフィー&全演奏会記録の2つの出版物が店頭に飾られた。私は未発表CDは購入したが、本は買うのをやめた。(タワー4/26)

▽仏THARA・FRUT1014−5が一斉に輸入CD店に並べられた。この戦時中の未発表録音を中心とするCDには39年の運命44年のモーツアルト40番さらにLPでしか出ていない53年ラヴェルの高雅にして感傷的なワルツのリハーサルなどが収められている。ただし運命は欠落があり37年盤で修復されているという。価格はセットもの10%offセールを続行中のHMVが3890円×0.9=3501円、タワーが初回入荷分のみ3380円。またタワーのレコ芸広告ではTHARAからシェルヘンの娘婿にあたるルネ・トレマン氏製作のフルトヴェングラーディスコグラフィーと全演奏記録が各2790円で出るとあるが店頭にはなく、CDと同時入荷はしなかったようだ。(ヴァージン&タワー4/16、HMV4/18)


店頭情報97/03/20


▽エルミタージュのCDはついに750円に。(フルヴェンはなし)また1550円という「東京一安い」値段でTAHRA盤が売られていた。(
54年運命田園などの3枚組、戦時中のブラームスPcon、戦時中の3枚組などあり)(池袋ヴァージン3/20)


店頭情報97/03/10


▽英symposium1043は現在(97・3・5)タワーやヴァージンでディスカウント中(1200〜1290円)。

▽メロディアの日本向けCDはだいぶ在庫が乏しくなっている模様だが、池袋ヴァージンでは2800円のところを2000円にして販売中。ただし人気の44年英雄はヨーロッパ向けのロシア製CDで販売。また問題の多いパレット盤の44年英雄(英雄については大丈夫なようだが)も高田馬場タイムで発見!

▽Music and Arts (95) CD 895は新宿HMVや池袋タワレコに半年くらい売れないまま存在する。よっぽどのフルヴェンファンでなきゃ手を出すまい。(97/02/20)
▽ハンブルク国立oとのレオノーレ2番と組んだ
54年5月の「田園」の米フ協会盤が池袋ヴァージンで販売していたらしい。(97/03/05)”らしい”というのは、「協会盤が流通するのは希だが・・」というコメント付きだったが、現物はなく宣伝文だけが飾られていたからだ。(米M&A CD869=2枚組みで「運命」などと組まれている=と同じ物)同店では「写真でいえば”ネガ落とし”」と優秀な録音を謳っていた。

▽コロンビアのLP盤「ヴィスバーデンのフルトヴェングラー」は高田馬場タイムで中古を5点ほど確認(97/2/6)。盤の状態によって価格はまちまちだが2600円〜3600円程度。CDはブラ4のみ池袋ヴァージンでディスクルフラン盤を確認(97/2/5)。


店頭情報97/02/01


ヴァージン池袋店では、4年前に日本に出回ったディスクルフラン(DiskRefrainDR920033)のフルトヴェングラー盤を各種確認。(発売元はカナダ・トロントにあるという)
54年バイロイトの第9などこのシリーズでなければ聴けないものも多いので注目。(もちろんこれもあり=97年3月10日現在も)
またヴァージンにはちょっと前エラボレーションのCD(54年パリの運命など)もあったが現在は在庫もほとんどないようだ。ターラの限定3枚組(54年ティタニアパラストの運命・田園や52年12月8日の英雄など)はタワー池袋店で2組の在庫を確認。これが最後のチャンスかも。
ちなみに、1月25日土曜日午後2時半ころヴァージン池袋店で山野楽器のシェルヘン/ベートーヴェン全集を買われた方、もしこのページをみてたらご連絡ください。あなたもシェルヘン狂?また、クラシック売り場のレイアウトを変えたタワーではエルミタージュのCD各種を990円で販売。その中にはシェルヘンの運命+リハーサル(ERM126)があった。店内でそのリハーサルがかけられたので30分くらい店内をぶらぶらしてしまった。(1/30現在2枚のみ)


店頭情報96年以前


▽レリーフ 30CD3036('86)昨年('95)秋、日本のポリグラム(株)(フィリップス)はこの演奏の再発を予告したが結局発売されなかった。(昨年までは旧盤が池袋HMVにあり)(96/01/20)

▽仏ターラから出た(FURT−1011・4枚組)を私も買うつもりだったのだが'52年12月8日の英雄をすでに持っていて試聴したところ同じ程度の録音状態なので、躊躇しているうちに、店頭から姿を消したのである。(ところが10月初旬タワー池袋店で再び発見!)(95/09/30)

1944年の田園のメロディア盤は中古LP店などでよく見かける。最近では千葉県柏のディスクユニオンで発見(95/02)。

▽グラモフォンから70年代後半に発売されたMG6000シリーズ(47年運命、52年ブラ1など)については最近、高田馬場の中古レコード店「タイム」で大量の在庫を確認済み−ただし運命はなし(96/08/11)

▽50年スカラ座のリングについては最近('96・10)池袋タワーで、M&Aの新しいCDを発見。(M&A CD914)店頭のCDには紙が張られ「今までのCDの中ではいちばん音がいい」という趣旨の文句が書かれていた。


1998/02/21 新聞の事件は誰が報道するの?

奈良新聞が読者などからの阪神大震災の義援金を 自社の関連会社に利益を還元していた問題で新聞協会を除名になった。(2/21付各紙)
自社が関わった事件を「言い訳」や「反論」以外大きく報道する新聞はない。 [shin-p'sコラム]にも書いているが、新聞といえども あくまで営利企業であることを認識しなければならない。政治家、大蔵省や証券・銀行などが非難されるのは当然 であるが、新聞もこれと同じくらい自らが監視されなければならない。
他にも−
北國新聞が販売店に押し紙して公正取引委員会が 排除命令を出したり、北海道新聞が函館新聞という 夕刊紙の発刊を妨害したりと新聞をめぐる不正な事件は多い。
金融ビッグバンで規制を取り払うキャンペーンをしたり、 郵政省の民営化に賛成に近い意見を書いたりする裏で、自分たちは再販制度という既得権の 甘い汁の上にあぐらをかいている。
新聞といえどもビジネスなのである。自分の金儲けを他人に非難されたくないのは当たり前である。 それを正常なビジネスと国際的なルールにのっとって行うため すべての規制は取り払い、各新聞の競争という市場原理の中から正常な利益の配分を 得なければならない。「新聞は社会の利益に貢献しているから守られるべきだ」 というのは「言論と表現の自由」を曲解している。言論は自由だが、「言論機関」という 営利企業の利益保証まで国家がする必要はない。市場原理では解決できない問題には「新聞の犯罪を暴く新聞」の監視も必要なのだ。
1998/02/19 TVドラマは暴力的?

週刊文春の特集以前から、TVドラマ「聖者の行進」には嫌悪感を感じていた。
「FIVE」のときは 私は見なかったが、子どもと妻は見ていた。妻が「どうしようもない悪意を感じる」と言っていた−こういう暴力的なものを作って平気な神経がわからない。ただ 海賊盤と同じで、実際に見てみないと(聞いてみないと)批評することができないのがクヤシイ。
「聖者の行進」の場合は予告編入りのCMで見る限りにおいては絶対子どもには見せたくないと思い、見させなかった。 私の子どもと同じ学校に通う親たちはおおかた同じ気持ちだったのだろうか? 「小学校では話題にもならないよ」と娘はいう。
TVのニュースで、中学生の犯罪が問題になっているが「教師や親や国の教育の責任」を追及する前に TV自ら反省すべきことはないのだろうか?」
ドリフの害のないギャグをPTAが「俗悪番組」とやり玉にあげていた昔が懐かしい。

1998/01/28

昨日
劇団民芸「どちらの側に立つか」を見てきた。占領軍少佐とフルトヴェングラーとのスリリングな論戦はいいのだが、余程この「音楽と政治」の問題に関心がなければ、休憩15分をはさんで2時間半の長時間、同じセットと少ない登場人物の変化のない設定に興味を持ち続けるのは不可能だろう。さらに、芝居の中で「47年の運命」「53年(?)のベートーヴェン第8」「42年合唱」「テレフンケンへのブルックナー」が蓄音機でかけられるシーンが登場したが、ヒトラー死去ラジオ放送でかけられたブルックナー以外は未発売であり、さらに運命は37年のEMI盤がかけられるべきであろう。細かな設定の時代のズレは演出上のものとして理解するが、一つこの芝居を見て考えを強くしたことはshin-pが以前からコラムで主張しているように、フルヴェンのいいたかったことは音楽を聴いて判断するべきで、言葉ではないということだ。
shin-pは先週土曜日(1/24)にみなみ板橋おやこ劇場主催の「奇跡の人」(東京演劇アンサンブル)を見たが、子どもが理解できると同時に大人も感動させる(shin-pは終演後涙が止まらなかった)芝居だった。問題の本質が完全に消化されるのに時間がかかる芝居はやりにくいということなのだろう。
[O氏の観劇コメント(1/30)]


1998/01/10

あけましておめでとうございます。本年もshin-pHPをよろしくお願いいたします。
半分自作の会議室(miniBBS使用)もアップできてHi-HoへのHPの引越しも無事終了。確認できうるリンク先すべてにアドレス変更のメールをお送りした。昨年は会社のHP母が経営するブティックのHPも立ち上げることが出来た。そしてネット上で多くの同好のネットワーカーにお会いすることが出来、コミュニケーション面で大変有意義な年だった。今年は「仕事」でも「個人」でもいいし「ネット上」でも「紙媒体」でもいいから定期発行の媒体を持ちたいと思っている。
1997/11/19

AIXから封書が届き、メールの転送とHPアドレスの移転告知を行うとあったので一安心。Panasonic Hi-Hoなら5MBのHPスペースと今までは使えなかったCGIなども使えるらしいので「自作のフォーラム」も作ってみたい。
ということで12月中にはPanasonic Hi-Hoに移転する予定です。今後ともshin-pHPをよろしく。

1997/11/03

あっという間に今年もあと2ヶ月となった。先週木曜日(11/30)にshin-pがファイルを置いているAIX(アスキーインターネットエクスチェンジ)が来年1月23日で閉鎖される旨のメールが来た。翌日の日経産業などには、会員数はAIF(フリーウェイ)とあわせて多いものの採算が合わなかったという。現存の会員は松下のHi-Hoに吸収されるというが、サービス面から見て、やはり別のプロバイダーを探すしかあるまい。誰か安くてよいプロバイダーを紹介してくれませんか?
メールお待ちしています。
1997/09/21

先週は、48年ブラームス第4に多くの方々からメールをいただいた。分析的なメールについては、
問題盤研究報告に掲載した。現在のところ「やはり別物」という声が圧倒的。
私事で恐縮だが、先週は家の壁塗りなど古くなった住居を改装していた。ついでに、片づけもしていたのだが、以前(82年頃)NHK-FMから録音した53年のベートーヴェン第7のカセット(おそらくキングK22C188='82)を発見。懐かしいので再生してみたところ、DGとなんだか違うのでびっくりして聞き比べたところ、第1楽章の4分12秒の前と第4楽章4分13秒の後の演奏がキングとDGでは違っているようだ。(キング盤はカセットなので秒数はDG盤の同じ部分を指す)DG盤にはこの秒数にテープの切れ目があり、1楽章ではキング盤にはその10秒ほど前にかなり大きな「セキ」が確認できるのにDGにはない。また終楽章も5分21秒と6分59秒でキング盤では金管が若干音を外し気味なのにDGでは正常になっている。カセットで聴いたため断定的なことは言えないが、商業正規盤の録音日というのは「大丈夫なのか」と心配になってきた。この件についてご意見のある方ぜひメールを!
1997/09/01

先週金曜日(29日)友人2人と会って酒を飲むために新宿へ行った。新宿のウァージンは池袋に比べるとクラシックが少ないが、フルヴェンコーナーは存在。エラボレーションのルツェルン53年のシューマンなどがあった。この日の新宿は8月最後の「花金(ーという言葉も古いが・・)」ということもあってすごい人の波だった。ところで今日発売のPCfanでツァイトが倒産という記事を見た。(子会社で出版の「ガロ」も休刊)私はスーパー・キッド95をつかっているのだがー。さすがにEYE-COMなど発売元のアスキー系の雑誌では一言も触れていなかった。またSTEPが通販部門を独立させて店を出したようだ。
1997/08/24

ドイツ・イエナ(旧東ドイツのチューリンゲン地方の都市)で開かれるthe Furtwangler-days in Jenaを宣伝して欲しい−というメールを主催者のNorbert Kleekamp氏からいただきました。イエナは巨匠が29年にブラームス・フェスティバルで3回の演奏会を開いたり、ツアーではフランクフルトからベルリンへの帰路の際に立ち寄り演奏会をしていたようです。今回のフェスティバルでは巨匠作曲の作品を中心に第1回が開かれます。WEB上では演奏会および宿泊の申し込みも出来ます。ご興味の方はこちらまで。
1997/08/18

昨日SK氏から呼び出し食らい(笑)、某所に出かけた。TAHRAの43年CDを聞き、CDよりもむしろ再生装置の違いに愕然とした。これはMMXPentium200MHzの自作PCなど作っている場合じゃない−と思われた週末の宵であった。
1997/08/10

帰省してかえってきました。松山でも、湊町にある「まるいレコード」にはエヴァンゲルやエラボレーション、ディスクルフラン盤あり。長い間品切れになっていたターラのFURT1001のブラームス1番も「四国で唯一の販売」と銘打ち5枚ほど在庫あり。私は高校の頃からよく行っていた名曲喫茶「皇帝」でコーヒーを飲みながら「音楽現代」のバックナンバーを読んできた。

1997/08/04

明日から約一週間休みを取って、故郷松山に帰省します。明後日は香川のレオマ・ワールドに行く予定です。このメールに返事を書けないのと、HPは更新出来ませんのでご了承ください。shin-pHPの[English version]会社のHPを作るのに明け暮れた先週でした。まだ、英語版も、会社のHPも準備中ですが・・

1997/07/27

父子クライバーのディスコグラフィーを英文で発表されているhirasawa氏のクライバーHPにリンクをお願いしたところ、「GuestBookにハンガリー・F協会の方の書き込みがあり、hirasawa氏のページからリンクを張る」というメールをいただきました。早速アクセスしてみると、Neil's Home Pageにある「Zoltán Rockenbauer氏のフルトヴェングラー・ディスコグラフィー(HUNTの5版を参照しているという)」の原版と思われるページがあり、その上ディスクルフランのアドレスも記載してありました。すぐにリンクのお願いをハンガリーF協会あてに送っておきました。hirasawaさん貴重な情報ありがとうございます。

1997/07/26

去る10日友人が店を出した。Heartland(ハートランド)という古本屋とカフェバーを一体化したような店。西荻窪駅から東京女子大方面に通りを5分くらいのところにある。shin−pは自宅からフルヴェンのモーツアルトPcon20番を持っていってかけてもらった。ウェストミンスター盤室内楽が似合うお店です。お店のメールアドレスはperico@highway.or.jp
です。25日(金)もshin−pは夜7時頃、会社の後輩3人と行きました。「平気でうそをつく人」(草思社刊)を売ってきました。住所:〒167 東京都杉並区西荻北3−12−10 TEL5310−2520


1997/07/10

明日から「みちのく」の旅に出かけます。今日、雨の中ヴァージン池袋店へ行って情報収集しようと思ったら、EMIのルフェビュール盤のコメントに私の(shin−pの)名前があるのを発見!。驚いたが、面が割れては(−といっても既にHP上に写真を掲載しているので割れているのだが−)大変!とばかりにフルヴェンコーナーから立ち去りました。でもヴァージンの担当者さん、いつも素晴らしいコメントありがとう。

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